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2010年6月

Iさんの就職が決まり、今年度の新規就職者は5名になりました。

 2月12日のブログ(↓)で紹介した「なないろ」で働くIさんの就職が決まりました。

 http://raimu-raimu.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-b055.html

 

 「あきらめないで、がんばりつづければ、必ず結果はでる」

 「100回面接を受けてダメでも、101回目で結果がでるかもしれない」

 幸い100回も面接を受けることなく、4社目の面接で、採用の連絡をいただくことができました。

 採用いただいた企業さんは、東京、神奈川、埼玉、千葉で、有料老人ホームを何箇所も経営されている企業で、Iさんの勤務予定地は横浜市青葉区にあるホームとなります。

 仕事の内容は、利用者の方の洗濯物の整理と清掃。6月10日に受けた面接では、最初に施設長さんから、想定される就業場所をメインに施設内を案内していただきました。しっかりとメモを取りながら、自分から「これは何ですか?」など、積極的に質問していた姿勢やIさんの持ち前の明るさが高く評価されたようです。

 7月1日からの勤務になりますが、企業さんの側でもIさんの障害に配慮してくださり、最初の3ヶ月間は、現在、通所している「なないろ」の勤務時間に合わせる形で、週5日、1日5時間の短時間勤務からスタートさせ、4ヶ月目以降に、週30時間勤務をめざす。また、採用直後から、ジョブコーチの制度を活用して、支援に入ることについても、ご了承をいただくことができました。

 明るく、とても人なっつこいIさんですから、きっと、ホームの利用者さんや職員さんからもかわいがっていただけるのではないかと思います。

 

 Iさんの前に、同じく7月1日付で採用が決まった人も含めて、新年度に入ってから、新規に就職が決まった人は、これで5名になりました。

 先週6月11日に合同面接会に参加した方のうち、おひとりに昨日、早くも、二次面接の案内が届きました。

 これから、夏にかけて、ますます忙しくなりそうな「らいむ」の就労支援。どんどん埋まっていくスケジュール表を見ながら、嬉しい悲鳴をあげています。

 今日は、午後から、市ヶ谷の企業さんに、ジョブコーチ支援に行ってきます。

(天野)

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次節は西が丘。ゼルビアの理想とするサッカーで勝利をめざせ!

 1ヶ月くらい前に、町田市の担当者の方と、野津田の芝生(ピッチ)の状態について話をさせていただいたことがある。

 ここに来て、ようやく、緑色が目立つようになってきた野津田の芝だが、開幕から、GWを過ぎる頃までは、冬枯れで、茶色っぽい状態が続いていた。元旦に天皇杯の決勝戦が開催される国立競技場の芝を思い出していただければわかるように、Jリーグなどで使われている会場の芝は、冬でも、どこも鮮やかな緑色をしている。

 W.O.S(ウィンター・オーバー・シード)という方法で芝の管理をしているからだという。今、野津田のピッチに植わっている芝は、「夏芝」と呼ばれる芝で、冬場になると枯れてしまう。枯れて完全になくなってしまうというわけではなく、眠っているような状態になる。W.O.Sでは、ピッチのベースになる夏芝が「眠っている」冬の間、上から、「冬芝」の種を播いて、発芽させ、「布団をかけてあげるように」優しく保護してあげる。

 今シーズンの野津田は、オフの間に照明塔の設置工事などが入った関係で、W.O.Sの処置が施されていない。普通なら、冬の間、あったかい布団をかぶって、静かに眠っていたはずの夏芝が、布団もかけてもらえないまま、寒い冬を過ごし、おまけに何度も睡眠を妨げられるような状態になってしまった。結果、今のデコボコだらけのピッチ状態になってしまった。

 ゼルビアの得意とするサッカーは、パスをつないで、サイドから切り崩していくようなサッカー。今の野津田のピッチ状況で、そんなサッカーをやろうというのは土台無理がある。高さのないツートップだから、足元にピタッと収まるようなパスや、バックスピンをかけてDFの裏を的確に狙うようなフィードがほしいのがだが、まったく思うところにパスがいかない。

