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障害のある人の「はたらくよろこび」をつくる。就労継続支援A型事業所が「ディーセントワーク実現」の鍵を握る

 前回の記事は、「没」になった原稿の掲載にもかかわらず、たくさんの方にお読みになっていただけたようです。

 折角なので、書きなおした原稿の方も掲載させていただきます。

タイトル:障害のある人の「はたらくよろこび」をつくる

★給料があがることで、夢や希望を語りだす

 社会福祉法人ウィズ町田(以下、「ウィズ町田」)では、障害者自立支援法の施行前から、就労支援に積極的にとりくんできています。

2004年に市の委託を受け、東京都の「区市町村障害者就労支援事業」に基づく「就労支援センターらいむ」(以下、「らいむ」)を開設して以来、これまでに法人内外の延べ200名を超える人たちの一般就労を支援してきました。法人内事業所に限っても、50名を超える人たちが、一般就労に移行しています。

 「公益財団法人ヤマト福祉財団」を設立された故小倉昌男氏のお話を聞き、「工賃1万円からの脱却」を目標に、2000年に、お弁当づくりの作業をおこなう「Cスクエアあじさい」(以下、「Cスクエア」)を開設し、1年目には平均工賃3万円、2年目には5万円を実現しました。

 給料(工賃)が上がるにつれて、それまでは、何をするにも遠慮がちであった障害のある人たちが、自らの仕事に自信と誇りを持ち、堂々と夢や希望を語るように変化していきました。

 「Cスクエア」の利用者のSさんは、以前は一般の企業で働いていましたが、不況でリストラに遭いました。通所前から、再就職をめざして、ひとりで何度もハローワークに通っては、求職活動を続けていましたが、なかなか次の仕事を見つけることができませんでした。通所後も、引き続き、求職活動を続けていましたが、私たち職員は、通常の業務を回すことに手一杯で、Sさんの就職活動を何一つサポートすることができませんでした。

 
★就労支援には、弱みを補い、強みを活かす機能分化と連携が重要

 2004年に「らいむ」を開設し、就労に向けての訓練の場としての「Cスクエア」と、就職活動の支援を専門的におこなう「らいむ」の双方で、役割を分担して、Sさんをサポートできる体制が整ったことにより、「らいむ」の開設後、わずか2ヶ月余りでSさんの再就職が叶いました。

 障害者自立支援法では、福祉的就労から一般就労への移行が大きな柱として掲げられました。とりわけ、就労移行支援事業は、2年間の有期限で、一般就労に向けて、日常的な職業訓練に加えて、職場開拓から定着支援まで多種多様な支援をおこなっていかねばなりません。

 ウィズ町田では、現在、3ヶ所の就労移行支援事業所を設置しています。その1つである「スワンカフェ&ベーカリー町田店」(旧「美空」)の就労移行支援事業(以下、「スワン移行」)からは、これまでに延べ30名の人が一般就労に移行しています。

 「スワン移行」が、こうした成果をあげてきた背景には、先述した「らいむ」との機能分化と連携があります。すなわち、就労支援のノウハウや企業の求人情報など雇用情勢にも詳しいジョブコーチが在籍する「らいむ」と、職業訓練の現場を持ち、個々の利用者の障害特性や適性を熟知している職員がいる「スワン移行」とが、互いの弱みを補い、強みを活かした有機的な連携をおこなってきたということです。

★ディーセントワーク実現の鍵を握る就労継続支援事業A型の伸長

 また、ウィズ町田では、現在、2ヶ所の就労継続支援A型事業所を設置しています。ここでは、計30名のすべての利用者に地域最低賃金(時給850円)を支給しています。

 現在、全国のA型事業所の数は、約1300ヶ所です。一方、東京のA型は40ヶ所にも足りない数です。東京のA型が少ない理由は、全国で最も最低賃金が高いという消極的な理由と、企業数が多く、障害者雇用の機会が、地方に較べて恵まれているという積極的な理由が推測されます。

 私は、今後、「ディーセントワーク」の実現に向けて、A型事業所の質量ともの伸長が大きな鍵を握っていると考えています。

 「ディーセントワーク」の根幹を成すのは、「はたらくよろこび」です。
 「はたらくよろこび」を生みだす要素には、当然、給料の額の多寡も含まれるはずです。もちろん、雇用促進法の改正や賃金補填制度の創設など長期的に追及していかねばならない運動的課題も重要ですが、障害のある人たちにとっては、「もう、待ったなし!」の状況がずっと続いています。

 福祉の現場で、はたらく私たちに望まれることは、目の前で困っている人に、手を差し伸べる勇気と行動ではないでしょうか?

 社会福祉法人ウィズ町田 理事長 
 スワンカフェ&ベーカリー町田店 サービス管理責任者
 天野 貴彦

 長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 「ディーセントワーク実現」のために、大きな鍵を握っていると考えられる就労継続支援事業A型ですが、実際の経営は、かなり厳しいというのが現状です。

 ウィズ町田のスワン1号店、2号店も今年度は赤字決算が見込まれます。両店長に、指示を出し、3年間で経営を立て直し健全化する財政再建計画の策定に取り掛かることにしました。

 どんなに大変でも続けていかねばならない事業です。そして、続けていくためには、きちんと採算の取れる仕組みをつくりあげることが必要です。

 スワンのお店に、ぜひ、ご来店ください。

(天野)

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コメント

本当に不勉強ですみません。
A型から一般就労へという流れは、東京以外では多いのでしょうか?
能力の高まった社員を、一般就労させて送りだすのは、事業所の経営にとって相当厳しい気がしますのですが。

投稿: | 2012年12月 3日 (月) 09時26分

現在、四国の
A型事業所にて勤務させて頂いていますが
支度支援「2千万」をペイ津仕切ったので最低賃金も来月より上がるとの事も重なり
近くB型にも手を広げるとの事です
「みなさんご存じの通りB型には賃金保証は有りません。」

そこで職員さん達が知的の方、鬱の方を呼び出し移行型やB型に説得?パワハラが顕著に現れまして…

「貴方、B型に移しますよ!」 なんて再々、耳にします
独り単価が年間100万
月に支援金10万
賃金は無報酬ですから
社長や社員の洗車で今回、15人、雇用するとの事です…
正に「介護や制度に寄生しています」

投稿: 左かたわ | 2013年9月23日 (月) 07時44分

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