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震災から1年。これからも「太く長い支援」を続けていく決意

 あの震災から1年が過ぎた。

 今日は、各地で犠牲者追悼式が催され、テレビでが朝から震災関連の特集番組を報道している。東北地方は寒波に見舞われ、冷たい雨や雪のところが多くなっている。仮設住宅で暮らす人たちや震災・津波の被害が生々しく残るご自宅で暮らす人たち、そして、泣く泣く故郷を後にした人たちのことを思うと、胸が痛む。

 被災地を訪れる度、街は少しずつ片付いてきているようにも見えるが、実際には「がれき」の処理はまだ1割も終わっていない。東北地方の沿岸部の集積地に高く積まれた「がれき」の中には、あの日、一瞬にして消え去ってしまった思い出の品々がたくさん眠っている。

 陸前高田の戸羽市長が危惧していたように、「震災から1年」の今日を境に、段々、震災の記憶が遠くなり、被災地のことが忘れ去られていくことだけは、絶対に許してはならないと思う。

 震災後に何度か訪ねた被災地で、たくさんの人と出会い、お話をさせていただいた。東北人気質というのだろうか? 出会った人の多くは、寡黙で我慢強く、自分の事よりも周囲の人たちの事を気に病む人たちだった。支援の物資をお届けしても、「自分たちは大丈夫。どこどこのだれだれさんの方がもっと困っているはずだから、そっちに持っていってあげて」という言葉を何度も聞かされた。

 被災地に足を運べる人は、これから先も、何回でも足を運んでほしい。訪れるたびに、本当に少しずつでも、街の復興が進んでいる様子を見れば、それだけで元気をもらうことができる。

 被災地に出向くことができない人であっても、自分が暮らす場所に居ながらにしてできる復興支援のお手伝いはいくらでもある。たとえば、募金をすることもそのひとつかもしれないが、被災地で暮らす人たちの自尊心や誇りを思えば、もっとちがうやり方もあるように思う。

 障害のある人たちが働く作業所も、地震や津波、そして原発事故で大きなダメージを受けた。一番大きな痛手は、障害のある人たちの生きがいや誇りにつながる「仕事」そのものが激減したり、なくなってしまったりしたことだ。震災後、ようやく再開した作業所に、出てきても、「何もやることがない」「いくら製品をつくっても売る場所がない」。そんな苦悩を聞いて、被災地の作業所の製品を売る「物産展」を開催した。

 震災で明らかになった作業所の最大の弱点は、そもそも、経営という感覚に乏しく、震災のような危機に直面したときの「備え」がまったくなされていないということだ。

 どんな危機に直面しても、決して揺るがない経営基盤を確立させること。そのためには、「福祉」という狭い世界に閉じこもっているのではなく、地域の人々や企業と強固なネットワークを築き、外の世界に半身を乗り出して、自らを変えていくこと。そういったことの大切さや必要性を訴えていきたいと考えて、「コトノネ」を創刊した。

 「コトノネ」や「物産展」のとりくみを、自分自身は、是が非でも続けていかなければならないと考えるが、周囲から100%の理解を得ることの難しさも痛感している。

 とは言え、やはり、続けていかなければならない。震災後、初めて、「物産展」を開催するときに、口にした言葉。「細く長い支援」ではなく、「太く長い支援」を続けていきたい。震災から1年を迎えた今日、改めて、「太く長い支援を続けていく決意」を表明したい。

 その第1弾として、3月24日に、「ぽっぽ町田」で東北復興支援大物産展を開催します。

 同時開催で、「コトノネ」のカメラマンである岸本剛さんの写真展を開催します。

 詳しくは、下記チラシをご覧ください。

「20120324bussanntenn.pdf」をダウンロード

(天野)

  

 

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