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「フロントの仕事」と「メジャーな商品開発」が、障害のある人たちの働くと暮らすを変えていく。宮城県仙台市の障害福祉サービス事業所『ぴぁ』さんを訪問しました。

 「コトノネ」第2号の取材で、2月13日~15日まで、今年になって初めて東北を訪ねました。

 今回の取材先は、仙台市にある「NPO法人福祉ネットABC」さんが運営する「障害福祉サービス事業所ぴぁ」さんと、岩手県宮古市にある「有限会社とりもと」さんが運営する「カリー亭」さんの2ヶ所。

 「ぴぁ」さんは、若林区遠見塚にあるお弁当づくりと燻製づくりをおこなう事業所の他に、宮城県庁(仙台市青葉区)の最上階で、「レストランぴぁ」を営業されています。レストランは、仙台市街を一望できる立地に恵まれ、そこで供される食事も絶品です。

 遠見塚の事業所で製造している厚生労働大臣賞と水産庁長官賞を受賞した「伊達の燻製」を使用した「伊達の燻製ランチ(1200円)」は、レストランの看板メニュー。さくらのチップで丁寧に燻した銀鮭、ホタテ、かじきの燻製は、ほっぺたが落っこちるほどの美味しさでした。

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(「伊達の燻製ランチ」 メインは、ふっくらと薫り高い銀鮭の燻製。)

 レストランは、現在、就労継続支援B型事業所として、運営されていますが、そこで働いている障害のある人たちの月の給料は平均4万円を超えています。

 4月からは、遠見塚の現事業所のすぐそばに、燻製工場を新築し、就労継続支援A型事業所を新たにスタートされるということでした。

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(遠見塚の事業所でのお弁当の仕込み作業の様子)

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(「伊達の燻製」を生みだす燻製機。4月に開設する新工場では、燻製機を3台に増やし、製造量アップを図る計画です)

 事業所を運営するNPO法人の佐藤耀代・代表理事の次のお話が印象に残りました。

 「県庁レストランの出店やお弁当の配達を通して、県の行政にも、障害者のことをもっと身近に感じてもらい、知ってもらいたい」

 「障害のある人が誇りをもって働くためには、『見守り』ではダメ。接客など『フロントの仕事』が一番。『フロントの仕事』をすることで、障害のある人が変わり、成長につながっている」

 「『伊達の燻製』は、県の水産加工研究所の協力を仰ぎ、開発した商品。賞を受け、ブランド化を図る。障害を売り物にした商品ではなく、メジャーな商品開発が必要」

 詳しくは、「コトノネ」第2号(4月末発行予定)の特集記事とグラビアで紹介します。

 佐藤さんの息子さんも、県庁レストランで毎日、元気に働かれています。私たちのリクエストに応えて、何度も接遇の動作を繰り返し、見せてくれました。

 「(ご主人が亡くなられた後)、自分が居なくなっても、この子が食いっぱぐれないように、食べものづくりの仕事をやりたかったの」と、茶目っけたっぷりにお話しされた佐藤さんの優しさが、レストランや事業所のほのぼのとあたたかい雰囲気をつくりだしているようです。

(天野)

 宮古市「カリー亭」編は次につづきます。

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