「新らいむ」の年会費以外の利用料は、無料とさせていただきます。
前のブログに、請願委員会採択後の動きについて、詳細なコメントをいただきました。らいむに対するご期待と励ましのメッセージとして受け取らせていただきます。ありがとうございます。
昨日(28日)、社会福祉法人ウィズ町田の第5回理事会ならびに第4回評議員会を開催しました。年度末の理事会・評議員会では、次年度(09年度)の事業計画と予算の審議が中心となります。
法人として、独自に実施する「就労支援センター らいむ」についても、この間の経過報告と併せて、事業計画と予算について提案をおこないました。
事業計画の前文にあたる、「法人独自の『就労支援センターらいむ』設置の経緯と決意」については、前のブログで紹介させていただきました。今回は、事業内容について、お知らせします。※印は、このブログで説明のために付記したものです。
(09年度「就労支援センターらいむ」事業計画書より)
4.事業内容
◇基本的な考え方:
①障害のある人、ご本人の要望に基づき、地域の社会資源(ネットワーク)を活用した「コーディネート型」の「個別支援」をおこなうことを基本とする。
(※「らいむ」の職員は、「個別支援」を深堀りしすぎて、ネットワークを築くことやコーディネートすることをまったく意識しようとしないなどと、一方的な批判をしている人がいますが、そもそも、就労支援は、一人ひとりのニーズに応じた「個別支援」が基本であることは、常識です。また、寄せられる期待や要望は多種多様ですし、一社会福祉法人の持てるノウハウや資源には自ずと限界がありますから、ネットワークやコーディネートという考え方なくしては、就労支援の活動など成立しません。もし、今までの「らいむ」が、あらぬ批判を受けているようなとりくみをしていたとしたら、5年間で140名を超える方の就労移行など絶対に実現できるはずもなかったと思うのですが…)
②「就労支援」、「生活支援」、「地域開拓促進」の各とりくみは、一体的におこなうことを基本とする。
③法人内の就労移行支援事業所及び就労継続支援事業の利用者の一般就労に向けての支援をおこなうとともに、地域の希望者の要望にも積極的に応えていく。
◇就労支援:
利用者の要望に応え、ジョブコーチ支援のプロセス(下記)に基づき、第1号ジョブコーチ(法人内有資格者は現在3名)が中心となり、必要な支援をおこなう。
(ジョブコーチ支援のプロセス)
①就職活動および就労の継続に障害のある人のアセスメント(※就職に向けての意思確認、ご本人の希望、障害特性、適性理解、個別支援計画の作成等)
②職場開拓
③職場環境のアセスメント
④ジョブマッチング(※障害のある人の要望や適性と、職場で要求される課題や水準とのすり合わせ)
⑤職場における集中的支援
⑥雇用契約に関わる支援
⑦職場における支援のフェイディング(※ジョブコーチの支援を徐々に減らしていき、職場内で自然にご本人を支える『ナチュラルサポート』の体制づくり)
⑧フォローアップ(※職場定着のための相談活動、職場訪問等、また、万が一、就労継続が困難になったときには、離職時の調整および離職後の支援をおこなっていく)
◇生活支援:
就労生活を安定して支えていくために、「日常生活の支援」「安心して職業生活を続けられるための支援」「豊かな社会生活を築くための支援」「将来設計や本人の自己決定支援」を、個別支援計画に基づき、おこなう。
(※事業計画では、どうしても文章が堅く、分かりにくくなってしまいますが、要は、これまでと同様に、何でも相談してくださいということです)
◇地域開拓促進:
障害者の就労・雇用を促進していくために、「就労希望者の掘り起こし」「就労系事業所、授産施設等の経営者、職員、親、障害者本人に対する啓発活動」「企業支援」「職場開拓」などを第1号ジョブコーチを中心におこなう。
要は、事業内容に記載した内容は、これまでの「らいむ」でやってきたことと、まったく変わらないということです。
「新らいむ」の事業については、法人本部の事業計画においても、次のような方針を提案しました。
(法人本部事業計画より)
はじめにーみんなの知恵と力で乗り越えるために
2009年度のウィズ町田の事業を開始するにあたって、踏まえておかなければならない動きが2つあります。
第一には、就労・生活支援事業の公募問題についてです。
2009年1月、町田市は、就労・生活支援事業の公募を実施しましたが、残念ながら、ウィズ町田は、選定されませんでした。今回の公募の結果を踏まえて、ウィズ町田は、広報誌「With」№19(2月発行)で見解を表明しました。
