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2009年6月

市内の就労移行支援事業所の事業休止。利用者、職員への謝罪の一言がせめてもの企業の社会的責任ではないか?

 本日(6月30日)をもって、町田市内にあるひとつの就労移行支援事業所が事業休止となった。

 一昨年の6月に、東京都で初めての民間企業による就労移行支援事業所として、脚光を浴びてスタートしたものの、親企業の業績不振により、わずか2年余りで事業休止という事態になってしまった。

 利用者の人たちに、事業休止の方針が伝えられたのは、おそらく今年に入ってからだったと思う。らいむの登録者の中にも、この事業所の利用者の方がおふたりいらっしゃる。そのうちのひとりOくんは、最終日となる今日も健気に通所した。昨日まではもうひとり仲間がいたが、今日、通所したのはOくん、ただひとり。

 最後まで、Oくんの面倒を見てくださった、職員の方からは、「これから先、何度も失敗があるかもしれないが、絶対にめげずにがんばってほしい」という餞(はなむけ)の言葉をいただいたという。

 Oくんも、職員さんの言葉をしっかりと受けとめ、就業後におこなったらいむでの面談の中でも、「あきらめずにがんばる!」と力強く語っていた。

 同じ、福祉の現場に関わる人間としては、Oくんに最後の励ましをかけてくださった職員さんには心から感謝している。もしかすると、明日からの自分の生活に対する保障も何もない状態であるかもしれないのに、最後まで誠実な姿勢を崩すことなく、Oくんにお付き合いをしていただいたことには、感謝の念がつきない。

 一方で、事業を投げ出した企業に対しては激しい憤りを感じる。「休止」という言葉で無難に誤魔化そうとはしているが、「再開」の見込みは示されず、実質的には「撤退」である。

 Oくんのように、就労移行支援事業所の利用期限2年間を全うすることなく、いきなり事業の休止を告げられ、先行きの見えない不安の渦の中に投げ込まれた利用者の方、また、特別支援学校の教員職を退かれ、この事業所の立ち上げに熱心に関わられたにもかかわらず、企業の姿勢に翻弄され体調を崩され、退職を余儀なくされたとお聞きしている方の無念さを思うと、この企業のあまりに無責任な姿勢は断じて、許すことができない。

 介護事業への民間企業の参入が認められた結果、同じような事態がいくつも生じたことは記憶に新しい。介護よりももっと金にならない障害者福祉の事業に参入することでで、この企業は一体、何を得ようと考えたのか? 開設時には、華々しく、「民間企業では東京初の就労移行支援事業所」とプレスリリースで謳っている企業のホームページにも、今回の事業休止のお知らせは見当たらない。

 障害のある利用者の人たちや、志半ばで事業終結の憂き目にあった熱意ある職員の人たちに、せめて謝罪の一言でも述べることが企業の社会的責任ではないかと思うが、いかがなものか?

 らいむとしては、もちろん、ふたりの利用者の方の就労支援をしっかりとおこない、是が非でも就職につなげていきたい。

(天野)

 

 

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1年を2期に分けて、より効果的な支援が実施できるようにするため、第1期のらいむの新規利用登録者受付は、6月末で休止させていただく予定です。

 今日は、午後から真夏のような太陽が照りつける中、Kくんといっしょにメール便の配達に出かけました。

 昨年秋に、旧らいむに登録したKくん。専門学校を卒業した後、いわゆる「ひきこもり」生活を3~4年続けています。天野の旧い知人の紹介で、2週間に1回、らいむに来所することになりましたが、対人関係が苦手で、こちらがいくら話しかけても、殆ど応えてくれません。まずは、らいむの場所に慣れてもらうことを目的に、話さなくてもできるコミュニケーションということで、彼の好きな将棋を指すことからはじめました。

 お父様が町田市内にお勤めですが、Kくんの住まいはお隣の県のY市。Y市には、らいむのような機関がないということで、あちらこちらに相談したところ、天野の知人から、らいむの紹介を受け、「最後の頼みの綱」といった心境で、まずお母様が相談に見えたのが利用のきっかけです。

 ところが、年度末からのゴタゴタの中で、他市在住ということで、町田の情報にも疎く、行政から届いた調査書の意味も分からないまま、3ヶ月間の空白期間が生じてしまいました。本当は、こちらから連絡を取ればよかったのかもしれませんが、個人データの基礎情報を市にお返ししたこともあり、道義上、連絡を取ることが難しい状況にありました。

 先月、お母様から連絡をいただき、3ヶ月ぶりの面談を持ち、新しいらいむにも登録していただくことになりました。とは言え、「3ヶ月間もほりっ放しにされたこと」で、彼の気持ちとしては釈然といかないのが当たり前で、終始、固い表情を崩さず、こちらの問いかけにも応じてくれません。本人の気持ちを踏みにじるような事態になってしまったことを詫び、「天野が勝手に話すから、よかったら聞いてね」と前置きした後、「今までと同じように、将棋やオセロをやるのもいいけれど、メール便の仕事に挑戦してみない?」と、誘いかけてみました。最終的には、本人が二者択一するかたちで、「メール便をやってみたい」という意志が示されました。

 そして、今日。約束の時間通りにKくんがやってきました。

 携帯端末を使った配達完了入力の操作を教えた後、ふたりで配達に出ました。天野が先導するかたちで、Kくんには配達ルートを記入した地図をもってもらって、現在地やランドマーク、ポストの位置、メール便の投函法などを、その都度、確認してもらいながら、配達していきました。対人接触のストレスもなく、自分にもできそうな仕事ということが分かったせいか、配達を続けるうちにKくんの表情は段々、明るく、意欲的なものに変わってきました。

 1回目は40分、2回目は1時間弱で配達を終了。配達後、スワンのお店で飲んだアイスコーヒーは、喉の渇きと充実感とが混ざり合って、Kくんにとっても、格別の味だったようです。

 「来週も来る?」という問いかけに、今日1日で赤く日焼けした顔に、にっこりと笑みを浮かべてうなづいたKくんを、「みんな待っているよ!」と、らいむの職員全員で見送りました。就職までには、まだまだ長い時間がかかるかもしれませんが、「変わらなくちゃいけない」という思いで、勇気をふりしぼって、らいむにやってきたKくん。小さな小さな一歩かもしれませんが、「最初の一歩」を踏み出したKくんを、らいむの職員全員で、精一杯、応援していってあげたいと思います。

