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2009年3月

「新らいむ」の年会費以外の利用料は、無料とさせていただきます。

 前のブログに、請願委員会採択後の動きについて、詳細なコメントをいただきました。らいむに対するご期待と励ましのメッセージとして受け取らせていただきます。ありがとうございます。

 昨日(28日)、社会福祉法人ウィズ町田の第5回理事会ならびに第4回評議員会を開催しました。年度末の理事会・評議員会では、次年度(09年度)の事業計画と予算の審議が中心となります。

 法人として、独自に実施する「就労支援センター らいむ」についても、この間の経過報告と併せて、事業計画と予算について提案をおこないました。

 事業計画の前文にあたる、「法人独自の『就労支援センターらいむ』設置の経緯と決意」については、前のブログで紹介させていただきました。今回は、事業内容について、お知らせします。※印は、このブログで説明のために付記したものです。

(09年度「就労支援センターらいむ」事業計画書より)

 4.事業内容

◇基本的な考え方:

①障害のある人、ご本人の要望に基づき、地域の社会資源(ネットワーク)を活用した「コーディネート型」の「個別支援」をおこなうことを基本とする。

(※「らいむ」の職員は、「個別支援」を深堀りしすぎて、ネットワークを築くことやコーディネートすることをまったく意識しようとしないなどと、一方的な批判をしている人がいますが、そもそも、就労支援は、一人ひとりのニーズに応じた「個別支援」が基本であることは、常識です。また、寄せられる期待や要望は多種多様ですし、一社会福祉法人の持てるノウハウや資源には自ずと限界がありますから、ネットワークやコーディネートという考え方なくしては、就労支援の活動など成立しません。もし、今までの「らいむ」が、あらぬ批判を受けているようなとりくみをしていたとしたら、5年間で140名を超える方の就労移行など絶対に実現できるはずもなかったと思うのですが…)

②「就労支援」、「生活支援」、「地域開拓促進」の各とりくみは、一体的におこなうことを基本とする。

③法人内の就労移行支援事業所及び就労継続支援事業の利用者の一般就労に向けての支援をおこなうとともに、地域の希望者の要望にも積極的に応えていく。

◇就労支援:

 利用者の要望に応え、ジョブコーチ支援のプロセス(下記)に基づき、第1号ジョブコーチ(法人内有資格者は現在3名)が中心となり、必要な支援をおこなう。

 (ジョブコーチ支援のプロセス)

①就職活動および就労の継続に障害のある人のアセスメント(※就職に向けての意思確認、ご本人の希望、障害特性、適性理解、個別支援計画の作成等)

②職場開拓

③職場環境のアセスメント

④ジョブマッチング(※障害のある人の要望や適性と、職場で要求される課題や水準とのすり合わせ)

⑤職場における集中的支援

⑥雇用契約に関わる支援

⑦職場における支援のフェイディング(※ジョブコーチの支援を徐々に減らしていき、職場内で自然にご本人を支える『ナチュラルサポート』の体制づくり)

⑧フォローアップ(※職場定着のための相談活動、職場訪問等、また、万が一、就労継続が困難になったときには、離職時の調整および離職後の支援をおこなっていく)

◇生活支援:

 就労生活を安定して支えていくために、「日常生活の支援」「安心して職業生活を続けられるための支援」「豊かな社会生活を築くための支援」「将来設計や本人の自己決定支援」を、個別支援計画に基づき、おこなう。

 (※事業計画では、どうしても文章が堅く、分かりにくくなってしまいますが、要は、これまでと同様に、何でも相談してくださいということです)

◇地域開拓促進:

 障害者の就労・雇用を促進していくために、「就労希望者の掘り起こし」「就労系事業所、授産施設等の経営者、職員、親、障害者本人に対する啓発活動」「企業支援」「職場開拓」などを第1号ジョブコーチを中心におこなう。

 要は、事業内容に記載した内容は、これまでの「らいむ」でやってきたことと、まったく変わらないということです。

 「新らいむ」の事業については、法人本部の事業計画においても、次のような方針を提案しました。

(法人本部事業計画より)

