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2009年1月

ハウツー情報公開制度~公文書公開請求をしてきました~

 今日の午前中に、市政情報室やまびこ(中町分庁舎内)に行き、今回のプロポーザルに関する文書の情報公開をおこなってきました。

 町田市の情報公開制度については、市のホームページで詳細を閲覧することができます。今日は、請求書を持参しましたが、ホームページから書式を打ち出すことができますし、FAXや郵送でも受け付けてくれるというので、なかなか使い勝手の良い仕組みになっています。

 窓口の女性の対応も、大変、キビキビしており、また、質問に対する回答も丁寧で、好印象を受けました。

 「公文書公開請求書」の書式はA41枚のシンプルなもになっています。記入するのは、上から日付、町田市長に続けて、「石阪丈一」様と市長名を記入。請求者欄には、氏名、住所、電話番号、連絡先を記入します。個人でも団体でもどちらでも請求できる形になっています。

 「町田市情報公開条例第6条の規定により、次のとおり請求します」と書かれている下に、「請求の内容」と、「公文書の件名または内容」の欄があります。

 「請求の内容」は、選択式でレ点のチェックを入れます。今回は「閲覧又は視聴」、写しの交付(閲覧後必要部分のみ)にチェックを入れました。

 「公文書の件名又は内容」の記入が一番、難しいと思います。公文書の件名が特定できていれば、それを記せばよいのですが、特定できていない場合は、「●●の件について、このようなことを知りたい」と具体的に相談してみてください。

 今回は、次のように記入してみたところ、問題なく受け付けていただけました。

 「町田市障がい者就労・生活支援事業業務委託契約 受託者選定公募型プロポーザルに係る下記の文書

1.応募団体の提案書(プロポーザル実施要領 6の(5)の(イ)にある①~⑥の文書

2.プロポーザル候補者選定委員会の採点結果 各委員の採点表(委員名の特定はなくても良い) 他、選定委員会に係る資料、議事録等」

 その場で職員の方が、主管課(今回の場合は、「地域福祉部障がい福祉課」)に連絡を取り、そのような文書が存在するかを確認してくれます。 

 今回も2の 「他、選定委員会に係る資料、議事録等」については、「もし、あれば閲覧したい」という要望を事前に伝えていましたが、「議事録」はないという回答のようでした。

 請求書の下の方は、市役所の方が記入する欄になっています。

 まずは「決定期限」 2週間が期限になるということで、今回は2月13日が期限となっています。期限内に決定が難しいときには、「延長」の措置が取られることもあり、その際には、請求者に連絡を入れるとのことです。

 「主管課」の欄は、上に書いたとおりです。

 最後に、市政情報課の受付印と、主管課の受付印を押す欄があります。市政情報課の受付印を見ると、「08町総市公第97号」とありました。おそらく、「2008年度町田市総務部市政情報課公文書公開請求第97号」の略であろうかと思います。年度末が近いところで、まだ、「97号」ですから、意外と公開請求をする市民は少ないようです。

 今後、市政情報課から、主管課に請求書が回り、公開可能な文書については、後日、日程を調整したうえで、市政情報課と主管課の職員の立会いのもとに、市政情報室やまびこで、文書が閲覧できることになります。

 閲覧後、必要な文書について、写しをとる場合は、請求者が直接、コピー機を操作することはできず、付箋で指定されたものを、市政情報課の方がコピーされるとのことです。

 以上の手続きに要した時間は、質疑の時間も含めて、約15分。非常にスピーディーかつわかりやすい対応に、職員の方の質の高さを感じました。「仕事はやっぱりこうでなくっちゃ」

 

 やまびこを出てから、「あっ、しまった! もう1件、公開請求をすればよかった」と思いました。

 今回、事業受託から5年たったということで、就労・生活支援事業の受託者公募が実施されました。以前のブログでも書きましたが、「公募」ということに関しては、賛成です。しかし、この事業の5年を上回る期間、まったく見直しがなされていない事業があります。