 自分たちの思い描くようなサッカーができない中で、イライラを募らせながらも、選手たちはよくがんばっていると思う。11試合連続失点で、守備の修正がずっと言われているが、昨日の試合では、この間、セットプレーからずっとファーサイドを狙われるところなどは、かなり修正できていたように思う。後半開始直後の失点も、GKのポジショニングの悪さというよりは、いつ、どこで、どんなふうにイレギュラーするかわからないグランダーのシュートボールに対する迷いや不安があったと思う。ゼルビアと野津田で対戦する相手GKが、結構、ファインセーブを連発するのは、逆にそんなピッチ状態を知らないで、100%開き直れるからだと思うのだが、さて、どうだろうか?

 高崎戦、ホンダロック戦と、サポーターの雰囲気は、一体感を増し、盛り上がってきている。昨日の「サッカーの神様の悪戯」のような相手オウンゴールの後の、ゼルビアの怒涛の攻めには、拍手とコールがスタジアム全体に木霊しているようなすごい熱さだった。

 あの時のゼルビアの選手たちは、きれいにつなぐサッカーも、でこぼこのピッチ状態も全て忘れて、ただひたすらゴールをめざすことだけに集中できていたように思う。攻撃サッカーを支えるのは、「勝つんだ!」という強い気持ちに他ならない。

 次節は、サッカーの「聖地」西が丘でのアウェーゲーム。アウェーとは言え、西が丘の芝なら、きっとイレギュラーなど気にすることなく、ホーム以上に自分たちの思い通りのサッカーができるはずだ。去年の天皇杯予選の明治大学戦では、学生相手に受け身に回り、足元をすくわれてしまったが、今度の相手は、昨シーズン一度も勝てなかった武蔵野ということで、挑戦者の気持ちで、全力で闘うことが自ずと要求される。

 次節は華麗なパスサッカーで2対0で必ず勝利する。そして、前期最終節のホーム、ジェフリザーブズ戦は、パスサッカーへのこだわりを一旦捨てて、ロック戦のラスト5分の闘い方で、集中を切らすことなく、90分間走り続ける。そんなゼルビアの姿を見たい!

 最後に運営に一言。最終節のボールボーイは、せめて、中学生の男子にお願いしたい。ルールの理解やゲームの流れをまだ読めない小さな子供や女性にボールボーイ(ガール)を任せることは、プロのゲームとしては、決して良いことではない。熱くなった観客が子どもや女性に罵声を浴びせるシーンなど、もう見たくない。ただでさえ、ひどいピッチやレフリーの未熟さで、ゲームの流れが失われるのを増長させる以外の何者でもない。

 ピッチの悪さやレフリーの未熟さを少しでも補い、ホームの強みを活かす運営のあり方を真剣に考えていただきたいと思う。

(天野) 

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明日は合同面接会。15名でいざ、出陣!

 明日(6月11日)は、千駄ヶ谷の東京体育館で、合同面接会。

 今回、「らいむ」からは、8名の登録者が、面接会に参加します。竹内職員が中心になって、先週末から、履歴書や自己紹介文などの書類の準備、模擬面接などに順次、とりくんできました。

 今日も、何人かの登録者の方と、本番に向けての最後の詰めをおこなった後、合同面接会に同行する、美空、スワンの職員を交えての打合せ。それが終わった後、「らいむ」の職員で、本人の応募書類に添えるプロフィールカード(推薦状)の準備にとりかかり、23時前になって、ようやく一段落しました。

 明日は、登録者8名、美空の職員2名、スワンの職員2名、なないろの職員1名、らいむの職員2名の合計15名で、東京体育館へ、いざ出陣となります。

 お~っと、その前に明日の午前中は、メール便配達のコーディネートもありました。

 重なるときは本当に重なるもので、明日の夜は、「みおん」の宿直当番の日。明けて土曜日は朝からウィズ町田の後援会総会、午後からは合同入所式の予定が入っています。

 そこまでやりきれば、日曜日は、ゼルビアのホームゲームが待っています。これだけがんばっているのだから、次こそは、ゼルビア快勝!を期待しています。頼むよ!