はじめにーみんなの知恵と力で乗り越えるために

 2009年度のウィズ町田の事業を開始するにあたって、踏まえておかなければならない動きが2つあります。

 第一には、就労・生活支援事業の公募問題についてです。

 2009年1月、町田市は、就労・生活支援事業の公募を実施しましたが、残念ながら、ウィズ町田は、選定されませんでした。今回の公募の結果を踏まえて、ウィズ町田は、広報誌「With」№19(2月発行)で見解を表明しました。

 一方、公募結果発表後に開かれた町田市主催の説明会には、多くの登録者家族が参加し、不十分な行政説明に対して、「なぜ、登録者家族に一言の説明もなく、一方的に事業所を変更したのか」、「実績をあげていた『らいむ』を、なぜ落としたのか」などの意見が続出しました。そのため、2月末から開かれた町田市議会には、登録者家族有志が市議会請願を提出し、健康福祉常任委員会で審議されました。

 公募選定の結果にもかかわらず、多くの登録者と家族は、「らいむ」の支援の継続を求めています。委託事業者として選定されなかったため、「らいむ」の就労支援に対する公費は打ち切られてしまいます。けれどもウィズ町田は、登録者の家族の要望に応えていかなければなりません。

 第二には、(以下、略)

 以上の緊迫化した国ならびに町田市における障害福祉をめぐる動向を念頭に、2009年度の事業の計画化と推進を進めることが求められます。

1.2009年度の重点課題

(1)ウィズ町田独自の「就労支援センターらいむ」の実施

 2009年度、ウィズ町田は、法人独自の事業として「就労支援センターらいむ」を実施します。その目的は、前述した登録者と家族の要望に応えることが第一ですが、それとともに、法人施設・事業所内の就職希望者や、新たな地域の希望者の要望に応えるためです(詳細は事業計画参照)。

 「らいむ」の運営を支えるために、「らいむ」の利用者には登録料やサービス利用等の利用料を設け、「らいむ」独自の資金調達の努力をしますが、法人事業全体で、その財源確保のための仕組みを設けます。

 

 提案の後の、審議では、「らいむ」の事業に関わる質疑や意見交換に、集中しました。

 結果、法人全体で引き続き、就労支援事業を実施していくとともに、法人全体で「らいむ」の事業を支えていくことの確認がなされました。

 更に、「らいむ」の職員である私たちにとっては、飛び上がるほどに嬉しい次の意見が出されました。

 「各サービスの利用ごとに、利用料をお願いすることは、利用者に過度な負担を強いることと併せて、職員にとっても、事務処理の煩雑さやモチベーションの低下を招くことになる。法人全体で、その部分の財源をつくりだし、職員を就労支援の本来業務に専念させる方が、利用者にとっても、職員、法人にとってもより良い方法であると考える」

 正直、「らいむ」の職員にとっても、サービスの利用ごとに、利用料の負担をお願いしなければならないという状況になることは、心苦しいばかりでなく、思い切った支援をおこなうことが難しくなってしまうという強い不安がありました。

 その後の審議の結果、「新らいむ」の事業については、会員登録の際に「会費」を納めていただく以外の、利用料は徴収しないことになりました。

 「面談1時間ごとに、1,000円の利用料か。さて、自分の利用料は、一体年間でいくらになってしまうのだろうか?」とご心配されていた利用希望者の方にとっても、「面接同行1回、1,000円の利用料か。必ず、結果が出るとは限らない面接同行で、1,000円いただくのは心苦しい。同行はなるべく控えた方がよいのだろうか?」と悩んでいた職員にとっても、本当にありがたい話であり、理事・評議員の方には、「らいむ」の職員として、理事長として、心からお礼を申し上げたいと思います。