 らいむの登録者が、今、面談の予約をお受けしている方で、100名を超えました。らいむの事業適正規模は200名ということを以前のブログにも書きましたが、この間の「らっきょうプロジェクト」の動きを始め、大きな事案をいくつも抱えている中で、新規登録者の方をすぐにお受けすることが難しい状況になってしまっています。

 とても言葉は悪いですが、現在の登録者の方の事案を「まず片付けて」から、「落ち着いて支援のできる状況をつくって」、新規利用希望者の方とじっくり向き合わせていただきたいと考えています。そのため、大変、申しわけありませんが、7月1日から、9月30日までの3ヶ月間は、原則的に新規利用予約を休止させていただきたいと考えておりますので、何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 また、今年度「第2期」の新規利用者の募集期間は、10月1日~12月末日までと考えております。こうして、1年を2期に分けることで、より効果的な支援をおこない、ひとりでも多くの方の一般就労への夢を叶えるお手伝いができればと思います。

 今年度(09年度)の一般就労目標数を20名といったこともこのブログに書きましたが、一般就労に限らず、登録者の方の夢や希望を100%叶えていくことを、目標にがんばっていきたいと思います。(「一般就労に限らず」と書くと、目標を下方修正するのかと勘違いする方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。一般就労については、6月末ですでに11名に達しているので、年間目標数は30名に上方修正させていただきます)

(天野)

 

 

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6月28日は、マリノスのゲームと、ゼルビアのゲーム、果たしてどちらを観戦すべきか!?

 昨日は、横浜Fマリノスのホーム日産スタジアムで、浦和レッズ戦を観戦。この日は、時折、激しい雨が降る天候で、子供連れということもあったので、屋根のある2階席に陣取りました。いつものゴール裏とは、違って、ゲーム全体を俯瞰する位置なので、ボールを持っていない選手の動きもよく見えて、面白いのですが、いかんせん(見える)選手が小さい!

 この日のレッズ戦と次節のガンバ大阪戦は、横浜開港150周年記念の特別仕様のユニフォームを着用。青と白のボーダー(横縞)柄のユニフォームで、背番号が赤。この日から中村俊輔選手が復帰という話もあったので、多分、「俊輔復帰祝い」ということで、緑と白のボーダーのセルテイックのユニフォームを意識したんだろうな、なんて思ってしまいました。精悍なイメージで格好いいユニフォームですが、背番号が見えにくいことが欠点。2階席からは、まったく判別できませんでした。

 マリノスが青白のユニフォームなので、レッズの方は、ホームの赤を着用。照明で輝く雨に濡れた緑のピッチに両チームのユニフォームが映えて、まるで絵画の世界です。雨にもかかわらず、この日の観客は4万人を超えました。レッズのサポーターの応援のあの統一感は、いつもながら惚れ惚れとします。小さい子供なんかは見ていると、ついついレッズのサポーターの声に反応して、動いていたりします。相手の迫力に負けじと、マリノス・サポーターの応援もいつも以上に力が入ります。2階席もバックグランド側まで、チャンスのたびに大きな手拍子が沸き起こっていました。

 試合の方は、2対0で、マリノスの完勝。前半は、雨で滑るピッチに、ボールが足元に収まらず、また、闘莉王選手の強烈なダイビングヘッドをGK飯倉選手が間一髪弾きだすという危ない場面もあって、ややレッズに押されているような感じもありましたが、後半に入ると、なぜかレッズの選手の足がピタリととまってしまいました。

 後半14分に、連動した流れの中から、坂田選手のパスを受けた渡邉千真選手がきれいに流し込んで先制。6分後には、山瀬選手が豪快に蹴りこんで追加点。その後も、点を取りにきたレッズボールをカットしては、カウンター攻撃を仕掛けて、再三チャンスを迎えるといったマリノスファンとしては、最高のゲームでした。(もう、2~3点は取れていたといっては、レッズサポに申し訳ないか?)

 「俊輔ショック」もあったでしょうが、それも吹き飛ばす大きな勝利。ゴールを上げた後、サポーター席前に走り寄った山瀬選手の「俊輔が居なくても、オレが居るぞ」というアピールが印象的でした。「みんなプロのプライドを持って戦っている」というマツ(松田選手)の言葉がすべてを語っています。

 勝ち点3をゲットして、順位も8位まで上がってきました。若手主体のチームだけに、レッズに勝てたことは大きな自信になったにちがいありません。まだ1敗(対新潟戦)しかしていない首位をいく鹿島の背中は遠いけれど、このまま勢いに乗って、突っ走ってほしいものです。

 FC町田ゼルビアも、アウェーの秋田でTDKに勝利。3得点は今季初めてで、柳崎選手が2点、酒井キャプテンが1点とのこと。スコアレスドローとなったこの前のホームゲームのときも、柳崎選手の動きは精力的で、ゲーム後にサポーター席の前に来て、「がんばります」と力強く宣言していたので、見事、公約実行したことに拍手です。個人的には、酒井選手のゴールがホントに見たかった! (J:COMさんには、アウェーゲームこそ、ぜひ、放映してほしいと願っています)

 次節は、ホームで、首位をいくSAGAWA SHIGA FCとの対戦。ここで勝ち点を上げることができれば、首位との勝ち点差が10に縮まります。JFL4位以内をめざすためには、絶対に負けられない1戦。これまでホームで観戦していて思うのは、どこのチームとやっても最後まで走り負けない強さがゼルビアにはあります。これから暑い夏を迎えることを考えれば、このタフさは大きな武器になります。走って、走って、走り抜いて、勝利をつかんでほしいと思います。

 次の日曜日、6月28日は、マリノスのガンバ戦(14時~日産)と、ゼルビアの佐川戦(13時~野津田)が重なってしまいました。ゼルビアを前半だけ見て、日産に駆けつけても、間に合いません。(16時~日産だったら、大丈夫なのに…) さて、どちらの応援に行くべきか、今週末まで、延々と悩むことになりそうです。

(天野)

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「工賃アップ」のためには、職員個々の目標や課題を明確にした意識的なとりくみが必要

 昨夜は、スワンの男性職員たちと飲んで、そのまま、朝を迎えました。

 一昨年度のスワンの年間売上が、2300万円。昨年度が3200万円。今年は4000万円を目標にしています。

 6月23日に催される、東京都心身障害者福祉センターさんの「就労支援研修会」に講師として呼ばれています。いただいたテーマは、「工賃アップの取り組み」というもの。スワンの事例を中心に話してくるつもりでいますが、工賃アップのとりくみを考えるヒントとして、ひとつ問題提起をしてきたいと思っています。

