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「生まれ育った地を離れたくない」という願いに応えるためには、「コミュニティーの再生」を核とする復興支援計画が必要

 昨夕、今朝とまた大きな余震がありました。被災地の避難所等で生活されている方にとっては、震災後1カ月経っても、まだまだ不安で、そして不自由な日々が続いています。

 昨夕、ウィズ町田では、法人内の第5回震災対策支援会議を開催しました。法人内の事業所は落ち着きを取り戻し、通常の活動をおこなっています。店舗型の事業所では、ご来店いただくお客様に義援金の募金を呼びかけ、たくさんの方からご協力をいただいています。また、各事業所の利用者やご家族からも募金や救援物資の提供をしていただいています。本来であれば、おひとりおひとりにきちんとお礼を申し上げなければならないのですが、まずはこの場を借りてお礼申し上げます。

 8日から「みやぎ支援センター」の入り、調査・支援活動を続けている3名の職員も、今日から派遣日程(15日まで)の後半戦に突入しました。「らいむ」から派遣している野島職員からは、毎日、現地の様子を伝える報告メールが入っています。

 11日は、石巻市に調査・支援活動に入ったとのこと。海沿いの被害は甚大で、今も自衛隊が捜索活動を続けています。ヘドロと水産倉庫から流出した魚の腐った臭いに包まれたある避難所では、この日、やっと水道が開通しました。そんな悲惨な状況にあっても、「生まれ育った石巻の地を離れたくない」という方がたくさんいらっしゃることに、何とも言えない思いを感じたとのことです。

 体力的にも精神的にも相当に疲れてきていると思いますが、支援に入っている私たちの側が被災地の方から教えていただくことがたくさんなります。安全に気を配りながら、そして、被災地の人たちに感謝の気持ちを持ちながら、残り半分となった支援活動にとりくんでいただきたいと思います。

 3月29日から、4月7日まで、センター開設の任務を負って、宮城に入っていた小野副理事長から、今後の支援活動及びセンターの課題について、私見という断りの上で、報告を受けました。

 1つは、未だに全容がつかめていない障害者本人の被災状況を解明し、ひとりひとりのニーズに応じた支援を実施することです。

 避難所の統廃合が進む中で、いったいどの避難所に、どんな障害のある方が、どれだけいらっしゃるのかということがますます掴めなくなってきています。また、避難所以外で生活されている方の様子も掴みきれていません。「行き過ぎた(融通の利かない)」個人情報保護により、行政から障害のある方の名簿を提供していただけないことも「大きな壁」になっています。

 2つは、福祉避難所となっている被災地の障害者施設のスタッフの疲弊に対するケアを早急におこなうことです。

 厚生労働省では、震災直後の3月15日に各都道府県等に通知を出し、被災地の社会福祉施設等への介護職員等の派遣を要請しています。この通知を受けた全国の社会福祉施設からは、約3500人の職員が派遣要請に応えたいと回答しています。しかし、その名簿はまったく宙に浮いたままになっているという話を聞きます。厚労省としては、現地から要請を受けた後、マッチングをおこない、派遣する方針ということですが、混乱しきっている現地には、そんな悠長なことを言っている余裕はありません。震災によるデータの損失、中には役場そのものが流失してしまった自治体もある中で、被災地の自治体に調査やとりまとめを依頼すること自体にも無理があります。厚労省の強力なリーダーシップを強く求めていく必要があります。

 3つは、中長期の復興計画を早急に策定し、確実に実行していくことです。

 野島職員の報告にもありましたが、今回の震災で想像を絶する被害を受け、どんなに不自由な生活が続いていても、やはり、生まれ育った地で、この先も暮らしていきたいという願いが、被災地の人たちの偽らざる気持ちです。住宅やインフラの復興を進めるだけでなく、障害のある人や、お年寄り、子供たちが本当に安心して暮らせる「コミュニティーの再生」を核にした復興計画の策定と実現が最重要課題です。

 今後の「みやぎ支援センター」の活動は、これら3つの難問に同時進行でとりくんでいくことになります。その任務を着実に遂行するための人的体制を含むシステムづくりと財源の確保が、センターそのものの課題となります。

 昨日の会議では、こうした課題を踏まえて、4月13日~19日まで、小野副理事長を再度、「みやぎ支援センター」に派遣することを決定しました。施設長が不在となる「赤い屋根」の利用者・家族・職員の人たちには、また、心配と負担をかけてしまうことになりますが、天野をはじめ、他施設の職員もできる限り、フォローに入るようにしますので、ご理解とご協力をお願いします。

 被災地に入る職員と、心をひとつにしながら、町田で活動する職員も自分たちにできる復興支援活動に精一杯とりくんでいきたいと考えています。

 4月30日に開催する町田作業所連絡会主催の復興支援イベントにも、法人全体に呼びかけをおこない、参加する予定です。被災地からは現在までに12か所の障害者施設から出店(出品)希望を受けています。今後のブログで、順次、ご紹介していきますので、よろしくお願いします。

(天野)

 

 

 

 

 

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