 ということで、最後になりましたが、「新らいむ」の利用料について、「結論」を示します。

 「社会福祉法人ウィズ町田 就労支援センターらいむ」をご利用いただく場合には、会員制となりますので、まず最初に、会員登録をお願いいたします。

 年会費(年度ごとの会費)は、5,000円です。(5,000円の内、2,000円はウィズ町田後援会の会費とさせていただきます。これは、法人全体でこの就労支援の事業を支えていくという意味から、まず、後援会会員になっていただきたいという理由からです。尚、サービスを受けられるご本人が、すでに、ウィズ町田の後援会会員である場合の年会費は3,000円とさせていただきます。)

 会員になっていただいた方には、年度内に10回、「ウィズ町田」の機関紙(就労支援に関わる記事を毎号掲載)をお送りいたします。

 それ以外の、通常のサービス利用料(面談料、計画作成料等)は、一切かかりませんので、どうぞ、ご安心して、ご利用ください。(公共交通機関を利用しての、同行・訪問等の交通費負担分については、今しばらく、検討のためのお時間を頂戴しますが、ご容赦ください)

(天野)

 

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ウィズ町田の広報紙が「らいむ」のホームページからご覧になれます。

 「新らいむ」のホームページに、ウィズ町田広報紙へのリンクを貼りました。就労支援に関する記事は、№5と№19に特集記事があります。また、毎号巻頭記事の「理事長の本棚」のページで、私がお勧めしたい本と就労支援に対する思いとを重ね合わせたかたちで、「雑文」を書いていますので、よろしければ、ご覧になってください。

 らいむのホームページのURLは下記になります。

http://homepage3.nifty.com/wsc-raimu/

 今日までに、ウィズ町田への個人情報の引継ぎをご希望いただいた方、約150名に、4月以降のサービス提供に関するご案内を送付させていただきました。490名の登録者の方のうち、今までに350名弱の登録者の方からのご回答が町田市には、届いているようです。データの削除をご希望された方を除くと、およそ半数の方に、ウィズ町田の「らいむ」をご希望いただけたことを大変、嬉しく光栄に思います。

 とは言え、サービスをご利用いただくにあたっては、利用者負担が発生してしまいますから、ご利用いただく前には、よくご検討をいただき、必要なサービスを効率よくお受けになる方法をお考えください。

 町田市が実施する新しいセンターへの移行ならびに削除をご希望された方の個人情報データにつきましては、来週の月曜日(3月30日)に、移行と削除の作業を進めさせていただく予定です。町田市へのデータ移行の場合は、万が一、不都合が生じた際、再び、「らいむ」にデータを戻すことは可能ですが、一旦、削除してしまったデータを元に戻すことは不可能ですから、削除をご希望された方は、ご注意を願います。

 町田市主催の説明会での説明不足が指摘されていますが、間違って、データの削除や新センターへの移行をご希望された方も多数いらっしゃるようです。「らいむ」に面談に来られた方には、改めて、確認をさせていただいておりますが、「らいむ」の方から、電話連絡を取ることは控えさせていただいております。お手数ですが、再度のご確認をお願いします。

 昨日も、らいむの件で、市議会に請願を出していただいた有志の皆様方が、夜の時間に、市役所障がい福祉課に出向いていただき、所管課長との面談を持たれたという情報を耳にしております。皆様には、大変お忙しい中、貴重なお時間を「らいむ」のために割いていただき、本当にありがとうございます。

 各新聞の多摩版のページには、各市の人事異動の記事が掲載されています。町田市の人事異動についての記事はまだ掲載されておりませんが、所管部長は定年を迎えられるということなので、後任部長がどなたになるのかということにも関心を抱いております。「今回は大きく動く」という話も耳にしておりますが、いずれにせよ、町田市の障害者福祉を安心して任せることができる人的体制が実現することを切に願っております。

 せりがや会館での、活動も残り少なくなってまいりました。窓から見えるせりがや公園の桜が満開にある頃には、ここを去ることになりますが、残された時間も変わりなく、しっかりと就労支援の仕事を続けてまいりたいと考えております。3月30日いっぱいは、現在の電話(720-3682)も通じますから、緊急の要件がおありの際には、どうぞご遠慮なくご連絡ください。

 尚、4月1日からは、新電話番号(721-2460)に変更となりますので、よろしくお願いいたします。

(天野)