 授産施設や就労系事業所(就労継続支援や就労移行支援)の、製品(商品)の売上を支援に携わる職員数で割ったときに、果たしていくらになるかというものです。(たとえば、昨年度のスワンの場合だと、職員数は常勤4名、非常勤1名なので、非常勤を0.5に換算して、3200÷4.5=711万円)

 モデルとして、利用者15名、職員3名、作っている商品を販売したときの粗利率が5割という事業所を考えると、各職員が一人年間120万円の売上を達成すると、利用者の人の工賃(給料)は、月額1万円になります。

 式は、職員一人あたりの売上額=(利用者月額工賃×利用者数)×12ヶ月÷粗利率÷職員数となります。

 利用者工賃3万円を実現するために、目標とする職員一人当たりの年間売上は360万円。5万円の工賃なら、600万円。10万円なら、1200万円となります。

 もしかすると机上の空論のように聞こえるかもしれませんが、スワンや美空の数字を見ると、ピッタリと当てはまるのが面白いところです。

 何を言いたいのか言うと、要は、「工賃アップ」「工賃アップ」とお題目のように叫んでいても、ダメで、本当に「工賃アップ」を図りたいのであれば、目標を数字にして、何をどうすれば、その数字に到達できるのかを真剣に考えないといけないということです。

 研修会に出席して、講師の話を聞けば、それだけで、「工賃アップ」が図れるなどというウマイ話はありません。23日の研修会では、参加者の皆さん自身に、数字で考えてもらうことをお願いしたいと思います。

 スワンの職員たちのモチベーションの高さを見ていると、今年度目標の4000万円は軽く達成できると思っています。だから、期待を込めて、昨日は、まず今年度の目標を達成したうえで、3年後に年間売上1億円を達成するようにとはっぱをかけました。

 年間1億の売上を上げるためには、今のままのやり方では絶対に無理であることも話しました。スワンの職員たちが、これから、この命題を解くために、どんな知恵を出してくるか楽しみです。

 今日は、これから、2週間ぶりに、ワタミ手づくり厨房 相模原センターに行ってきます。「らっきょうプロジェクト」のメンバーたちが、この2週間で、どれだけ成長したかを、この目で確かめてきたいと思います。

(天野)

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「ここからここまでは自分の仕事」「あとは知らない」という「ライン」を引いていては、職場の中で決して成長できない

 昨日も休日出勤となりました。

 JR橋本駅から8時20分の送迎バスに乗って、ワタミ手づくり厨房 相模原センターさんへ出勤します。発車時間ギリギリに駆けつけた私とは違って、この日、出勤される3名の方は、時間前行動を意識して、余裕をもって駅に到着されていました。

 「らっきょうプロジェクトチーム」がスタートして、9日目。みなさん、もうすっかり会社の環境や設備にも慣れて、身支度や作業もスムーズで、他の従業員の方々と変わりなく行動がとれるようになってきています。

 このチームの存在も、他の従業員の方々に十分に認知されており、声をかけていただくことも多くなってきています。緊張から、少しぎこちない返答になってしまうこともありますが、作業の手を休めることなく、受け答えできるようになっています。

 プロジェクト名のらっきょうの皮むきの仕事も、後3日で終了の予定だということです。(まもなく、居食屋ワタミさんのメニューもリニューアルされることでしょう) けれど、この3日間が大詰めということで、一昨日は、1時間残業して、午後5時までの仕事になったということです。そのようなときは、らっきょうチームの応援をするために、他の部署からも手の空いた従業員の方々が、作業に加わってくださいます。担当者任せにするのではなく、状況に応じて、全従業員が協力し合って、仕事に臨む姿勢は、本当に素晴らしいワタミさんの企業文化であり、その一員として、働かせていただいていることに感謝したいと思います。

 昨日も作業が間に合わないということで、現場はもとより、事務所勤務の社員さんまでが駆けつけてくださり、「らっきょう応援部隊です。よろしくお願いします!」と、明るく、挨拶いただき、作業に加わっていただきました。役職や部署に関係なく、大変な現場に手を貸すという姿勢を目の当たりにさせていただき、感動しました。

 会社で働くためには、「ここからここまでが自分の仕事」「あとは知らない」という「ライン」を引いていては、自分自身を成長させることができないということを改めて、学ばせていただけた気持ちです。

 忙しい状況の中、この日、出勤したNMさん、NYさん、Sさんの3名も、何かを感じたかのように、自然と作業のスピードが速くなりました。指示されたとおりに動けることも大切ですが、周囲の状況を読み取り、主体的に動けるように変わりつつある、みなさんの成長をとても頼もしく思いました。これまで法人内の就労移行支援事業所「美空」で働く中で、しっかりと見につけてきた力が実りつつあるのだと思うと、うれしくなります。

 休憩室でいっしょになった、らいむの登録者のKさんとも久しぶりにゆっくりとお話をさせていただきました。KさんとHさん(Hさんも登録者)の職場でもキーパーソンになってくださっているMさんからも素敵なお話を聞かせていただきました。

 Mさんは大手企業を定年退職されてから、相模原センターにお勤めされています。これまでにも何度かお話をさせていただいたことがありますが、いつも笑顔を絶やさず、誰に対しても気さくに声をかけてくださる方です。昨日も、前職の話から趣味の話にいたるまで、たくさんのお話を聞かせていただきました。

 その中で特に印象に残ったのは、「このセンターで働くにあたって、自分がモットーにしていることは、楽しく働くこと」というお話でした。Mさん曰く、この工場は働く部署はちがっていても、仕事は全部つながっている。つながっている以上、次の人が働きやすいようにと、全員が常に意識しながら行動している。たとえば、ラベルが見えやすいように、商品を棚に置くこと。ちょっとした気遣いで、他の人の仕事がやりやすくなる。そして、そのことが感謝される。ということでした。

 会社で働けることが当たり前で、ややもすると、「働いてやっているんだ」という気持ちになりがちな世の中。働けることに感謝すること。と同時に、ちょっとした気遣いや心配りで、自分も他の人も楽しく働ける職場になるのだということを再確認させていただきました。

