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ゼルビアの「強み」は何か、今こそ、フロントに真剣に考えてもらいたい

相馬監督の川崎フロンターレからの新監督就任要請の話題が取り沙汰される中で、ゼルビアの公式ホームページでは、今季で契約満了となる選手についての発表がなされた。

 プロをめざす、否、すでに全員がプロ契約のチームであるから、「戦力外通告」の非情さはある面、致し方のないことと言えばそれまでだが、ゼルビアをJFLに引き上げるために、また、JFL入りした後、次のJリーグ入りをめざして、がんばってきた選手たちに対して、相馬監督の去就を発表する以前に、問答無用でばっさりと切り捨てるようなやり方には、正直、憤りを感じる。

 今季からゼルビアに加入した25番・鈴木祐輔選手。9月の多摩陸のソニー仙台戦で、ズドーンと決めた、まるで残暑を吹き飛ばすかのような強烈なミドルシュートの印象が強いが、実は、試合に出場してもしなくても、小まめに自身のブログを更新し、いつもチームとサポーターに対する感謝の気持ちを送り続けていた彼。非常に申し訳ない言い方をするが、ゼルビアのフロントには、少々欠けているようにも思える「ホスピタリティー」や誠実さを誰よりも備えたかけがえのない人材ではないかと思う。

 今季、出場機会には、それほど恵まれたとは言えないが、DF陣の誰かが欠けたときには、必ず、代役の期待以上の活躍を見せ、高さと読みの鋭いヘディングや正確無比なFKで得点も決めてくれた4番・雑賀選手。アウェーの試合でもお見かけしたお父様ともども、心の底から「ゼルビア愛」に満ち溢れたシャイな笑顔が魅力的な選手。

 JFLに上がる前の年、野津田で見せてくれた曲芸のようなシュートが今も目に焼き付いている8番・石堂選手。詳しくは知らないが、サッカー以外での個人的な悩みもいろいろあったように聞いている。昨年の途中から、サインに添えて書くようになった「感謝」の二文字。彼がこの文字を書くに至った心境に思いを寄せれば、今季こそ、怪我で出場機会おほとんどなかったとは言え、万全な状況が整えば、チームとサポーターに対して、プレイで「感謝」の気持ちを示してくれるに違いないことは明らかだ。

 かって、日産スタジアムのゴール裏で声を張り上げていた自分としては、ここ数日の間に、横浜F・マリノスの松田、山瀬、坂田、河合、清水といった選手の「戦力外通告」の記事を目にすることは、忍び難いが、次のシーズンも采配をふるう木村監督の戦術や構想からはずれた、はずさざるを得なかったと考えれば、納得せざるを得ない。

 でも、ゼルビアの場合は、次の監督が決まっているわけでもなく、決まっていても次期監督自身の言葉でめざすべき方向性が語られてもいない現時点においての「戦力外通告」は、まったく解せない。

 プロである以上、上のカテゴリーをめざすのは当たり前のことではあるが、選手以上に、チームの経営責任を負うフロントがしっかりとプロ意識を持たなければ、結局、すべてのしわ寄せが選手に来てしまうという不可思議な事態が生じてしまう。

 僕らは、ゼルビアの選手たちに、本当にたくさんの夢や元気を与えてもらっている。でも僕らがそうなることによって、選手たちだけが消耗してしまうなんてことはあってはならないことだ。ホーム最終戦で、ヤナギ主将が「Jに行けなくて、すみません」と謝ってくれたが、ヤナギ選手を責めるのではなく、「それは違うぞ」「君たちは本当によくがんばった」というのがサポーターの総意だと思う。

 今回で、契約満了となってしまった選手たちには、心から「今までありがとう」という気持ちを伝えたい。そして、まだまだサッカーを続けることをあきらめないで、今度はゼルビアの前に立ちはだかり、ゼルビアを倒すことに全力を尽くしてほしいと思う。そんな、あなたたちに僕らは、リスペクトを込めたブーイングを送るから…。

 こんな「仕打ち」を受けても、きっと、サポーターの多くは、来季もゼルビアを応援し続けると思う。経営者に一番求められる資質は、「自分たちの強みを最大限に活かしきって、顧客の期待を上回る満足感を与え、事業を継続的に発展させること」である。オフの期間に、このチームのフロントがどれくらいの立て直しができるのか、見守っていたい。

(天野)

 

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コメント

町田ゼルビアのチーム編成って誰が考えてやっているのでしょうか?まさか去りゆく監督ではないでしょうし、フロントの担当者なんでしょうか?ただ、今年のレギュラー陣がほぼ残留してくれる事を前提にしているような気が・・・飯塚選手は復帰ですよ!

投稿: みどるシュート | 2010年12月 1日 (水) 23時22分

天野さんに賛同です。鈴木裕輔は本職のCBでなくユーティリティに使われながらも相馬監督の期待に応えた。雑賀のFK、CBがあのFKをけれるのはチームの武器だ、控え要因だがレギュラー組に遜色ない働きをする。半ちゃんだって相馬監督構想でレギュラーをとったのに琉球戦の不可解なレッドからあまり使われなくなってしまった。鈴木崇文は確かに成長しているがまだ石ちゃんを超えているとは思えないもっと競って欲しい。蒲原のドリブルは状況打開のオプションで大きな武器になる。キジとの組み合わせをもっと見たかった。深津がスタートで遅れたため、永野と川邊のCBコンビで完封試合を続け、連勝していたのに相馬監督はCBをかえ永野はベンチにさえ入らなくなった。斉藤貴之は左右でき、藤田出場停止の穴をしっかり埋めた。確かにGK5人は多かったと思うがJFL昇格には渡辺のファインセーブなくして昇格はなかった。ツインズ白子は残念ながら怪我に泣かされた。                言い出せばきりがない。
 11月30日までに選手に告知しなければならないのがひとつのルールであり、選手にとっても次の展開を考えて動かなくてはならないのでこのタイミングなのだろう。ただ、天野さんが言うようにフロントが早めに動き、次期監督にもう一度今回戦力外になった選手のプレーを見てもらいたい。
3位にはなったが今期の補強とプロ化で3位は相馬監督の手腕はたいしたことないだろう。昨年の戦力、働きながらの5位という戸塚采配を私は支持する。
いずれにせよどの選手もどんな形でもどこでもサッカーを続けて欲しいと願うばかりである。

投稿: 賛同します。 | 2010年12月 3日 (金) 19時31分

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