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毎夜、ホームページの改編作業にとりくんでいます。

 4月からに備えて、少しずつ「らいむ」のホームページを改編しています。少々フライング気味かもしれませんが、年度末で時間がないことに加えて、3月末には、データの引継ぎや、引越しもしなければなりません。支援の空白期間(ブランク)を何とか避けたいという思いから、終業時間後と休日に必死になってやっているということで、どうぞご理解・ご容赦ください。

 次年度、新らいむへの個人情報データの引継ぎをご希望いただいた皆様には、事業内容とご利用の手続き等についてのご案内文書を本日、発送させていただきました。おそらく、明日にはお手元に届くかと思いますが、すぐにご覧になりたいという方は、下記リンクからご覧ください。

http://homepage3.nifty.com/wsc-raimu/

 メニューの「新らいむのご利用にあたって」からご覧になることができます。

 サービスのご利用に、費用負担が発生してしまうことが本当に心苦しいばかりです。私どもも、できる限り、無駄をなくして、効率的なサービスをご提供させていただきたいと考えております。新しいセンターとの「使い分け」をしていただくことも、私どもにとってはまったくやぶさかではありませんので、どうぞ、サービスをご利用いただく前に、「費用負担があること」について、思いをめぐらせていただければと思います。

 「らいむ」の支援サービスをお知りいただく参考になればと思い、「きょうされん」の機関紙「月間TOMO]の2月号で紹介されました「らいむ」に関する記事をホームページに掲載させていただきました。お時間のあるときにでも、下記リンクからご覧になっていただければと思います。記事にもありますが、「らいむ」では、「絶対にたらい回しにしない」ことを基本に、一人ひとりのご希望に応じた支援サービスを実施していきたいと考えております。

 http://homepage3.nifty.com/wsc-raimu/withnews05.html#label002

 新センターの事業内容について、主に精神障がい者対象センターを受託された法人さんの機関紙に下記の記事がありました。公に発行されている機関紙の記事なので、お節介ですが、「勝手に」転記いたします。

 町田市障がい者就労・生活支援事業(主として精神障がい者)候補者選定

 町田市では、標記支援センターの登録者が500名ジャクとなり、2009年度より2箇所の就労・生活支援センターを設置し民間委託先を公募しました。当会では、30年間の精神障がい者支援の実績とこころのケア相談事業やあいちゃんクッキー等の授産事業での市民や田団体との協働事業の実績をもとにして、主として精神障がい者を対象とする就労・生活支援事業に応募し、この候補者に選ばれました。3月議会にて審議され、承認されれば4月より事業受託の見込みです。

 障がい者就労・生活支援センターを運営するにあたり、大切にしたいことは以下の3点です。

1.当会の理念である『誇りを持って生き続ける』に従い、障がい者の自己決定を最大限に尊重し、敬意をもって支援します。

2.公平と公明を基礎とした事業を運営します。

3.就労を希望する障がい者のニーズ充足には、安定した地域生活の実現が欠かせません。このために、市民が他団体と協働し、誰もがいきいきと暮らせる地域作りに取り組みます。

 

  2月の説明会の席では、「新しい事業者が、どんなサービスをおこなうのかが不安。知りたい」という声が続出したようですが、上記のような方針で事業を実施するようです。

 「自分たちで、もっと広報すればいいのにね」というのが、らいむの職員の率直な感想でした。

(天野)

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ふたりのYさんから、嬉しいメールをいただきました

 一昨日は、祝日でしたが、リクルートメール便の配達のために出勤。休日にもかかわらず、3名のメール便のメンバーが雨の中、出勤してきてくれました。みんなでがんばったおかげで、午前中で330通の配達を完了。配達が終わる頃になって、雨も上がり、暖かい日差しが差し込んできました。