 別の部署で勤務されているYさん(登録者)も、仕事の合間にらっきょうチームのところに立ち寄ってくれました。「美空」卒業生の先輩従業員のYさんの登場に、チームのメンバーも、「あっ、おつかれさまです」とうれしそうな声を挙げ、お互いにホッとしたあたたかい空気が流れました。こんな場面に出会えた私はとてもうれしくなり、休日出勤の疲れも一気に吹き飛び、幸せな気持ちになれました。

 とは言え、1日6時間の立ち仕事はさすがにきつくて、足腰がボロボロです。今週もほぼ1日交代で、美空の川西施設長と私とで、現場に入らせていただく予定です。

 チャレンジが大きく実るよう、職場と連携させていただながら、がんばっていきたいと思います。

(竹内広美)

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それぞれに全力を尽くしてがんばっているSくん、Hさん、Mさん。あなたたちの姿に周囲の人たちもみな、元気をもらっています。

 今日のメール便配達は、暑くて、重くて、大変でした。

 金曜日のみの特別便があり、中町1丁目、2丁目の配達のコーディネートを私がやっています。中町1丁目の方は、発達障害のあるSくんが、もうすっかり配達先を記憶していて、148通を3回に分けて、配達してくれました。昼食前に2回、昼食後に1回の配達に出て、所要時間は、約4時間。1通あたり、25円の工賃になるので、30分の休憩時間を除いて、時給計算すると、1,000円を超える仕事になります。大きなマンションがいくつかある地域なので、同じマンションで多い場合には10通を超える配達があります。私たちの場合だと、順路の中で●●マンションと一区切りで覚えているのですが、Sくんの場合は、●●マンション▲号室の誰々さんというところまで、覚えています。だから、同じマンションで新しい配達先が増えると、すぐに分かって報告してくれます。すごいことだと思います。

 中町2丁目の方は、以前は、別の登録者の方に配達をお願いしていたのですが、その方がやめてしまったこともあって、新しい方を探しているところです。先日、新しい登録者の方に声をかけ、体験してもらったのですが、しょっぱなから雨にたたられたこともあって、「自分には無理!」という返事でした。6月中は、彼の気が変るのを待ちながら、その間は、私が配達をすることにしました。配達部数は98通。2回に分けて、配達に出ていますが、配達そのももに要する時間は、2時間です。単純に時給換算すると、1,225円の仕事になりますが、実際は、その前の配達順路を組む仕事が入るので、それも考えると、時給820円くらいの仕事です。(同様に、Sくんも同じくらいの時給なります)

 7月に入っても、配達してくれる人が見つからない場合には、「募集」をかけたいと思っています。週1回だけの仕事ですが、就労に向けての準備を始めてみたいという方がいらっしゃれば、お問い合わせください。

 昨日の午後は、今年度第1号の新規就職者になったHさんの働く職場を訪問してきました。赤いリボンをつけたネコのキャラクターグッズで有名な企業さんで、JR山手線大崎駅前に本社のビルがあります。

 訪問したときには、人事課に所属ということもあって、給与明細書等の封入作業をしていました。3月の実習のとき以来の訪問でしたが、もうすっかり、職場に馴染んで、作業の進め方もとてもうまくなっていました。

 6月末でトライアル雇用が満了しますが、7月以降も引き続き、雇用契約をしてくださり、社会保険も適用の方向で考えてくださっていることを担当の社員の方からうかがいました。新しい仕事もこれから徐々に覚えていってもらいたいということで、Hさん専用のPCも導入してくださるとのことでした。また、Hさんの仕事に関しても、「丁寧でとても助かっている」という嬉しい評価をいただきました。

 休憩時間に、Hさんとも少しの時間でしたが、お話をさせていただきました。1日も欠勤することなく、朝もかなり余裕を持って、出勤していること。職場の皆さんが優しいお気遣いを示してくださっているので、安心して働けていること。今後も、長くこの会社で働き、少しでも会社の役に立てるよう、スキルアップを図っていきたいと、自分の思いを謙虚に語ってくれました。

 Hさんが卒業した福祉施設の人たちが、就職したHさんたちを目標に、らいむに新規登録し、就職に向けてのとりくみを始めていることをお伝えしたところ、卒業生のメンバーや通所中のメンバーとも直接、会ったり、メールをしたりして、情報交換をしたり、お互いに励ましあっていることを話してくれました。通所中のメンバーの人たちから、「就職した先輩に助言を求めるメール等がいくかもしれないが、そのときはどうぞ、よろしくね!」とお願いして帰ってきました。

 らいむに戻って、おひとりの方との面談を終えたところで、別の職員が面談をしていたMさんが、「天野さんにも報告をしたい!」と訪ねてきてくれました。6月1日から、障害者雇用率№1の企業さんの長津田にあるお店で働いているMさん。面接を受けても、なかなか結果を得ることができず、らいむと疎遠になりかけた時期もありましたが、自分の苦手なこと得意なことについて、何度も確認の話し合いをし、職種を絞り込んで、再度チャレンジを始めたところで、タイミング良く、この企業さんの求人に出会うことができました。

 最終選考を兼ねた実習中にも感じましたが、この企業さんの仕事に出会えたことで、Mさんは本当に変りました。明るく、冗談も軽く受け流しながら、仕事の様子を報告し、「ずっとこの会社で働きたい」と語るMさんの姿は、ひとまわりもふたまわりも大きく成長して見えます。ハローワークの職員さんたちも、Mさんには、いっぱいハラハラ、ドキドキさせらたようです。その分、Mさんの就職が決まったことをお伝えしたときには、本当に心から喜んでくださっています。機会があれば、ハローワークの職員さんにも是非、Mさんのがんばっている姿を見ていただきたいと思います。

 Sくん、Hさん、Mさん、それぞれに自分の力を出し惜しみしないで、がんばっていることで、周囲の人たちからも温かい目で見守っていただいています。「Do my best!」(全力を尽くすこと)がやっぱり一番です。

(天野)

 

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お互いの実績を公表しあって、市民のご判断を仰ぐのが一番良い方法ではないでしょうか?