(天野)

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発達障害のある方を主たる対象とする「グループホームゆうじん」をご紹介させていただきます

 昨日、「特定非営利活動法人(NPO法人)ゆうじん」の菊原理事長さんとお話をさせていただきました。

 同法人では、今年4月に町田市大蔵町に「グループホーム・ケアホームゆうじん」を開設されました。ちょうど同じ時期に、ウィズ町田が開設した「グループホームみおん」と同様に、各居室にバス、トイレ、キッチンがついた独立型のホームになっています。

 「みおん」の場合は、居室が1~3階にあり、安全上の対策から、各居室のキッチンで調理することはできず、朝食と夕食については、1階の共用スペース(食堂)で、提供させていただくかたちになっています。「ゆうじん」さんの場合は、入居者の希望に応じて、食事づくりの援助やアドバイスもおこなっていらっしゃるということで、「みおん」よりも、もう一歩進んだ、自立型のホームといえます。

 町田市内には、下記のように相当数のグループホーム、ケアホームがあります。「共同生活援助」「共同生活介護」の標記のあるものが、グループホーム、ケアホームです。

http://www.city.machida.tokyo.jp/shisetsu/health/hukushi/hukushi01/index.html

 しかし、「ゆうじん」さんや「みおん」のような、独立型のホームは、まだあまりありません。発達障害や精神障害の人の中には、過度な干渉を嫌い、ひとりでゆっくりと過ごせるホームを希望する方もたくさんいらっしゃいます。

 また、(従来型の)グループホームから、自分でアパート等を借りて、ひとり暮らしを始める前に、もうひとつステップを刻んで、「暮らし方を学ぶ場」があった方が、障害のある人たちにとっては、親切であると思えます。

 菊原理事長さんは、「ゆうじん」の設立理念、経緯についてパンフレットに次のように書かれています。

 「私は、4人の子どもの父親です。その4人の子どもたちのうち二人は知的障害と発達障害を生まれながらに持っていました。

 私が30歳代のとき、私の父と母がそれぞれ癌や痴呆症に倒れました。私は父と母を看続けながら仕事をしてきましたので、そのときの子ども達の様子を正直あまり見ていません。父と母が他界したあと、強い行動障害を持つ娘が18歳になったことをきっかけに娘の居場所造りで行政機関の方々や福祉施設の方々がそれはもう、歯を食いしばりながら必死に私たちを支えてきてくれたことを知りました。

 娘のいる病院や施設などへ毎週足を運ぶようになり、その事を知りました。

 私は父や母が、自分の思いを残すことができたとは思えませんでした。実にあっけなかったからです。

 私もこうして何もできずに、障害を持つ子を残してあっけなく他界してしまうのだろうか?私より30歳若い子どもたちに、障害を持つ姉妹を支えていけるだろうか?など、障害者を持つ家族特有の悩みを持ち続けました。

 何か残せないだろうか?

 将来へ引き継いでいくために、多くの人たちに支えられ「ゆうじん」を設立します。同じ思いをされている方と協力していきたいと願います。知的障害や発達障害を持つ人々が強く楽しく生きて行って欲しいと願います。

 『生まれてきてよかった』と言って欲しいと願います。

 皆様の、ご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。」

 最後の「『生まれてきてよかった』と言って欲しいと願います」という言葉に、とても共感します。

 「みおん」と同様に、「ゆうじん」さんの利用対象となる方は、一般就労中の方や、就労移行支援事業所などを利用中の方が中心になるように思います。バスで町田駅や鶴川駅に出られるほか、若葉台駅や永山駅、多摩センター駅にも出られるということです。京王線沿線には、特例子会社もたくさんあるので、こうした企業にお勤めの方には、自立に向けて、次のステップに踏み出す良い機会になると思います。

 現在は、まだ、開設まもないこともあり、全8室の居室のうち、7室が空いているとのことです。町田市在住以外の方も積極的に受け入れていきたいということですから、興味・関心のある方は、ぜひ、下記ホームページをご覧のうえ、お問い合わせをなさってみてはいかがでしょうか?