 東京の桜の開花宣言が出された昨日は休養日。横浜Fマリノスが、またしても今季初勝利ならず残念でしたが、夜9時からフジテレビで放映された「黒部の太陽」(前編)は面白かった。「国民のため、電力供給のため、(工事の)犠牲者に報いるため」と理想を説く関西電力の責任者に対して、「オレたちの仕事は、トンネルを貫通させること。お国のためでも、電力のためでもなく、自分たちの誇りのために仕事をしている。(事故で命を失った仲間の)犠牲者に報いるためなんて、オレたちの前で言うのはやめてくれ」と席を立った、工事の下請け会社の親方を演じる香取慎吾がかっこ良かった。今日の後編も絶対に見逃せない。

 今日は午後から出勤。PCを開くと嬉しいメールが2通届いていました。

 1通は、市役所保健福祉係のKワーカーから、らいむに紹介をいただいたYさん。本人のプライバシーに触れてしまうので、詳細は省きますが、Yさんには、いわゆる障害はありません。優しく、周囲に気を使いすぎるがゆえに、今の世の中では、少々生きにくくなっている人です。年が明けて、Kワーカーから相談をいただいたときには、らいむの新年度からの状況がまったく見えなくなっていることもあって、一旦は「支援は難しい」とお話させていただいたのですが、Kワーカーの熱意に押し切られるかたちで、Yさんとの面談を持ちました。

 自分の意見を押し通すことが苦手で、これまで、他人の意見に左右されて、本当に自分がやりたい仕事とはちがう仕事に就き、結局は、そのことで苦しんできていたYさんが、面談の中で、「タクシーの乗務員になりたい」という自分の気持ちを初めて話してくれました。

 今の不況の中では、タクシー乗務員の仕事は、勤務自体もきつく、また希望者も多い仕事。私からYさんにアドバイスしたのは、「タクシー乗務員の仕事に就くためにも、厳しい競争を勝ち抜いていかねばならない」「競争に勝つためには、自分自身が何かをやり遂げたという自信を持ち、他の応募者にはない何かしらの付加価値を持っていることが大切」「人の気持ちを優しく受けとめることのできるYさんだから、少し回り道にはなってしまうが、ホームヘルパーの資格を取得してみてはどうか?」「タクシーの利用者を考えると、お年寄りや障害のある人もたくさんいるはず」「そんな人たちが安心して乗車できるタクシーにするために、ホームヘルパーの資格を取りましたと面接でアピールできれば、きっと他の応募者にはないYさん自身の付加価値になる」ということ…。

 私のアドバイスに真剣に耳を傾けてくれたYさんは、すぐに専門学校のホームヘルパー養成講座に申込をしました。専門学校に勤める知人にYさんのことを話したところ、この専門学校(アルファ福祉専門学校)では、受講料を割り引いて、Yさんを受け入れてくれました。

 それまでは、何でも自分ひとりの力で解決しなければならないと考え、そのことで自分自身を追い込んでいたYさんですが、Kケースワーカー、アルファ福祉専門学校のMさんや受講生仲間、また実習先で知り合った人からもたくさんの励ましや助言を受けて、「ひとりじゃないんだ」「いろんな人に相談していいんだ」ということに気づいたみたいです。

 Yさんからのメールには、「ホームヘルパーの資格も無事取得しました」「タクシー会社も2社面接を受けて、内定をもらいました」「学校に通うことで、介護のイメージも変わり、介護の仕事をしながら、上級資格の取得をめざす道も選択肢のひとつかなと考えるようになりました」「天野さんのご意見を聞かせてください」という内容が記されていました。

 私からは、早速、次の返信メールを送りました。

Y様
メールをありがとうございます。
ヘルパーの資格取得ならびに内定おめでとうございます。
このような嬉しい連絡をいただくと、大変励みになります。
ご相談の件ですが、あくまでも参考意見として受け流してください。

年齢的にも、まだ少しは回り道をして構わないと思いますから、もし、採用が正式に決まるようであれば、最初に目標にしたタクシー乗務員としての勤務を体験してみることも良いのではないかと思います。

乗車した運転手さんのお話のように正直なところ相当に厳しい仕事であるとは思いますが、ヘルパー資格を活かして、乗車していただいたお年寄りや障害者の方に指名をもらえるようになれば、売上も安定するのではないかと思います。