 今日の午前中は、品川区に本社のある特例子会社さんに、今年度から、らいむが市の委託事業をはずれた件について、説明するために訪問させていただきました。

 この特例子会社さんでは、「旧らいむ」の登録者の方2名を厚木の技術センター内にあるメール室で雇用していただいてます。雇用にあたっては、本人が支援機関を利用していることが条件になっており、支援機関には、会社と家庭とをつなぐ役割を担い、年2回の支援機関連絡会議に出席することと、3ヶ月に1回、定期的な職場訪問を実施することが求められています。

 ちょうどこの6月が、定期職場訪問の月に当たるため、会社から「いつ頃、いらっしゃいますか?」というご連絡をいただいたのですが、個人情報の引継ぎや登録の関係で、「新らいむ」から、直接、ご本人たちに連絡が取れない状況となっており、「現状、直ぐに職場訪問をおこなうことが難しい」とお伝えしたところ、「直接、詳しい事情を伺いたい」とのご要望をいただいた次第です。

 昨年12月に実施された「公募型プロポーザルの実施説明会」から、今年1月の新事業者決定、2月の旧らいむの登録者を対象にした説明会の開催、3月の議会請願、新年度に入ってから開催された2度目の説明会まで、時系列に沿って、この間の経緯をお話させていただきました。

 今日、訪問させていただいた企業さんに限らず、どこの企業さんでお話しさせていただいても、この件に関する感想は同じです。「ただでさえ、雇用情勢の厳しいこの時期に、実績のある事業者をはずして、実力が未知の事業者に切り替えるなど経営的に考えても、ナンセンスの極み!」「就労支援は、障害者と企業と支援機関の信頼関係で成り立っている。信頼関係を再び、ゼロから構築しなければならない大変さを、一体、市はどのように受けとめ、考えているのか?」というものです。特に、今回の件では、公募を強引に進めた当時の担当者(部長、課長)が、ひとり(部長)は定年退職して、S協に天下り、ひとり(課長)は昇進(部長級)して、別の部に異動しているのですから、残った職員の方の混乱収拾のための、尽力を省みても、「一体、何のための公募だったのか?」「何のメリットがあるのか?」という声が圧倒的です。

 「新らいむ」に、登録手続きを完了された方の人数が、今日までに92名。新年度に新規就職した方の数が、「らっきょうプロジェクト」の6名を含めれば、すでに11名。

 一方で、市からも新事業受託者からも、まったく公表されないので、正確な情報ではないかもしれませんが、聞くところによると、主に身体・知的・発達障害を対象にしているセンターさんの登録者数が30数名。主に精神障害を対象にしているセンターさんの登録者数が70~80名。(但し、登録者の方の殆どが、受託法人が運営されている施設の利用者の方だという話です。それがもし本当なら、昨年度、「らいむは法人内で自己完結して、他とネットワークを結ぼうとしない」という批判は何だったのでしょうか?) 特別支援学校をこの春に卒業して、一般就労された方が前者のセンターさんに登録されているので、もしかしたら、その方たちを新規就職者にカウントされているかもしれませんが、純粋に支援をおこない、新規就職した方の人数は、両センターともに「ゼロ」という状況のようです。

 町田市ホームページから閲覧できるプロポーザル応募書類では、どちらのセンターさんも、今後3年間の就労見込数について、2011年度の町田市障がい福祉事業計画の目標数60名を基本に、2011年度におけるセンター1ヶ所あたりの目標数を30名とし、2009年度から3年間で60~70名の就労を目標にすると掲げています。

 2009年度の目標数は30人ですから、少なくとも、それぞれのセンターさんで15人ずつの新規就職者を達成しなければ、明らかに「公約違反」になります。主に精神障害対象のセンターさんは、「初年度10名」とうまく逃げ道を作っていますから、+5名のノルマをもうひとつのセンターさんが負うことになるのでしょうか?) ちなみに、らいむとしては、今年度、単独で20人の新規就労を目標にしています。もちろん、この目標数値は必ず達成するつもりです。

 委託事業を実施している市、委託事業を受けている団体は、四半期(3ヶ月)ごとに、新規就職者の人数を東京都に報告する義務があります。6月末までの第1四半期の実績報告については7月中旬頃までに都に報告することになります。らいむ=ウィズ町田では、四半期ごとの実績を町田市に問い合わせて、らいむの実績と比較するかたちで公表していきたいと考えています。

 公費も面談室も机の引き出しもない状況のままでは、何とか今年度はガマンできても、このまま5年先、あるいはずっと、ガマンできるものではありません。らいむ=ウィズ町田の戦略は、公費の原資となる税金を支払っている市民の皆様に、実績を比較していただき、どのように公費を配分することが、経済的にもっとも効率的であるかをご判断していただける機会をつくりだすことです。

 今回の混乱を招いた「張本人」である人たちは、担当部署を去りました。その無責任さには、当然、憤りを感じますが、これからの町田の障害者就労支援を考えれば、かえってそれで良かったかなというのが本音です。

 結局、今日、訪問させていただいた企業さんでは、まず、雇用していただいている障害のある方に会社の方から意志を確認してくださることになりました。また、場合によっては、町田市の主管課や新しいセンターさんの方とも連絡を取り、確認させていただきたいということでした。「生ログ」で確認できる限りでは、OSで、Windows2000をお使いの町田市役所の方が毎日熱心に閲覧されているようなので、こちらからは連絡いたしませんので、周知のうえ、ご対応をよろしくお願いします。

 その後、同じ最寄駅にある4月に新規就職された方の職場を訪問してきましたが、その報告はまた日を改めて書くようにします。一生懸命、がんばっている彼の姿をこんな話と一緒に紹介したくはないので…。

 忙しすぎて、多少、乱暴な表現があったかもしれませんが、悪しからず。明日は、朝からメール便の配達です。

(天野)

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「風穴」を開ける決意で、神奈川県で最初の特例子会社さんの求人に応募します。

 先ほどまで、市内の精神障害者通所授産施設で働いているYさんの対応でした。

 病気とうまくお付き合いしながら6年間の就労経験あり。症状の悪化で入院し、退職。3ヶ月で退院(入院は1回きり)。退院後、社会復帰をめざして、保健所デイケアからスタート。症状の回復に伴い、保健師から授産施設の利用を進められ、通所開始。週2回半日から、徐々に通所日数・時間を増やし、現在は週4日、1日6時間の勤務。「そろそろ一般就労を考えてもよい時期」と、授産施設の職員さん、主治医の先生から後押しをいただいて、らいむに登録し、本格的な就職活動を始められた方です。

 昨日、ハローワークで求人検索したところ、ご本人の希望や能力にもピッタリ合いそうな求人を見つけました。早速、紹介状を発行していただき、今日は、履歴書等の準備。人当たりが良く、授産施設の中でも人望の厚いYさん。コミュニケーションも良好で、ユーモア精神も豊富に持ち合わせている好人物です。障害者自立支援法が施行されたことで、この間、Yさんの働く授産施設からも数名の方が一般就労に移行しています。こうした先輩たちとも休日に会って、就労の様子や就労に向けての心構えなどを積極的に情報収集し、就労意欲の高さも伺われます。