 ナイトケアーも担当されている菊原さんご自身が、発達障害の娘さんのお父さんですから、自立を考えている発達障害のある方やご家族に、は特にお勧めです。

http://w01.tp1.jp/~a990074121/index.html

(天野)

 

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事業主と支援者がスクラムを組んで、本人を支えるような職場定着支援をめざしたい

 4月末から、市ヶ谷にある会社にジョブコーチ支援に入っています。支援の対象者は、25歳の発達障害の女性です。昨年の春に4年生の大学を卒業。在学中から、障害のある学生の就職活動を支援する機関の援助を受けながら、就職活動を続けていましたが、折り悪く雇用情勢の厳しい時期にぶつかり、なかなか結果を出せないでいました。

 「らいむ」には、東京都発達障害者支援センター(TOSCA:トスカ)の紹介を受けて、在学中に登録しました。らいむでは、トスカさんと連携しながら、履歴書や自己紹介文の書き方指導、面接指導、企業実習の調整、面接会同行などの支援をおこなってきました。

 本人は、大学に入ってから自分に発達障害のあることを知りました。それまでは、周囲の人たちとの人間関係がうまくいかないことに違和感を覚えながら、「それは、きっと自分の性格が良くないからだ」と思い悩むことがたびたびあったようです。大きくなってから、自分に発達障害があることが判明して、「人間関係がうまくいかなったのは、自分の性格がゆがんでいるからではなく、障害があるからだ」とホッとする人もたくさんいると聞きますが、彼女もやはり、そのひとりのようです。

 自分に障害のあることを受けとめて、障害者雇用の枠の中で、就職先を見つけていこうと決心するまでには、当然、いくつもの葛藤があったと思います。大学の就職課のサポートを受けることもまったくできなかったようです。それでも、自分で障害者求人の情報を集め、何度もアタックしては、跳ね返され、情けなくなったり、辛い思いをしても、絶対にあきらめないで、がんばり続けた彼女の意欲と努力を本当に素晴らしいと思います。

 多分、50社は軽く超えてしまうくらいの面接を受けたと思います。そんな努力が実って、昨年の11月に現在、働いている会社に就職が決まりました。仕事の内容は、事務の補助的作業。勤務は、週5日、9時から18時までのフルタイムです。朝は7時頃に家を出て、通勤ラッシュの小田急線に乗り、新宿で乗り換えて、市ヶ谷駅で下りて、15分くらい坂道を登ります。帰宅するのは20時過ぎ。疲れ果てて、家まで歩く気力もない日は、駅からタクシーに乗ることもあるといいます。

 就職後、冷たいようですが、「らいむ」は、彼女のことを案じながらも、「らいむ」の方から彼女にアプローチすることは控えていました。彼女が自分の力で、成し遂げたこと(就職)に対して、彼女が望まないかたちで勝手に介入することは、彼女に対しても、会社に対しても失礼にあたるという思いからでした。

 今年のはじめ頃、彼女から「相談したいことがある」という連絡を受けて、「らいむ」に来所してもらいました。一目見て、「相当に疲れている」という印象を受けました。「仕事の進め方がわからない」「職場の人たちとどのように話したらよいかわからない」と話す彼女に、「もし、あなた自身が必要に感じるのであれば、ジョブコーチに入ることもできる」「但し、ジョブコーチに入ることについては、あなたから会社の人に相談してほしい」という話をしました。

 その後、彼女は自分から、会社の人に「私がこの会社で長く働くためには、今、ジョブコーチの力を借りる必要がある」と話をし、会社の了解を得ることができました。「個人情報保護」などの制約が多い、今日の企業に、ジョブコーチに入るためには、当然、会社側の十分な理解を得ることが必要です。外部の人間を社内に入れることに関しては、端から難しい会社もたくさんあります。