介護の仕事も、労力に比べれば、実入りの少ない仕事です。
お金を稼ぐことだけを目的にしていては、決して長続きしない仕事です。
高齢者や障害者の介護・支援をすることに自分自身が「生きがい」や「やる気」を
感じられるかどうかがすべてだと思います。
唯一のメリットは、女性が中心の職場なので、「出会い」はたくさんあるかもしれません(笑)
いずれにしても、決めるのはYさん自身です。
人の意見に流されないで、自分にとって一番良い道を
真剣に考えて決めてください。
相談にはいつでも乗りますから、
困ったことがあれば、また、メールをください。

 

 嬉しいメール2通目は、法人内事業所のスワンで働くYさんのお母様からのメール。

 Yさんは、43歳になる自閉症の青年(おじさん?) スワンで働く前は20年以上も市内の別の授産施設に通所していました。スワンでは、厨房で製パンの仕事をがんばっており、私がスワンに行くと、いつも、厨房から出てきて、「天野さん~ こんにちは~」と声をかけてくれます。

 Yさんの一番得意なことは絵を描くことです。プロの芸術家の方が見ても、「こんな素晴らしい絵は、とても自分には描けない」と評価されるくらい、魅力的な絵を描く才能を持っています。そんなYさんの画集が3月30日に出版されることになったという、とっても嬉しくなるメールでした。

 Yさんのスワンでの毎日を記したブログやYさんのステキな作品を鑑賞できるホームページがありますから、ぜひ、ご覧になってください。

ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/rj_snow3

ホームページ:http://www1.odn.ne.jp/~cbj94320/home.html

 新年度に入って、少し落ち着いたら、スワンの守屋店長にもお願いして、Yさんの出版記念パーティーと作品展をスワンで開催したいと思います。蝶ネクタイを締めたYさんが、テーブルにどっかりと座って、画集にサインをサービスしている光景を思い浮かべるとなんだか胸がワクワクしてきます。Yさん、Yさんのお母様、記念パーティーは、絶対に開催したいと思いますから、その節にはどうぞ、よろしくお願いします。

 忙しいという字は、「心」を「亡くす」と書きます。慌しいという字は、「心」が「荒れる」と書きます。心を亡くしそうになったり、心が荒みそうになったりしたときに、ふたりのYさんからのようなメールが届くと、心を取り戻せる勇気がわいてくる気持ちになります。

 委託事業としてのらいむの仕事は、残り10日を切ってしまいましたが、自分たちが誇りをかけてやるべき就労支援の仕事は、これから先も、まだまだずっと続いていきます。

 4月からの新センターにおいては、おそらく、ふたりのYさんのような方は、支援の対象にもならないのではないかと危惧しています。でも、大丈夫。そこはウィズ町田で実施する「新らいむ」がしっかりとやっていきます。

 数字のためでもなく、町田市のためでもなく、自分たちの誇りをかけて仕事をやっていくことで、喜びを分かち合える人がいれば、それが自分たちにとっては一番の喜びです。

(天野)

 

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デパートの閉店セールのような日々

 委託事業としての「らいむ」の3月末での終結が決まり、ただでさえ多忙な年度末の時期、連日、閉店セールのような状況が続いています。

 私の例で言えば、平日は、記録も何もまったく書けないありさまで、仕方なくこの前の土日は2日続けて出勤して事務仕事。月曜日から今日までの4日間は、毎日3~4名の登録者の方との面談。4月以降は、利用者負担をお願いすることになってしまうので、できるだけ、負担のない3月中に一定の支援方針や進路を決めておかねばならないという思いもあって、面談時間も通常の1時間を超えてしまうことが当たり前のようになってしまっています。

 今週は、上記の面談に加えて、会社訪問が2件。また、来週初めに委託訓練の面接が予定されている4名の登録者の方とのビジネスマナーに関する学習会と模擬面接を月、火、木の3回実施。なんとか気力で乗り切ろうとがんばっていますが、来週も、新に職場実習が始まる人が2名おり、さらに、福祉的就労の場の利用に向けて、見学に同行する方2名への対応も予定に入ってきています。