 応募した企業は、Yさんの家からなら、十分に1時間以内で通える距離にある、横浜市内の企業。神奈川県で最初に設立された特例子会社さんで、マリノスの応援に日産スタジアムに車で向かう際、いつも、前を通りながら、「募集が出ないかな、募集が出ないかな」ととても気になっていた企業さんです。

 視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害、知的障害とさまざまな障害のある従業員の方を雇用され、特例子会社としては、珍しく本社関係の業務の受注率が低く、地域社会からの受注獲得に積極的に打って出ていらっしゃる企業さんです。

 ただ、残念なことに、手元の古い資料では、まだ精神障害の方の雇用はないようです。でも、それで弱気になっているわけにはいきません。「多様性を活かし、適材適所で障害のある人の力を活かしていく」というコンセプトで経営されている姿勢に期待して、Yさんの「売り込み」に全力を尽くしていきたいと思っています。

 それには、もちろん、前述したようなYさんの人柄があり、Yさんなら、きっと自分の力を最大限に発揮して、会社の役に立ってくれると信じているからです。Yさんのコミュニケーション能力があれば、身体障害の人はもちろんのこと、知的障害の人たちとも厚い信頼関係を築き、うまく協力し合って、良い仕事ができると思っています。

 パイオニアとして、「風穴」を開けるには、相当の覚悟と努力が必要です。でも、Yさんと力を合わせて、がんばってみたいと思います。だから、まずは、面接のチャンスを与えてくださることを心から願っています。

(天野)

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「らっきょうプロジェクト」その3。一生懸命に働く姿は、きっと誰かがどこかで見ていてくれて、評価してくれるはず

 先週6日の土曜日から始まっている「らっきょうプロジェクト」。私は初日の6日に竹内職員と共に職場内支援に入りました。

 会社の送迎バスが発車する橋本駅南口に職員が着いたときには、すでにメンバー全員が到着していました。ユニフォームに着替えたところで、正社員の皆さんにご挨拶。タイムカードの打刻について教えていただいた後、いよいよ製造ラインの現場へ。廊下や階段ですれちがうパート社員の方も、皆さん温かく言葉をかけてくださり、アットホームな職場の雰囲気にメンバーの緊張も解けたようでした。

 食品工場ということで、現場に入るまでの衛生管理は徹底しています。まず長靴に履き替えた後、鏡に前進を映しながら、ローラーがけ。イラストで示された手順どおりに、砂時計で時間を計りながら、ローラーをかけます。次は手洗い、こちらもイラストの手順を見ながら、手洗い、爪洗いを、同様に砂時計で時間を計っておこないます。最後にマスクをかけて、アルコール消毒して、製造ラインに入りますが、ドアはすべてセンサーに手をかざすと開くタイプで、直接、ドアに手をかけても開きません。製品に素手で触れることも禁止。両手に薄手のゴム手袋、腕にはアームカバーをつけます。ゴム手袋は一定時間が経過したところで、交換。そして、またローラーがけ。途中でトイレに立てば、最初からこれまでの準備を繰り返します。トイレも手を消毒機にかざさないと開かない仕掛けになっています。ウィズ町田の事業所でも、パンや豆腐、弁当など食品を扱っている事業所がありますが、正直、なかなか、ここまでの衛生管理はできていません。企業から学ぶべきことは、しっかり学び、見習いたいと強く思いました。

 仕事の内容は、プロジェクトの名称どおり、らっきょうの皮むきです。ワタミファームで有機栽培している島らっきょうということで、ただでさえ、普通のらっきょうに比べると、長細いのですが、中には、本当に鉛筆の芯のような細さのものもあり、薄皮をむくのは結構大変でした。薄手とはいえ、手袋をしているので、家庭でやるように爪を立ててむくことはできません。片方の手に軍手をはめ、こすりつけた摩擦ではがしていきます。

 午前3時間、午後3時間の立ち仕事での作業は、慣れないこともあって、結構疲れました。同じ姿勢で、ずっとむいていると足が痛くなってくるので、途中から15分おきに、立ち位置をひとつずつずらしていくローテーション方式を取り入れました。

 この日のメンバーは男性4人だったので、らっきょうの薄皮をむく秘訣を伝授しました。

 らっきょうの皮をむいているという意識は捨てること。代わりに好きな彼女の日に焼けた背中の皮を優しくむいてあげているイメージを持つこと! 気持ちの持ちようひとつです。

 町田駅で、メンバーと別れた後、竹内職員と、町田駅前の居食屋ワタミに行きました。目的は、今日、皮をむいた島らっきょうが、どんなオペレーションでお客様に提供されているかをしっかり見てくること。本当は、メンバーもいっしょに連れていきたかったのですが、さすがに初日からは、まずいと考え、職員2人による「視察」となりました。(もちろん、自腹で)メンバーには、1ヶ月経過したところで、「お疲れ様」と「がんばろう」の会を開きたいと思います。

 「作業が丁寧!」とライン長さんからもお褒めをいただきましたが、確かに出てきたものと比べても、見劣りのないレベルの作業ができていたなと嬉しくなりました。後はスピードを少しずつあげていきます。よく冷えた島らっきょうは、お味噌をつけて食べるととても美味。また、ズッキーニといっしょにテンプラにした島らっきょうをカレー塩でいただくメニューも絶品で、私はそっちの方が気にいってしまいました。

 もうひとつ感動したのは、ひとりの女性アルバイトの方の動きの素晴らしさ。お客様が来店されると、真っ先に入口に走り、丁寧な挨拶。キビキビとした口調で、席に案内し、注文の受け方も、とってもスマートで謙虚。他のスタッフの方と比べても、レベルの高さが群を抜いていました。何より驚いたのは、3時間近く、お邪魔していたのですが、私たちが帰る頃になっても、彼女の立ち居ぶるまいが、最初とまったく変わらないレベルで維持されていたこと。

 お勘定のときに、彼女に尋ねました。「アルバイトですか?」「ハイ」「何年生?」「大学3年生です」「うちの会社でほしいくらい素晴らしい動きをしていたね。きっと、何かいいことがあると思うから、がんばってくださいね」「ありがとうございます」

 お店にあったお客様アンケートハガキに、彼女のことをしっかり書いて、相模原センターさんを通じて、本社に届けていただくことにしました。本当に健気にがんばっている彼女に本社からも、お褒めの言葉をかけていただければ、ありがたく思います。

 メンバーの人たちにも、真面目に一生懸命に働く姿は、誰も見ていないように思えても、きっとどこかで誰かが見ていてくれるし、評価してくれるんだということを機会を見つけて、話してあげたいと思います。

(天野)

 

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勝ちきれないゼルビア。蒲原選手の奮起に期待。「オレが決めてやる!」の気持ちを全員がが持とうよ!

