今日の午前中は、品川区に本社のある特例子会社さんに、今年度から、らいむが市の委託事業をはずれた件について、説明するために訪問させていただきました。
この特例子会社さんでは、「旧らいむ」の登録者の方2名を厚木の技術センター内にあるメール室で雇用していただいてます。雇用にあたっては、本人が支援機関を利用していることが条件になっており、支援機関には、会社と家庭とをつなぐ役割を担い、年2回の支援機関連絡会議に出席することと、3ヶ月に1回、定期的な職場訪問を実施することが求められています。
ちょうどこの6月が、定期職場訪問の月に当たるため、会社から「いつ頃、いらっしゃいますか?」というご連絡をいただいたのですが、個人情報の引継ぎや登録の関係で、「新らいむ」から、直接、ご本人たちに連絡が取れない状況となっており、「現状、直ぐに職場訪問をおこなうことが難しい」とお伝えしたところ、「直接、詳しい事情を伺いたい」とのご要望をいただいた次第です。
昨年12月に実施された「公募型プロポーザルの実施説明会」から、今年1月の新事業者決定、2月の旧らいむの登録者を対象にした説明会の開催、3月の議会請願、新年度に入ってから開催された2度目の説明会まで、時系列に沿って、この間の経緯をお話させていただきました。
今日、訪問させていただいた企業さんに限らず、どこの企業さんでお話しさせていただいても、この件に関する感想は同じです。「ただでさえ、雇用情勢の厳しいこの時期に、実績のある事業者をはずして、実力が未知の事業者に切り替えるなど経営的に考えても、ナンセンスの極み!」「就労支援は、障害者と企業と支援機関の信頼関係で成り立っている。信頼関係を再び、ゼロから構築しなければならない大変さを、一体、市はどのように受けとめ、考えているのか?」というものです。特に、今回の件では、公募を強引に進めた当時の担当者(部長、課長)が、ひとり(部長)は定年退職して、S協に天下り、ひとり(課長)は昇進(部長級)して、別の部に異動しているのですから、残った職員の方の混乱収拾のための、尽力を省みても、「一体、何のための公募だったのか?」「何のメリットがあるのか?」という声が圧倒的です。
「新らいむ」に、登録手続きを完了された方の人数が、今日までに92名。新年度に新規就職した方の数が、「らっきょうプロジェクト」の6名を含めれば、すでに11名。
一方で、市からも新事業受託者からも、まったく公表されないので、正確な情報ではないかもしれませんが、聞くところによると、主に身体・知的・発達障害を対象にしているセンターさんの登録者数が30数名。主に精神障害を対象にしているセンターさんの登録者数が70~80名。(但し、登録者の方の殆どが、受託法人が運営されている施設の利用者の方だという話です。それがもし本当なら、昨年度、「らいむは法人内で自己完結して、他とネットワークを結ぼうとしない」という批判は何だったのでしょうか?) 特別支援学校をこの春に卒業して、一般就労された方が前者のセンターさんに登録されているので、もしかしたら、その方たちを新規就職者にカウントされているかもしれませんが、純粋に支援をおこない、新規就職した方の人数は、両センターともに「ゼロ」という状況のようです。
町田市ホームページから閲覧できるプロポーザル応募書類では、どちらのセンターさんも、今後3年間の就労見込数について、2011年度の町田市障がい福祉事業計画の目標数60名を基本に、2011年度におけるセンター1ヶ所あたりの目標数を30名とし、2009年度から3年間で60~70名の就労を目標にすると掲げています。
2009年度の目標数は30人ですから、少なくとも、それぞれのセンターさんで15人ずつの新規就職者を達成しなければ、明らかに「公約違反」になります。主に精神障害対象のセンターさんは、「初年度10名」とうまく逃げ道を作っていますから、+5名のノルマをもうひとつのセンターさんが負うことになるのでしょうか?) ちなみに、らいむとしては、今年度、単独で20人の新規就労を目標にしています。もちろん、この目標数値は必ず達成するつもりです。
委託事業を実施している市、委託事業を受けている団体は、四半期(3ヶ月)ごとに、新規就職者の人数を東京都に報告する義務があります。6月末までの第1四半期の実績報告については7月中旬頃までに都に報告することになります。らいむ=ウィズ町田では、四半期ごとの実績を町田市に問い合わせて、らいむの実績と比較するかたちで公表していきたいと考えています。
公費も面談室も机の引き出しもない状況のままでは、何とか今年度はガマンできても、このまま5年先、あるいはずっと、ガマンできるものではありません。らいむ=ウィズ町田の戦略は、公費の原資となる税金を支払っている市民の皆様に、実績を比較していただき、どのように公費を配分することが、経済的にもっとも効率的であるかをご判断していただける機会をつくりだすことです。
今回の混乱を招いた「張本人」である人たちは、担当部署を去りました。その無責任さには、当然、憤りを感じますが、これからの町田の障害者就労支援を考えれば、かえってそれで良かったかなというのが本音です。
結局、今日、訪問させていただいた企業さんでは、まず、雇用していただいている障害のある方に会社の方から意志を確認してくださることになりました。また、場合によっては、町田市の主管課や新しいセンターさんの方とも連絡を取り、確認させていただきたいということでした。「生ログ」で確認できる限りでは、OSで、Windows2000をお使いの町田市役所の方が毎日熱心に閲覧されているようなので、こちらからは連絡いたしませんので、周知のうえ、ご対応をよろしくお願いします。
その後、同じ最寄駅にある4月に新規就職された方の職場を訪問してきましたが、その報告はまた日を改めて書くようにします。一生懸命、がんばっている彼の姿をこんな話と一緒に紹介したくはないので…。
忙しすぎて、多少、乱暴な表現があったかもしれませんが、悪しからず。明日は、朝からメール便の配達です。
(天野)
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