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震災から3カ月。今日からが復興に向けての新たなスタート

 3月11日の震災発生から3カ月経った。

 今日の「河北新報」の朝刊コラム「河北春秋」に、民族研究家の結城登美雄さんの言葉が紹介されていた。

 「復興とは、『ここは本当はいい所』と思う人々の心の物差しを中心に据え、もう一度暮らしの場所を取り戻す共同作業を言うのではないか」

 ウィズ町田では、震災直後に、4月開所予定のケアホームの1ユニット5室を被災した障害のある人やご家族に避難先として、使っていただくことを目的に、提供させていただくことを決定したが、今日現在、入居されている方はいない。

 4月に石巻市に支援に入った職員が報告していた。町は津波で運ばれたヘドロや倉庫から流出した魚介類の腐臭で覆われ、水道などのライフラインもまだ十分に復旧していない。それでも、「この町を離れたくない」という人がほとんどだ。

 ケアホームを避難所として提供するという考え方は、「どんなに厳しく、苦しい状況にあっても、やはり自分が生まれ育った町や村が一番であり、そこから自分だけ逃げだすことはできない。」という、被災地の人たちの気持ちに、本当の意味で寄り添うものではない、安易で、浅はかなものであったと自省している。

 すでに、5月10日の法人内の会議で方針を決定した通り、ケアホームを避難所として提供するという方針は、本日をもって解除することにした。これから先は、結城氏の言う、共同作業としての「復興」に、真摯に力を注いでいきたいと思う。

 震災から3カ月経った今日からが、復興に向けての本当のスタートだと思う。

 被災地で暮らす人たちが、「ここは本当はいい所」と思えるためには、ライフラインの復旧や瓦礫の撤去だけにとどまらず、産業や暮らしそのものが再生されなければならない。

 馬鹿げた政局を繰り返す政治家をあてにしていても、おそらく何も変わらない。

 もちろん、一人の力でできることなどたかが限られている。だからこそ、「共同作業」を呼びかけていかねばならない。

 「太く息の長い支援」を呼びかけてきた自分なりに、これから先、3ヶ月間の目標を立ててみた。

 これから先、3か月の間に、被災地の障害者施設の就労支援事業(授産事業)を復興させるための、様々なとりくみをしていきたい。

 自分ひとりの力では絶対に実現不可能なことも、志を同じにするたくさんの人の力や知恵を借りることで、実現する可能性が見えてくる。

 仙台市在住の作家、伊坂幸太郎氏のデビュー小説『オーデユボンの祈り』では、「この島には、大切なものが最初から欠けている」という言い伝えが、物語の伏線になっている。

 東日本大震災は、甚大な被害をもたらした一方で、「この国で、失いかけていた大切なもの」を取り戻すきっかけを与えてくれた。震災で亡くなった多くの人たちのためにも、自分たちは、その大切なものを守り育て、未来に引き継いでいかねばならない。

 伊坂幸太郎氏の小説の「大切なもの」は、これから小説を読む人のために触れないが、震災が思い起こさせてくれた大切なものは、紛れもなく人と人との「絆」であると思う。

 今日から、また、気持ちも新たに、「絆」を大切にした「太く息の長い支援」にとりくんでいきたいと思う。

(天野)

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