 FC町田ゼルビアのホームゲーム。対ジェフリザーブ戦の観戦から戻って、ブログを書いています。残念ながら、今日もホームでの勝利はならず、スコアレスドロー。

 2トップの一角に酒井選手が入り、蒲原選手とのコンビ。惜しいシュートが何本かありましたが、やはり、酒井選手はFWというよりは、ゲームをコントロールしたり、2列目から飛び込んくる選手。気温28度という過酷なピッチで、もちろん、最後までひとつも手を抜くことなく、全力疾走していたけれど、チーム最年長のベテランの上手な使い方としては、戸塚采配にやや疑問符!?

 特に後半の残り10分からは、前回のホームゲームの高崎戦同様に、ゼルビアの押せ押せムードで、ゴールの匂いがムンムンしているにもかかわらず、どうしても得点が生まれない。暑さで選手の消耗も激しく、ジェフの足も止まりかけていただけに、前回同様にパワープレーの選手交代を仕掛けるなどの工夫もあって良かったのではないかと思う。

 7戦負けなしの結果は、FW陣壊滅の状況の中では、一定の評価をしても良いのかもしれないが、このままでは、どれだけがんばっても中位の順位で終わってしまう。Jで出場機会に恵まれていない選手を含めて、決定力のあるFWの補強は、J2への昇格条件の4位以内確保のためにはもう是が非でも必要。とは言え、前期残り3節については、現有戦力でどれだけ、前向きな戦いができるかが鍵になる。

 高崎戦の石堂選手のシュートをイメージして、チャンスがあれば、もっとミドルレンジでシュートを打ってみようよ! 「チャンスがあれば」という書き方をしたけれど、本来、チャンスは自分たちでつくるもの。 ゴール前では、他人に頼るのではなく、「オレが決めてやる」の強い気持ちが絶対に必要。 名前を挙げて悪いと思うが、個人的には10番蒲原選手の奮起と爆発を期待したいと思います。 ゼルビアの精神的支柱は酒井。そして、今のエースは間違いなく君なのだから…。

 次回のホームゲーム、6月28日の対SAGAWA SHIGA FC戦は、見事にマリノスのG大阪戦とだぶってしまいました。日本代表の中村俊輔選手のJ復帰が予想される21日の対浦和レッズ戦は、何があってもマリノスの応援に駆けつけますが、28日は真剣に悩んでいます。アウェーでおこなう14日のホンダロック戦、21日のTDK SC戦に、ゼルビアが勝利できたら、マリノスの年チケを投げ捨ててでも、野津田に応援に行こうと思っています。

 今日もクルバの横の席で応援していましたが、町田のサポーターは本当に皆さん優しいです。もし、マリノスのサポーターなら、今日のような勝ちきれないゲームの後は、間違いなくブーイングの嵐です。 Jの選手とゼルビアの選手の違いは、勝てなかったことを本当に悔しく思っている選手がどれだけいるのかということだと思います。勝てなかったゲームの後で、ニヤニヤしているレベルではまだまだ本物ではありません。もう6~7年前、当時はまだ日本代表にも呼ばれていなかった中澤祐二選手が、負け試合の後、ブーイングを浴びせるサポーターに、形相を変えて、言い返していた光景が強く印象に残っています。プレイをするわけでもないサポーター(とは言え、サポーターも選手と一緒に90分戦っているつもりです)のブーイングに、反論できるくらいの気持ちのこもったプレイを見せてください。

 今日も残念ながら3千人を大きく下回ってしまったスタジアムですが、ゼルビアを応援したいという人たちの雰囲気は確実に良くなっていると感じます。今はまだ助走期間。ゼルビアの快進撃と呼応して、絶対に大ブレークする日が来ることを強く思っています。

 クルバの皆さん、いつもお疲れ様です。今日は、スワンベーカリー町田にも、熱いエールを送っていただき、本当にありがとうございました。障害のある子供と一緒の観戦なので、なかなか皆さんの輪の中に入っていくことはできませんが、できる限り、声を挙げさせていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

(天野)

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「らっきょうプロジェクト」その2 プロジェクトの現場となる「ワタミ手づくり厨房 相模原センター」の中には、障害のある人たちが働くことのできる可能性がいっぱいつまっている

 前回のブログでご紹介した「らっきょうプロジェクト」が、いよいよ本格的に動き始めました。このプロジェクトの舞台となるのは、「ワタミ手づくりマーチャンダイジング株式会社の手づくり厨房 相模原センター」です。

 昨日、このプロジェクトに参加してもらうことになった5名の障害のある方と、らいむの職員2名、美空の職員1名で、相模原センターを訪問させていただき、8月末までの雇用契約をおこないました。(プロジェクトには、もう1名の方が参加予定で、計6名の方が働くことになります)

 先日、Kセンター長さんに美空の現場を視察していただき、今回、プロジェクトへの参加を推薦させていただいた障害のある人たちの能力については、十分に信頼いただけたこともあって、形式的な面接は一切なく、いきなりの雇用契約となったため、中には、狐につままれたような表情をしている人もいましたが、「これで、就職(アルバイト)が決まったんだよ!」という説明を聞き、ほっとした様子でした。(みんな面接は苦手ですから…)

 契約の後、Kセンター長さんと、Yライン長さんに、案内されて、工場内を見学することになりました。会議室を出たところで、美空を卒業して、このセンターで働いているYくんにひょっこり出会いました。最初は、びっくりした表情でしたが、懐かしい顔ぶれを見て、次第に思いがこみ上げてきたのか、涙目になってしまったYくん。「いっしょに働くことになったから」と話すと、くしゃくしゃの笑顔で喜んでくれました。Yくんの顔を見たみんなの方も、すーっと、緊張が解けた様子でした。