 これらと並行して、個人データの引継ぎ作業や、新らいむへの登録を希望していただいた方への通知も発送しなければならない状況で、一体、どこから手をつけていけばよいものかと途方に暮れています。

 3月2日の第1次「調査書」締切の時点で、町田市に回答のあった255名の方のうち、個人情報の取扱いについて、町田市を通じて、新センターへの引継ぎを希望された方が111名、ウィズ町田が開設する新らいむへの引継ぎを希望された方が113名、どちらにも引き継がず、データの削除を希望された方が31名となっています。両方への引継ぎを希望された方やデータの返却を希望されている方もいるので、各合計と回答数は一致しません。

 ところが、回答のあった方の中にも、当然のことですが、町田市から送られた文書や説明会に参加しただけでは、事情を飲み込めなかったり、判断に悩む方がたくさんいらっしゃるようで、今日もおひとり、町田市への引継ぎを希望されている方に、「次の(4月の)面談日はいつですか?」と尋ねられ、「えっ、あなたの個人情報データは全部、町田市に引き継いでしまうから、実質、4月からの支援は難しいよ」と応えたところ、「説明が理解できていなかった」と、来週初めに市に引継ぎ先の変更依頼にいくということになりました。

 他にも、データ削除希望の就労中の方の職場から、緊急の連絡が入り、職員が、その日は子供の卒業式にもかかわらず、なんとか時間のやり繰りをして、急遽、訪問することになったり、混迷と困惑を極めています。

 回答がまだの245名の方には、町田市から再度の文書が今日(19日)発送されているようです。今回は新センターの事業説明についての文書も同封されるということですが、今、町田市のホームページを見ても、その件に関する文書は見当たりません。すでに回答した方と今回、再度の文書を受け取る方との間には、ここでまた情報量の格差が生まれてしまうわけで、厳しい言い方をしますが、今回の拙速な公募がいかに何の計画性もなく、その場しのぎで進められているかということが分かります。これ以上、いらぬ批判を浴びぬよう、町田市の担当者の方には、早急に今回発送する文書の公開を実施していただくことを望みます。

 私は所用があって、出席できませんでしたが、先週末に開催された三多摩の就労支援機関の連絡会でも、今回の町田市の「事件」は、「行政に何か要望すると、たちまち委託をはずされてしまう」という危機感をもって受け止められたようです。

 また、私も月曜日の会社訪問に同席した横浜市の支援機関の方と、この件についてお話しましたが、「横浜市でもそんなおかしな例はない」「登録している障害者のことを考えると、それは一種の人権侵害だ」というご意見をいただきました。

 実は今回の公募の件について、区市町村就労支援事業を管轄する東京都も「2番目の支援センターを立ち上げるにあたって、なぜ追加ではなく、白紙撤回した上での公募なのか?」という疑問を抱いているとのことです。「事業の継続性や障害当事者との関係性」を考えれば、もっともな意見です。しかし、伝え聞くところによると、都の事情聴取を受けた障がい福祉課長は、例の「就労支援ネットワーク」の主張する「現らいむは、法人内の事業所とばかり関係を持ち、他法人の事業所とは関係を築こうとしていないことが問題である」「委託事業は5年間で見直す方針である」という主張に終始したという話です。

 そもそも、今回の大混乱を引き起こした超本人であるのは、間違いなくこの方であり、先日の市議会健康福祉常任委員会の請願審査の折にも、傍聴した市民があきれかえるほどの尊大な態度を繰り返していたという話も聞いています。「らいむ」「ウィズ町田」では、昨年9月の一方的な公募通告以来、平気で前言を翻すこの方の言動については、まったく信頼していませんし、今回の引継ぎ業務についても、「もう、こちらとしては、この方とは話し合う気はまったくない」と申し上げたくらいです。

