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いまこそ、A型事業所の矜持を示さねば

「平成27年度障害福祉サービス等報酬改定の概要(案)」が、
昨日(2月12日)、厚労省の障害福祉サービス等報酬改定検討チームから
発表された。(詳細は下記サイトからご覧になれます)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000073989.html

一般社団法人ディーセントワールドが、
スワン町田店でおこなっている就労継続支援A型は、...
「短時間利用者の状況を踏まえた評価の適正化」ということで、
利用者の利用時間の平均により、
平成27年10月から、次のような見直しがなされるとなっている。

事業所における雇用契約を締結している利用者の
利用時間の平均(1日当たり)が、

・1時間未満の場合 所定単位数の70%減額
・1時間以上2時間未満の場合 同60%減額
・2時間以上3時間未満の場合 同50%減額
・3時間以上4時間未満の場合 同25%減額
・4時間以上5時間未満の場合 同10%減額

一方で、就労継続支援B型は、
目標工賃達成加算(Ⅰ)が新設され、(69単位/日)
現行の目標工賃達成加算(Ⅰ)が(Ⅱ)になり、
49単位/日から59単位/日に増額
現行の目標工賃達成加算(Ⅱ)が(Ⅲ)になり、
22単位/日から32単位/日に増額され、
目標工賃達成指導員配置加算も
利用定員に応じて、それぞれ8単位増額となっている。

目標工賃達成に向けて、がんばっているB型を評価することに
異存はないが、
B型に比べて、あまりにもA型が冷遇されているように
感じざるを得ない。
(昨年、「悪しきA型事業所問題」が、
マスコミで取り沙汰された影響が大きいとも思える)

前掲したA型の減額、
あまりにも細かく、また、評価(見直し)の視点もズレていると思う。

雇用契約を結ぶA型においては、
利用時間でなく、実労働時間を尺度にすべきであると思う。
もちろん、そんなことをする気はないが、
悪意をもってすれば、
利用者に通所してもらい、30分働いた後に
4時間休憩をとってもらい、そのあと30分働いてもらうと、
利用時間は5時間に達してしまう。

したがって、評価見直しの視点として、
ふさわしいのは、
雇用保険をかけているか、
(雇用保険は週20時間以上の労働時間がないとかけられない)
社会保険をかけているか、
(社会保険は基本的な労働時間の3/4が原則)
減額特例を申請せずに地域最低賃金を支給しているか、
(減額特定を否定するものではない)
そういった「労働者性」の保証がきちんとできているかどうかを
見ていくべきではないかと思う。

B型に目標工賃達成加算をするのと同様に、
雇用保険や社会保険に加入している利用者の人数に応じて、
減額ではなく、むしろ、加算をしていくことをしなければ、
A型事業者のモチベーションは低下してしまう。

「悪しきA型事業所問題」を元々、マスコミに告発したのは、
障害者福祉関係者だと聞いている。
もちろん、そこで働く障害のある人を第1に思ってのことだろうが、
言葉悪く言えば、「ちくる」ようなやり方は、
どうも気に食わない。
自分たちの「既得権」を守り抜こうという浅ましさや、
自分たちこそが福祉の専門家といった驕りは、
まったくなかったと、本当に言えるだろうか?

そもそも、真面目に事業に取り組む気がない、金儲けだけが目的の
「悪しきA型」は、放っておけば、いずれ自然に淘汰される。
それよりも、自分たちのA型が本当に、そこで働く障害のある人たちにとって
幸せな場所になっているか、そうなるためには、どうしていけばよいかを
真剣に考え、自ら「良いA型モデル」をつくりあげていけばそれでいいと思う。

A型事業者にとっては、厳しい報酬改定案になったが、
ここで挫けていては、前には進めない。
与えられた条件の中で、どうやって最善を尽くすか、
A型事業所の矜持を示すために、いま、何をすべきか、
今日の経営会議の中で議論していきたい。

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