 きっと、彼女の真剣な気持ちが、会社の方に通じたからこそ、今回のジョブコーチ支援が実現したのだと思います。自分自身の力で、その困難な調整をやり遂げた彼女のことを素晴らしく思いますし、だからこそ、こちらも彼女に負けないくらいの真剣さで、ジョブコーチ支援にとりくみたいと思います。

 今日は、この間、約1ヶ月、彼女の業務を「観察」したうえで、見えてきた問題点やその原因として考えられるもの、問題を解決していくための手立てや改善課題について、会社の方とお話をさせていただきました。

 言葉は悪いですが、見た目には、障害のない人と何も変わらない彼女ですが、当然、「知っているであろう」と思われることを知らなかったり、周囲の動きに無頓着であったり、意欲が空回りして、焦る気持ちばかり先走りして、ミスを犯してしまったりと、たくさんの問題を抱えているのが現状です。

 落ち込みやすく、ミスを指摘されると、激しく自分自身を責めてしまうので、周囲の人たちも、逆に心配になってしまって、注意したり、叱ったりすることを控えてしまうことが多くなりがちです。そんなことが積み重なると、結局は彼女自身の居場所がなくなってしまいます。

 今日の話し合いには、貴重な時間を割いて、職場の上司の方が5人も出席してくださり、私たち支援者側の言葉に真剣に耳を傾けてくださると共に、それぞれの思いや気持ちを率直に話してくださいました。

 一番嬉しかったことは、「彼女に成功体験を積ませてあげたい。課題が達成できたときには、しっかり誉めて、自信や意欲を育ててあげたい」と話してくださったことです。「ひとりの障害のある人を、事業主側と支援者側が、スクラムを組んでしっかりと支えきる」…。まだまだ紆余曲折はありそうですが、そんな「チーム支援」がきっとできるという実感をもてたことが何よりも嬉しく思います。

 さっき、メールを開くと、彼女から「今日はありがとうございました」というメールが届いていました。早速、次のような返信を送りました。

 …Mさん、お疲れ様です。夏服よく似合っていましたよ。今日、会社とお話したことは、6月8日に会社訪問した際にまとめてお話するようにします。●さんをはじめ、みなさん、Mさんのことを長い目で育てていきたいと考えてくださっていますから、Mさんは、まず、目の前の課題にしっかりととりくむことを心がけてください。後1日がんばればお休みです。お互いにがんばりましょう!…

 いつも言いますが、就労支援の仕事は、採用(就職)が決まれば、それでゴールというわけではありません。就職した後に。長く安心して働き続けるための、「定着支援」こそが一番大切な仕事です。そう考えると、「らいむ」の実践はまだまだ緒についたばかりです。是非、お力添えをいただきたいと願っています。

(天野) 

 

 

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「先に点を取られてもあきらめない」本当の攻撃サッカーをみんなが期待している

 ここ数試合で、露出してきたゼルビアの問題点。セットプレーでファーサイドに放り込まれたときの対応の拙さ、サイドバックが駆け上がったあと、カウンターで裏に放り込まれたときのケアーの拙さ、ルーズボールへの寄せが遅くなっていること。

 高崎は、ゼルビアの弱点をしっかり研究して、見事に「そこ」をついてきた。チーム全員でゲームプランを共有して、攻撃のときには、とにかく早くゴール前にボールを運ぶこと、守備のときには、全員でゴール前を固めることを徹底していた。決して、高崎を甘くみたわけではないだろうが、ゼルビアの選手たちは、ことごとく走り負けてしまっていた。

 高崎の選手はGKを除けば、交代出場した選手も含めて、180センチ以上の選手はひとりもいない。前回対戦したとき(第11回JFLの後期第8節/浜川)は、レンタルで移籍してきた御給選手のデビュー戦。自身の得点こそなかったが、高さを活かしたポストプレーで、相手DFに競り勝ち、3対0のまったく危なげない勝利だった。

