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「希望の味噌」から「感謝の味噌」へ。被災地石巻でがんばる企業その1 『株式会社高砂長寿味噌本舗』さんをご訪問させていただきました

 JR仙石線の矢本駅で、「有限会社はらからネット」の舟山さんと合流し、企業訪問の前に、車で石巻市内を案内していただきました。

 「コトノネヤ」のブログで、株式会社ランドマークの田中さんが記事を書かれていた日本製紙石巻工場の煙突からは、この日も白い煙がもくもくと上がっていました。

 工場の煙といえば、普通は、あまり良いイメージはありませんが、田中さんに同行したカメラマンの岸本さんが言われるように、確かに「悪い感じ」はしません。むしろ、石巻の復興に向けての「狼煙」といった感じでした。

 製紙工場を背に旧北上川に向かう住宅街には、1階部分が損傷を受けたが、辛うじて、2階部分が残った住宅で、生活されている方も大勢いらっしゃるということでした。2階のベランダに洗濯物や布団が干されている住宅を何軒か見ました。

 旧北上川の河口に架かる日和大橋を渡って、工場や市場、水産加工場が立ち並んでいた湊地区に入ると、瓦礫こそ片付けられたものの、ここは殆どまだ何も手付かずといった状態です。昨年10月に訪ねたときに驚かされた、木の屋石巻水産の巨大な缶詰のモニュメントもまだ中央分離帯に取り残されていました。

 旧北上川の中瀬にある石ノ森漫画館もまだ閉鎖中です。石ノ森章太郎さんの漫画の登場人物の像がいくつも見られる石巻駅周辺も、まだあちらこちらに被害の痕跡が見られますが、営業されてているお店も多くあり、車や人が予想以上に行き来していて、賑やかさを感じました。

 三陸道の矢本インターチェンジで、宮古から来たチームと合流し、株式会社高砂長寿味噌本舗さんの東松島工場をめざしました。

 3階建てのお洒落な蔵造りの工場は、自然に恵まれた高台にありました。隣りの敷地にある同じ蔵造りの工場は、宮城を代表するお酒の「浦霞」さんの醸造工場だそうです。工場のすぐ近くには、2000人くらいの方が暮らす大規模な仮設住宅がありました。

 ここで、昨年の10月に石巻のお店でお会いした社長さん、専務さんの懐かしいお顔に再び、お会いすることができました。

 3月のパワーアップフォーラムでは、「高砂長寿味噌」さんと「はらから福祉会」さんとのコラボレーションについて事例を報告していただく予定です。

 高砂長寿味噌さんと、はらから福祉会さんの出会いは、あの震災がきっかけです。希望の缶詰とセットで販売された希望の味噌が両者をつなぐきっかけになりました。「被災した企業が一番必要としているのは現金だ」と、高砂長寿味噌さんの商品をキャッシュで買い取ったはらから福祉会の武田理事長の行動に感激した専務さんが、はらから福祉会の事業所を見学され、一生懸命に働いている障害のある人たちの姿に感銘を受けたことと、充実した機械や設備に驚かれ、これならいっしょに組んで、商品開発ができると考え、その後、様々な商品開発を進めてこられました。

 パイプ役となった「はらからネット」の舟山さんは、震災直後から何度も石巻に足を運び、こうした新たなつながりをつくりだす努力を続けてこられています。この日、社長が、舟山さんに「今日できたばかり!」と差し出したのが、共同開発した商品に貼る、「高砂長寿味噌とはらから福祉会のロゴがコラボしたシール」でした。

 高砂長寿味噌さんでは、月に1回、工場前でイベントを開き、仮設住宅で暮らす方々のために、「炊き出し」をおこなっていらっしゃるということでした。次回のイベントには、はらから福祉会さんも「炊き出し」に参加するとのことでした。

 震災後、再開した東松島工場で仕込んだ味噌は、半年間の発酵熟成期間を経て、完成し、「感謝の味噌』と名付けられました。被災後、寄せられた多くのお客様からの再開を期待する応援メッセージが、「希望」につながり、「希望」へのご恩返しの意味で、「感謝」と名付けられということです。

 「お互いに持てる力を出し合って、復興への道を歩んでいきたい」

 たくさんのお土産とともに、10月に訪ねた際に、撮っていただいた写真を頂戴しました。

 絆を大切にする社長さん、専務さんのお心遣いをとてもありがたく思いました。

 ヤフージャパンの「復興デパートメント」のサイトで、高砂長寿味噌本舗さんが紹介されています。高砂社長ご自身がお話されている映像もありますから、ぜひ、ご覧になってみてください。

 株式会社高砂長寿味噌本舗と社会福祉法人はらから福祉会とのコラボレーションに関する事例報告は、3月31日に仙台で開催する公益財団法人ヤマト福祉財団主催の「スペシャルパワーアップフォーラム」でお聞きになることができます。また、コラボ商品のお土産もついています。

 参加ご希望の方は、ヤマト福祉財団のサイトから、お申し込みになれます。先着250名で申込受付は終了となってしまいますので、なるべく、お早めにお申し込みください。

 

(天野)

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