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ジャイキリ旋風で、ジャイアンを負かせ!

 昨日(7日)のFC町田ゼルビアJリーグ入会予備審査結果についての記者会見。

 守屋代表の言葉が胸に沁みた。

 「今年は不便なスタジアムに大勢の方にお越しいただいた。市民の財産にしようと頑張ってきた人たちの力の結集。自分たちの力でどうにもならないところでJリーグに厳しい審査を突きつけられたことが残念で仕方がない。選手にはゲームの中でプライドを示そうと話した。Jクラブを圧倒するような、お客さんが本当に喜ぶようなゲームをしようと。選手たちは現実を受け止めるのは難しかったと思う。西が丘のゲーム(天皇杯2回戦)を見た人なら分かってもらえると思うが、プライドを持って戦った。勝った時には涙を流して手を取り合って喜んだ。残りの試合もすべてやりきって、『僕たちはここで頑張っている。Jリーグの百年構想を具現化している』ことを示す。スタジアムはみすぼらしいが、すべてチームの存在としてアピールしていきたい。これから町田市やJリーグと話し合い、必ず大勢の方の期待に応えられるように、胸を張ってJに入っていけるようなチームにする。今までと同じように皆さんの力を貸していただきたい。名もないバックもないお金もないクラブはそういうプライドでやっていくしかないと思っている」 (『町田経済新聞』から)

 Jリーグの百年構想。それは、「スポーツで、もっと、幸せな国へ」というスローガーンを掲げ、「地域に根ざしたスポーツクラブ」を核に、自分たちが住む町に、世代を超えた触れ合いの輪を広げていこうというもの。

 守屋代表の言葉にある通り、ゼルビアの活動は、まさに、この「百年構想」の理念を具現化していると思う。

 もう二度とは見られない野津田の芝生席には、いつも老若男女が集っていた。サッカーが三度の飯よりも好きな人もいれば、サッカー観戦がまったく初めての人もいる。平日の家事を手伝い、なんとか奥さんの機嫌をとって足を運ぶ旦那もいれば、旦那以上に、チームに入れあげる奥さんもいる。ゲーム観戦に飽きて、走り回る子供たちや、井戸端会議に話を咲かせるおばさんたちもいる。雑多な人が入り混じり、どこか、まったりとした雰囲気に包まれているが、チャンスを迎え、「いざ、ここでひとつにまとまろう!」というときには、一転して大きな手拍子と歓声がスタジアムを揺るがす。

 激しいゲームの直後にもかかわらず、『ふれあいサッカー」では、さっきまでピッチに立っていた選手たちが、小さな子供たちといっしょになって笑顔でボールを追いかける。もしかすると、いつかそこから将来の日本代表選手が生まれるかもしれない。下部組織もしっかりしている。ユースの選手にとっては、自分が生まれ育ったこの町のチームでプロサッカー選手として活躍することが大きな夢となっているにちがいない。もっと小さな子供たちは、普段、自分たちにサッカーを教えてくれる選手に、「●●コーチ!」と親しげに呼びかける。そんな子供たちに、選手たちは、きちんとひとりひとりの名前を挙げて応えている。年配の人や女性を対象にしたサッカースクールも頻繁に開催されている。サッカーを教えるだけにとどまらず、時には、選手たちが子供たちに絵本の読み聞かせをする。こんなに選手とサポーターや市民の間の垣根が低いクラブがいったい他にどれくらいあるのだろうか?

 

 ジャイアンが空き地で、仲間と草野球を楽しんでいる。のびたくんが、「僕も仲間に入れてほしい」と頼んだが、「おまえはへたくそだからダメだ」と断られてしまう。

 「悔しい! 何か野球がうまくなるものを出してよ」とドラえもんに訴えたが、ドラえもんは、「ダメだよ。のびたくん、真面目に練習してうまくなろう」と、のびたくんを諭す。

 一生懸命練習して、野球がうまくなったのびたくんが、ジャイアンのところに行き、再び、「仲間に入れてほしい」と頼んだところ、ジャイアンは、「じゃ、オレにジャンケンで勝ったら、仲間に入れてやる」と言い、ジャンケンをする。

 のびたくんがジャンケンに勝って喜んだのもつかの間。ジャイアンがこう言う。「誰が1回勝負だって言った。3回続けて、オレに勝ったら仲間に入れてやるよ」(でも、きっと、のびたくんが3回続けて勝ったって、今度は「5回続けて」と言われてしまう)

 

 踏みにじられたプライド(それがおそらく「町田魂」をかけて戦った天皇杯2回戦の東京ヴェルディ戦。

 スポーツ競技において実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げることを「ジャイアント・キリング」と言う。今はJ2とは言え、かってJ1王者でもあった名門チームのヴェルディをJFL2年目のゼルビアが倒したことは、「ジャイアント・キリング」の称号に値する。

 「名もないバックもないお金もないクラブ」が、この先の戦いの中で、「ジャイアント・キリング」旋風を巻き起こす。そのことがきっと、「ジャイアン・キリング」につながるはずだ。

 「まだ何も終わっちゃいない!」

 その通り! 挑戦はこれからだ!

(天野)

 

 

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コメント

全く同感です。芝生席から観るサッカー、選手と心と心が近い感じ、大好きでした。

個人的にはマリノスみたいに育成部門に知的障害者チームをつくってくれたら申し分ない、のですが〜

ヴェルディ戦はまさにジャイキリでしたね!

投稿: Miki | 2010年9月 9日 (木) 22時53分

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