 数ある委託事業の中で、どうして今回、就労・生活支援事業だけが公募ということになったのかを、明らかにする必要があると思います。直接、町田市に尋ねても、なかなか納得のいく答えが返ってこないように思えるので、この件については、3月議会の中で一般質問として、市の考え方を聞いていただけるように、市議会議員さんにお願いしてみようと思っています。

 「地域福祉部主管の委託事業の一覧」、地域福祉部以外の障害者施設・団体を受託者とする委託事業の一覧」。これらの公開請求を、早急におこないたいと思っています。

 施設と一体となった、草花の栽培事業や栽培した草花を使っての花壇管理、あるいは動物の飼育といった専門的なスキルが必要な委託事業は、改めて公募をおこなう必要はないと思いますが、公園清掃や相談事業といった委託事業は、「公募になれば、うちも応募してみたい」と考えている福祉団体等がたくさんあります。

 一体どの団体が、どんな事業を受託しているのかといった正確なところもわからない状況です。事業の公平性や透明性を考えるうえでも、上記の公開請求を早急におこなうつもりです。

(天野)

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13の支援機関が集まった企業の支援機関連絡会議

 今日は午後から、品川区まで出かけて。「ソニー光株式会社就労支援機関連絡会」に参加してきた。

 過去のブログでも紹介したと思うが、ソニー光さんは、ソニー株式会社の特例子会社で、「らいむ」からは、厚木にあるテクノロジーセンターのメール室で2名の登録者の方がお世話になっている。

 ソニーさんでは、他に大分県にソニー太陽、栃木県にソニー希望の特例子会社を持たれているのをはじめ、一般職でも多数の障害者を雇用されており、算定グループ全体の実雇用率は、法定雇用率を上回る2.21%となっている。

 今日の会議は、ソニー光で働く障害者社員の方を支援する各支援機関と、ソニー光の社長さんをはじめ、ソニー本体の障害者雇用に関わる社員の方とで、情報の交換と共有を目的としたもので、年2回の開催となっている。ソニー光さんでは、現在、35名の障害者社員の方が働いており、関係する支援機関も東京、神奈川の13ヶ所となっている。

 三多摩の支援機関としては、「らいむ」が唯一参加(これは、もちろん、厚木TECの最寄駅である小田急線本厚木駅まで、急行で15分という地の利あってのこと)。普段はあまりお話する機会もない23区内や神奈川県の支援機関の方ともお話できる貴重な場となっている。(今日は、会議の後、トンボ返りで、病院同行の支援があったので、殆どお話できずに、本当に失礼してしまいましたが…)

 「らいむ」の登録者の方、おふたりも、就労継続1年4ヶ月目に入り、勤務の方はとても順調です。定期職場訪問の際に感じたおふたりの成長や、面談で伺った休日の過ごし方や、仕事に対する気持ちなどを、報告としてお伝えしたところ、「らいむ」だけでなく、他の支援機関の方についても、社員のおひとりおひとりに対して、社長さんから温かいコメントをいただけたことをとてもありがたく思いました。

 「らいむ」の登録者のひとりのSくんは、現在、「らいむ」があるのと同じ、町田市の複合施設の中にある生活施設で生活していますが、最近、別の生活施設に体験入寮して、そちらに移ることを考えているようです。今日の会議の参加するにあたって、昨夜、今の生活施設の職員の方ともお話させていただきました。最終的には、本人の判断に委ねるしかありませんが、今の生活施設の職員の方も、「らいむ」の職員も、そして、会社の担当者の方も、新しい生活施設に移ることで、Sくんの「怠け心」が悪いほうにでてしまって、生活基盤が崩れてしまうのではないかと心配しています。

 とても順調にいっているように見える就労であっても、生活の部分がひとつ崩れだすと、すぐに就労にまで悪影響を及ぼし、就労継続が難しくなってきます。だから、Sくんには、会社の担当者の方の気持ちも含めて、自分にとって何が一番良い選択かということを考えてもらえるような働きかけをしていきたいと考えています。