一方、公募結果発表後に開かれた町田市主催の説明会には、多くの登録者家族が参加し、不十分な行政説明に対して、「なぜ、登録者家族に一言の説明もなく、一方的に事業所を変更したのか」、「実績をあげていた『らいむ』を、なぜ落としたのか」などの意見が続出しました。そのため、2月末から開かれた町田市議会には、登録者家族有志が市議会請願を提出し、健康福祉常任委員会で審議されました。
公募選定の結果にもかかわらず、多くの登録者と家族は、「らいむ」の支援の継続を求めています。委託事業者として選定されなかったため、「らいむ」の就労支援に対する公費は打ち切られてしまいます。けれどもウィズ町田は、登録者の家族の要望に応えていかなければなりません。
第二には、(以下、略)
以上の緊迫化した国ならびに町田市における障害福祉をめぐる動向を念頭に、2009年度の事業の計画化と推進を進めることが求められます。
1.2009年度の重点課題
(1)ウィズ町田独自の「就労支援センターらいむ」の実施
2009年度、ウィズ町田は、法人独自の事業として「就労支援センターらいむ」を実施します。その目的は、前述した登録者と家族の要望に応えることが第一ですが、それとともに、法人施設・事業所内の就職希望者や、新たな地域の希望者の要望に応えるためです(詳細は事業計画参照)。
「らいむ」の運営を支えるために、「らいむ」の利用者には登録料やサービス利用等の利用料を設け、「らいむ」独自の資金調達の努力をしますが、法人事業全体で、その財源確保のための仕組みを設けます。
提案の後の、審議では、「らいむ」の事業に関わる質疑や意見交換に、集中しました。
結果、法人全体で引き続き、就労支援事業を実施していくとともに、法人全体で「らいむ」の事業を支えていくことの確認がなされました。
更に、「らいむ」の職員である私たちにとっては、飛び上がるほどに嬉しい次の意見が出されました。
「各サービスの利用ごとに、利用料をお願いすることは、利用者に過度な負担を強いることと併せて、職員にとっても、事務処理の煩雑さやモチベーションの低下を招くことになる。法人全体で、その部分の財源をつくりだし、職員を就労支援の本来業務に専念させる方が、利用者にとっても、職員、法人にとってもより良い方法であると考える」
正直、「らいむ」の職員にとっても、サービスの利用ごとに、利用料の負担をお願いしなければならないという状況になることは、心苦しいばかりでなく、思い切った支援をおこなうことが難しくなってしまうという強い不安がありました。
その後の審議の結果、「新らいむ」の事業については、会員登録の際に「会費」を納めていただく以外の、利用料は徴収しないことになりました。
「面談1時間ごとに、1,000円の利用料か。さて、自分の利用料は、一体年間でいくらになってしまうのだろうか?」とご心配されていた利用希望者の方にとっても、「面接同行1回、1,000円の利用料か。必ず、結果が出るとは限らない面接同行で、1,000円いただくのは心苦しい。同行はなるべく控えた方がよいのだろうか?」と悩んでいた職員にとっても、本当にありがたい話であり、理事・評議員の方には、「らいむ」の職員として、理事長として、心からお礼を申し上げたいと思います。
ということで、最後になりましたが、「新らいむ」の利用料について、「結論」を示します。
「社会福祉法人ウィズ町田 就労支援センターらいむ」をご利用いただく場合には、会員制となりますので、まず最初に、会員登録をお願いいたします。
年会費(年度ごとの会費)は、5,000円です。(5,000円の内、2,000円はウィズ町田後援会の会費とさせていただきます。これは、法人全体でこの就労支援の事業を支えていくという意味から、まず、後援会会員になっていただきたいという理由からです。尚、サービスを受けられるご本人が、すでに、ウィズ町田の後援会会員である場合の年会費は3,000円とさせていただきます。)
会員になっていただいた方には、年度内に10回、「ウィズ町田」の機関紙(就労支援に関わる記事を毎号掲載)をお送りいたします。
それ以外の、通常のサービス利用料(面談料、計画作成料等)は、一切かかりませんので、どうぞ、ご安心して、ご利用ください。(公共交通機関を利用しての、同行・訪問等の交通費負担分については、今しばらく、検討のためのお時間を頂戴しますが、ご容赦ください)
(天野)
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