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「工賃アップ」のためには、職員個々の目標や課題を明確にした意識的なとりくみが必要

 昨夜は、スワンの男性職員たちと飲んで、そのまま、朝を迎えました。

 一昨年度のスワンの年間売上が、2300万円。昨年度が3200万円。今年は4000万円を目標にしています。

 6月23日に催される、東京都心身障害者福祉センターさんの「就労支援研修会」に講師として呼ばれています。いただいたテーマは、「工賃アップの取り組み」というもの。スワンの事例を中心に話してくるつもりでいますが、工賃アップのとりくみを考えるヒントとして、ひとつ問題提起をしてきたいと思っています。

 授産施設や就労系事業所(就労継続支援や就労移行支援)の、製品(商品)の売上を支援に携わる職員数で割ったときに、果たしていくらになるかというものです。(たとえば、昨年度のスワンの場合だと、職員数は常勤4名、非常勤1名なので、非常勤を0.5に換算して、3200÷4.5=711万円)

 モデルとして、利用者15名、職員3名、作っている商品を販売したときの粗利率が5割という事業所を考えると、各職員が一人年間120万円の売上を達成すると、利用者の人の工賃(給料)は、月額1万円になります。

 式は、職員一人あたりの売上額=(利用者月額工賃×利用者数)×12ヶ月÷粗利率÷職員数となります。

 利用者工賃3万円を実現するために、目標とする職員一人当たりの年間売上は360万円。5万円の工賃なら、600万円。10万円なら、1200万円となります。

 もしかすると机上の空論のように聞こえるかもしれませんが、スワンや美空の数字を見ると、ピッタリと当てはまるのが面白いところです。

 何を言いたいのか言うと、要は、「工賃アップ」「工賃アップ」とお題目のように叫んでいても、ダメで、本当に「工賃アップ」を図りたいのであれば、目標を数字にして、何をどうすれば、その数字に到達できるのかを真剣に考えないといけないということです。

 研修会に出席して、講師の話を聞けば、それだけで、「工賃アップ」が図れるなどというウマイ話はありません。23日の研修会では、参加者の皆さん自身に、数字で考えてもらうことをお願いしたいと思います。

 スワンの職員たちのモチベーションの高さを見ていると、今年度目標の4000万円は軽く達成できると思っています。だから、期待を込めて、昨日は、まず今年度の目標を達成したうえで、3年後に年間売上1億円を達成するようにとはっぱをかけました。

 年間1億の売上を上げるためには、今のままのやり方では絶対に無理であることも話しました。スワンの職員たちが、これから、この命題を解くために、どんな知恵を出してくるか楽しみです。

 今日は、これから、2週間ぶりに、ワタミ手づくり厨房 相模原センターに行ってきます。「らっきょうプロジェクト」のメンバーたちが、この2週間で、どれだけ成長したかを、この目で確かめてきたいと思います。

(天野)

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