 駆け足で町田に戻り、Oくんの病院に同行。新しいアルバイトを始めたばかりのOくんが、とても良い表情で迎えてくれ、主治医の先生からも、「調子が良さそうだね」「がんばりすぎない程度にがんばって!」と声をかけていただき、安心しました。

 もう少し、書きたいこともあるのですが、残念ながら、退館時間になってしまいました。続きはまた明日。

(天野)

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とても実り多い会社説明会(面接会)となりました。

 ブログのアクセス数が本日で1万件を突破しました。

 ブログをはじめた頃は、1日に,たった10件くらいのアクセスしかなかったのが、今では、1日に100件以上のアクセスが当たり前の「人気ブログ!?」になりました。

 ブログのアクセス数が増えたきっかけとして予想されるのが、この間の、就労・生活支援事業の「公募問題」(あえて、「問題」と書かせていただきましたが…)というのが、少し複雑な気分ですが、「公募問題」に限らず、就労支援の現場の具体的なできごとを書かせていただいていることも好評のようです。

 訪問者の方は、シャイな方が多いのか、ブログのコメント欄に記入される方が少ないことがちょっと残念です。(コメント欄への記入が結構、面倒であることも関係していると思います) 多分、お寄せいただいたコメントに、こちらからまた、コメントする時間は取れないと思いますが、、どうぞ、ご自由に意見を書き込んでください。批判的なコメントも含め、目に余るもの以外は、原則的に消去したりはしませんから。

 ホームページへのアクセスの方は、過去4年半で、2万6千件ですから、もはや、完全にブログの時代を感じます。でも、常連さんの美羽さんや千佳さんのように、掲示板での交流を楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるので、細々と続けていきたいと思っています。(記事の更新は、多分、おそらく、ほぼ、ままならないのですが…)

 今日は、昨日のブログに書いたとおり、国分寺まで会社説明会(面接会)に行ってきました。体調の優れない方と、次の進路がほぼ決まりそうな人が欠席となったため、結果、6名の参加となりました。

 企業の参加数は20社と少なかったのですが、昨今の不況下においても、障害者雇用を積極的に進めたていきたいと考えていらっしゃる企業が参加されており、「本気度」の高い面接となりました。

 私が担当したHさん、Nさんともに、2社ずつ面接を受けてきましたが、ふたりとも、なかなかの好感触でした。

 精神障害のHさん(男性)。1社目は、まだ、精神障害の方を雇用されていない企業ということもあって、面接官の方も、精神障害ということについては、あまり深くはご理解されていないようでした。どこの企業でも、うつの社員の方が相当数、在職されていることもあって、「気分の落ち込みや、出社できなくなってしまうことはないか?」といった点が一番の心配事であるようでした。統合失調症とうつの違い、精神障害の人の場合、通院と服薬が就労の前提条件であるといったことをお話させていただくとともに、Hさんの場合は、社会復帰、一般就労に向けて、段階的に多くの機関が協力しながら、ステップアップを重ね、今の段階においては、主治医も在籍する福祉施設も、支援機関も十分にHさんの就労は可能であると共通の認識を持っていることをお話させておただきました。

 2社目の企業は、この間、精神障害のある方を新に雇用され、その方が実習からトライアル雇用に進まれているということもあって、3人の面接官の方が、「らいむ」で準備したプロフィールカードに加え、Hさんが持参した履歴書、職務経歴書、自己紹介文を精読したうえで、「本気度」の高い面接を実施してくださいました。これまで何回も精神障害の方の面接に同席させていただいてきましたが、大体は、病気や症状のことばかり質問されて、面接が終了ということが多い中、本人の就労に対する考え方や、どんな仕事がしたいのかという、健常の方の面接と同じ質問に終始してくださったことをとても嬉しく思いました。