 現場を知らない、当事者・家族の思いを理解できない、保身のために、あることないこと「嘘八百」並べ立てる、組織という枠の中で、こんな上司の指示にも従わなければならない真面目で誠実な市役所職員の方は、「本当に大変ですね」と声をかけさせていただきたい気持ちです。

 後は、市議会本会議の予算質疑で、一方的かつ無責任な発言を公の場でおこなった議員氏への対応も検討しているところです。「今のセンターを見ていると、センター機能が十分に働いていないのでないかとずっと思い続けている」というこの議員氏の発言は、私たちにとっては、絶対に見過ごすことはできません。「ずっと思い続けている」ほど、重要な関心事であるはずですから、「いつのどんな動きをもって、センター機能が十分に働いていない」と判断されたのかについての説明を今後、求めていきたいと考えています。それに対するきちんとした説明がなされない場合については、「名誉毀損」を訴えるなど法的な措置も考えていくつもりです。

 こんな「バカらしく」「慌しい」日々が続く中にあっても、「らいむ」への温かい言葉や働きかけをしてくださっているみなさんがたくさん居てくださることは、「らいむ」の職員にとっては、「自分たちのやってきたことは間違いではなかった」というささやかなプライドを支える大切な力となっています。本当にありがとうございます。

(天野)

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お寒い中、本当にありがとうございました

 本日、開催された町田市議会 健康福祉常任委員会で、らいむの登録者や家族の皆さんがとりくんでくださった「『町田市障がい者就労・生活支援センター』委託事業者変更に関する請願」が審査され、委員全員の賛同で委員会採択されたという連絡を受けました。

 ブログにコメントをいただいた方によれば、この短期間のうちに、なんと3千名もの署名が集まったということ。この間、らいむにも、精神障がいの登録者の方から、「自分はもう支援センターは利用しないが、自分が通っている医療機関の方に署名をお願いして、届けた」というありがたい連絡をいただいたりしています。(メールをいただいているのかかわらず、返信もしないで申しわけありません。今は少しでも早く多くの方に情報発信したいというスタンスで動いているので、ご理解ください)

 委員会の傍聴には、朝早くからたくさんの方が傍聴にいらっしゃったということもお聞きして、大変ありがたく感謝申し上げます。

 こんな書き方をすると、また誤解を受けてしまいかねないので、少し、弁明をさせていただきますが、今回の請願に対しては、「らいむ」はまったくのノータッチです。唐突な公募のあり方や、選定方法、また、どのように「らいむ」のこの5年間の実績が評価されたかということについては、私自身が請願を出してでもうかがってみたいという気持ちがありました。それなりに親しくさせていただいている議員さんも数名はいますから、直接、お会いして、話を聞いていただきたいと思うこともありました。でも、今回に限っては、それは、完全に自重したつもりです。

 「らいむ」の5年間の実践は、決して完璧であったとは言えません。登録者の方と意見がぶつかりあって、ケンカしたこともあったし、たくさんの失敗やご迷惑をおかけすることもありました。でも、力は及ばずとも、職員全員の思いとして、「精一杯やってきた」という気持ちはあります。

 だから、今回の請願の動きを作ってくださった皆さん、署名をしてくださった皆さんには、心から「ありがとうございました!」の言葉を述べさせていただきたいと思います。

 請願の審査が終わったということもあるのでしょうが、2月17日、21日、23日に開かれた「説明会」の議事録を7時過ぎに、市役所の方からいただきました。

 すぐにコピーを取り、全職員に配って、目を通しました。私に限らず、らいむの職員すべてが、とにかく、「ありがとうございます」の一言です。あの説明会の場で、皆さんがこんなにも「らいむ」のことを応援してくださっていたことを知り、本当に感激しています。

 説明会でも、議事録の件に触れ、要望をされている方の記録があります。町田市の回答も、「ご連絡をいただければ、さしあげるようにしたい」ということになっていますので、明日以降の、時間のある時に、このブログで議事録を公開していきたいと考えています。

 ウィズ町田=「らいむ」として、今後とも精一杯、就労支援のとりくみに邁進していきたいと思っています。皆さまのご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

(天野)

 

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