 高さではなく、寄せの速さで勝負してくる相手DFに対して、前半は、木島選手がまったく前を向かせてもらえず、結果的にはシュートがまったく打てていない。後半、少し下がってプレイするようになってからは、自身のシュートは1本だが、いくつものチャンスを演出していただけに、前半の無策ぶりは、あまりにもったいなかった。とはいえ、これまで獅子奮迅の勢いで、ゼルビアを引っ張ってきた木島選手だが、さすがにここに来て、相当に疲れがたまっている。これから夏場の過酷な闘いが続くことを思えば、本人は、絶対に自分から「休む」などとは言わないだろうが、長い目で見れば、思い切って休ませ、リフレッシュさせることも必要だ。

 審判のレベルの低さ、あまりに酷いピッチの状態、相馬監督の経験不足などマイナス要因をあげれば、キリがないが、そんなものは、すべて乗り越えていくくらいの強い気持ちがなければ到底、Jにはあがれない。この日、2得点をあげた雑賀選手のように、これまで控えに甘んじながら、それでも「いつかくる出番」に備えて、日々の練習に全力でとりくんできている選手たちがいる。「レギュラーは固定しない」と宣言していた相馬監督だから、コンデションはもちろん大切だが、一番勝ちたいと思っている選手、絶対に走り負けないと目をギラギラさせている選手をどんどん積極的に起用してほしい。

 第13節までのゼルビアの闘いを振り返ってみると、先制点をあげたゲームの戦績は、8勝1敗(1敗は鳥取戦)。逆に先制点を奪われたゲームでは、3敗1分(1分は開幕の佐川戦)とまったく勝てていない。「1点取ったら、2点目、3点目を奪いにいく」攻撃サッカーは、もちろん楽しいが、「先に点を取られても、絶対にあきらめない」本当の攻撃サッカーをサポーターはみんな望んでいる。

 失点を見てみると、前半15分までが2失点、30分までが2失点、今回の高崎戦の前半ロスタイムの「疑惑の1失点」はあるが、前半は殆ど失点していない。ところが後半になると、後半15分までが4失点、30分までは3失点、45分までが4失点と、前半の2倍以上の失点を重ねている。

 得点の方は、前半15点、後半17点とほぼ、同じくらい点を取っている。特に前半31分~45分までの失点0の時間帯は、逆に9得点と完全にゼルビアの時間帯になっている。

 前半残り15分の勢いをいかに後半に入ってからも維持できるかが今後の課題になる。他のチームがしてきているように、ゼルビアも相手チームをしっかり研究して、後半開始直後の時間帯に、徹底的にその弱点をつくような闘い方をしてほしい。何もしないで、勝てるだけJFLは甘くないし、ゼルビアに抜きん出た実力があるわけでもない。

 高崎戦の試合後、挨拶に来た選手たちに、クルバから、「こんな情けない闘い方をしていて、おまえら本当にJに行く気があるのか?」と、初めて厳しい言葉が飛んだ。遠いアウェイのゲームにも手弁当で出かけていく彼らだから、本当はこの日、一番、声をかけて、讃えたかったのは、「復活」を遂げた雑賀選手であったのは、言うまでもないことだが…。

 ブーイングに深く頭を下げ続けた選手たちと相馬監督。ブーイングの後の「町田ゼルビア」コールに、立ち止まり、振り返って、もう一度、深々と頭を下げたのは、DFリーダーの深津選手だった。

 この悔しさをバネに、そして、「もう1つも負けない!」という強い気持ちで、次のソニー戦に臨んでほしい。6月13日のホーム(ロック戦)には、私もできる限り、たくさんの人に声をかけて、野津田を青く染められるよう、がんばりたい!

(天野)

こんなもの(↓)をつくってみました。何かの参考になればどうぞ。

「zelvia2010jfl.xls」をダウンロード

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