 事務職希望、しかし、事務職自体の経験がないHさんに対して、「(面接の)お話を聞いていても、履歴書等を拝見しても、事務職の適性があるように感じる」「一番、人的体制のある本社でまずは勤務して、ひとつずつ仕事を覚えていくことがよいのではないか」「自己紹介文にも書いていらっしゃるように、わからないことは、そのままにせず、何でも聞いてほしい」「会社としてもそのような姿勢を強く望む」と、Hさんの障害や病気に拘るのではなく、Hさんの人間性そのものをご評価してくださり、本社での2週間の実習。そして、実習後のトライアル雇用の提案までしてくださったことに、Hさん自身も感謝の気持ちと手応えを感じたようでした。

 もうひとりのNさんは、当法人の就労移行支援事業所「美空」に通所している男性。

 話が少し、脱線してしまいますが、昨年、NHKの「福祉ネットワーク」という番組で、この「美空」と「らいむ」の連携が紹介され、大きな反響を呼びました。NHKにも、再放送を求める声が多数、寄せられたということで、2月11日の再放送が決定したという連絡をNHKの担当ディレクターからいただきました。前回の放送をご覧になった方も、見逃してしまった方も、就労移行支援事業所が抱える問題点、「美空」や「らいむ」の活動の実際と果たすべき役割を再確認する意味で、ぜひ、ご覧になっていただきたいと思っています。(以上、「番宣」でした!)

 Nさんが面接を受けた2社は、スーパーマーケットを経営されている企業。すでに「らいむ」の登録者がお世話になっている企業ということもあり、2社とも、「美空」のことは、よくご存知で、「美空で身につけてきた力を、実際の仕事に活かしたい」というNさんの志望動機については、大変、温かい理解と期待を示していただけました。Nさん自身もこの間、「らいむ」で、就労に向けての模擬面接や履歴書作成を重ねてきたこともあって、面接でも堂々と受け答えし、「働きたい」という意欲を十分に伝えることができたようです。

 結果、1社からは、実習先となる具体的な店舗名まで、示していただき、連絡待ちの状態。もう1社も、一度、本社に持ち帰るが、ぜひ、実習を考えていきたいというほぼ「満額回答」を得ることができました。

 他の職員が担当した他4名の登録者の方も、すでに実習の日程を提案された方もおり、全員が次の展開に進めそうという、大変、実りの多い面接会となりました。

 職員として、何より嬉しかったのは、今回の面接会に参加した登録者の人、全員が、何時間もかけて履歴書を書いたり、苦手な面接の練習をしたり、事前にホームページを閲覧したり、実際に店舗を下見したりといった準備を重ねて、今回の面接会に臨んだこと。そして、本番で普段以上の力を出し切ってくれたことです。

 面接会が終わり、町田に戻ってきたときに、みんなが、「今日は1日ありがとうございました。これからも、どうぞ、よろしくお願いします」と心のこもった挨拶をして帰っていきました。

 仕事をするために、一番大切なことは、仕事は決して自分ひとりの力でやっていけるものではなく、周囲の支えがあってこそやれるもの。だからこそ、どんなときでも、「感謝の気持ち」を忘れないことだと、改めて、みんなから教えられた気がします。

 「こちらこそ、今日は1日、素晴らしい場に立ち会わせていただいて、ありがとう!」 みんなに送りたい職員の気持ちです。

(天野)

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模擬面接 五態五様、明日の面接会、がんばるぞ!

 明日は、国分寺で、(財)東京しごと財団心身障害者職能開発センター主催の「障害者企業合同説明会」が開催されます。「らいむ」の登録者も8名の方が参加する予定になっています。

 一方で、1月19日からスタートしているウィズ町田の「就労に向けての委託訓練」。こちらは知的障害のある4名の受講者が参加していますが、前半戦のプログラムは、

初日 AM オリエンテーション PM 身だしなみについて・実際の身だしなみチェック

2日目 AM 挨拶やお辞儀の仕方、正しい敬語の使い方、 PM 挨拶やお辞儀の演習、 報告・連絡・相談について

3日目 AM メモの取り方  PM 仕事の理解、実際に部品の組立を体験した後、マニュアル作成の演習

4日目 AM 履歴書の書き方(クイズ形式で学ぶ)、PM 履歴書の作成

5日目  AM 自己紹介文の書き方 PM 自己紹介文の作成

6日目 AM 働く目的、給料と生活 PM 面接の受け方、模擬面接

7日目 AM ハローワークの利用の仕方、 求人票の見方、PM ハローワークの見学と職員さんの話を聞く

8日目  職場見学(株式会社ワタミ様)