 Yライン長さんに引率され、工場内の説明を受けるみんなとは別に、私と竹内職員は、Kセンター長さんと工場内を回りながら、説明を受けました。

 ワタミさんの「手づくり厨房」は、外食産業におけるいわゆる「セントラルキッチン」とは、違ったコンセプトで設置されていることを伺いました。

 一般的な「セントラルキッチン」の場合は、大規模な機械化、オートメーション化をおこない、同一品種を大量生産したうえで、冷凍処理をおこない、各店舗に発送。各店舗では、解凍調理以外に殆ど手を加える必要がないスタイルになっています。

 これに対して、ワタミさんの「手づくり厨房」は、大規模な機械や冷凍処理のための設備は導入せず、その日、店舗で消費されるものを、その日つくり、出荷するというスタイルです。多品種(約400アイテムあるとのことです)少量生産で、ロス(無駄)を減らし、機械ではなく、人の手をたくさんかけることで、より新鮮でおいしいものをお客様に提供しようという考え方です。だから、「セントラルキッチン」ではなく、「手づくり厨房」というネーミングがなされています。

 手づくり性を重視していることで、工場内作業において、多様な工程をつくりだすことができます。職場では、定期的な改善活動をおこない、現場の声をもとに、作業の効率化を進めるためのシステムを考えたり、使いやすいジグなどを、自分たちで工夫しながらつくりだすとりくみもされています。

 こうしたことから「手づくり厨房」の職場には、障害のある人たちにとっても、それぞれの得意なことや長所を活かせる仕事を切り出せる可能性がいっぱいつまっています。今回、らいむに、お声をかけていただいたことや、美空を見学していただいた背景には、「手づくり厨房を舞台に、障害のある人たちの働く場づくりをいっしょに考えていきませんか?」と、いうKセンター長さんの思いがあるのではないかと思います。私たちとしても、WIN-WINの発想で、パートナーシップを築き、会社にも障害のある人にも、そして、支援機関にもメリットをもたらす仕組みをつくることが、このプロジェクトの最大の目的であると思っています。

 工場内の見学を終えたところで、会議室に戻り、Kセンター長から、ワタミの仕事の意味、そして、ワタミという会社が求めている人財についてお話を伺いました。「ワタミのお店に来てくださるお客様や、ワタミが経営する介護福祉施設に入居されている方、これらのお客様に美味しいものを届けて、喜んでいただくことが私たちの仕事です」「ワタミでは効率性のみを追求することはしません。スピードではなく、丁寧で一生懸命に仕事をしてくれる人をワタミでは求めています」「仕事をする中で、こうやれば、もっとお客様に喜んでいただけると、考えたこと、気づいたことをどんどん提案してください」「ワタミでは、社員全員が世界中の『ありがとう』が集まる会社にしたいと思っています」…。Kセンター長さんの話に真剣に耳を傾けるみんなの姿は、もう立派にワタミの一員といった印象でした。

 らいむに戻り、全員で話し合い、シフト勤務表づくりをしました。(チームとしての最初のとりくみです) 明日(6日)から、手づくり厨房での仕事が始まります。チームが自立して動けるようになるまで、らいむと美空の職員が毎日交代で職場内支援に入ることも決まっています。(全員第1号ジョブコーチの職員です)

 最後に、この「らっきょうプロジェクト」のきっかけを作ってくれたのは、すでに、「手づくり厨房」で働いているYくん、Kさん、Hさん、Uさんのらいむの先輩たちが、本当に真面目に一生懸命に働き、その頑張りが、会社の方に認められたからこそだと思っています。4人の先輩たちと、ワタミのみなさんに、心から「ありがとう」を申し上げます。

(天野)

 

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「(血液サラサラ) らっきょうプロジェクト」始動!!

 竹内職員を中心に、ある企業さんとのビッグプロジェクトが動き始めました。フードビジネス関係のニュースによると、この企業さんでは、現在0.49%の障害者実雇用率を、法定雇用率の1.8%に引き上げるために、来年3月までに本社だけで25名の障害者を新に採用していくという方針を立てられたようです。

 おそらく、こうした一連の動きと関連してのことだと思いますが、相模原市にある365日稼動の工場で、1日(8時間)あたり3~5名の人(1週間で述べ27名)を、まずは期間限定(3ヶ月)のアルバイトとして働いてもらうコーディネートをらいむにお願いできないかという、願ってもないお話をいただきました。

 法人内の就労移行支援事業所の「美空」の職員とも相談し、6名の方を今回のプロジェクトに派遣し、美空とらいむの職員で本人アセスメントや職場内支援をおこなっていく方向で話を進めていくことにしました。

 昨日のところで、人選をはかり、美空から3名の利用者と、他法人・他施設から2名、また在宅の方1名で、シフトを組んで、とりくんでいこうということになりました。今日、他施設から派遣していただきたいと考えている2名の方については、施設側のご協力・ご配慮をお願いするために、施設長さんに連絡をさせていただきました。ネームバリューのある企業さんということもあって、両施設の施設長さんからも、「本人のためにもぜひとも、協力させていただきたい」というお言葉を得ることができました。

 昨日の時点で話がまとまり、6月4日にはもう企業面接が実施されるという慌しさですが、「これが福祉施設とは違う、企業のペース(スピード)」と説明させていただき、その面でもご理解をいただくことができました。施設の側にとっても、期間中に、らいむの職員といっしょに職場訪問や職場内支援を体験していただければ、職員の方の良い研修機会になるのではないかと思っています。

 障害のある方にとっても、実際に企業で働く体験を通して、就労や自立について考えることができます。そして、嬉しいことに、今回のプロジェクトで力を発揮し、企業の方から認めていただければ、そのまま継続雇用も検討していきたいというお話までいただいています。

 有期限とは言え、3ヶ月間のフルタイム勤務という形になるので、らいむとしては、6名の就職が決まりましたと早々にアピールしていきたい気持ちもありますが、なんとか6名全員が継続雇用になることを願って、今の段階では控えておくことにします。(あまりプレッシャーをかけてもいけないので)

 ちなみに今回のビッグプロジェクトの名称は、最初、企業さんからお話をいただいたときに、「らっきょうの芽切りや皮むきをしてくれる人がほしい!」というお話をいただいたこともあって、「(血液サラサラ)らっきょうプロジェクト」と命名しました。どうせやるなら、明るく楽しくやるのが一番ですから。企業の方にも、結構、受けていましたから…。(血液サラサラ)の方は、美空でパッケージしているらっきょうの袋に印刷されていたコピーです。

 (天野)

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