という流れになっています。

 なお、後半戦は、9日目~17日目まで、ウィズ町田の3つの事業所で、作業実習を体験し、最終18日目が修了式となっています。

 今日は委託訓練の6日目ということで、午後からの模擬面接の演習に、面接官として、参加することになりました。(なんだか、このところ、模擬、本番を含めて、面接ばかりしているような気がしますが…)

 午後1時半から3時半まで、2時間かけて、4名の委託訓練受講生と法人内の事業所から飛び入り参加の1名、計5名の模擬面接をおこないました。

 最初に面接に臨む姿勢について簡単に話をした後、「今までに企業の面接を受けたことがある人?」という質問には、3名の人が手を挙げました。

 「今日の模擬面接官は、優しい面接官と、超コワイ面接官のどちらかを選べます。どちらが良いですか?」という問いかけに、「命がけで超コワイ面接官に挑戦してみる」と手を挙げた人が1名。何かの対戦ゲームと混同してしまっているのか、かなりのハイテンションが心配。

 トップバッターは、明日の会社説明会に参加予定のSくん。ガチガチに緊張しまくって、最初の「それでは、まず、お名前と生年月日と年齢を教えてください」という質問から、ずっこけてしまい、やり直し。(質問がまったく耳に届かず、「町田から来ました」と答えてしまいました)

 志望動機を述べるところでは、会社の商品(キャラクターグッズ)について詳しい説明をしてくれました。会社のことを事前によく調べているという努力は十分に評価したうえで、「仕事に自分のどんな力を活かしたいか」ということも明日はアピールできるように、後に面接を受ける人たちの答えも参考にして、考えてくることを宿題にしました。

 「最後に何か、会社に質問や要望がありますか?」という問いに、「ご当地グッズのアイテム数をもっと増やした方が良いと思います。たとえば、沖縄ならシーサー●●だけではなく、ゴーヤ●●なんかが良いと思います」(Sくん、キャラクターのことはもういいから。でも、明日はこの熱意をぜひ、評価してほしい!)

 2番手は、S2くん。19歳の若手で、面接を受けるのは、模擬面接も含めて、今回がまったくの初めて。トップのSくんの模擬面接を真剣に見ていたこともあって、出だしからスムーズ。

 訓練が始まる前の週に、5年ぶりのてんかんの発作が出たというので、発作のことについて聞いてみた。「もし、職場で発作がでたときには、どうすればいいですか?」という問いに、「安全なところで、寝かせてもらい、安静にしていただければ大丈夫です」「救急車とかは呼ばなくてもいいの?」「呼ばなくても大丈夫です」「発作はどれくらいの時間で治まるの?」「(自分には)意識がないので、どれくらいの時間で治まるのかわかりません」「ずっと意識が戻らない場合でも、救急車を呼ばなくてもいいの?」「(自分には)意識がないのでわかりません」と、なんだか、段々、怪しくなってきました。

 自分の病気や障害の状況を的確に企業の面接官に伝えることはとても難しい。もちろん、こんなときには、同行する「らいむ」の職員もフォローに入るが、面接官の人を不安な気持ちにさせないように、たとえば、「ここ数年、大きな発作は起きていません」「薬をきちんと飲んでいれば、よっぽどのことがない限り、職場で発作が起きることはありません」「通常は、10分くらいで意識が戻ります」「もし、10分しても意識の戻らないときは、救急車を呼んでください。でも、今までに救急車のお世話になったことはありません」と、まずは、安心してもらうことが大事と、話をさせてもらいました。

 初めてにしては、上出来のS2くん。「緊張して、ワキ汗かいた」と紅潮した顔で感想を述べてくれました。

 3番手は、「超コワイ面接官」を志願したIくん。実は履歴書のフォーマットの日付が最初から平成20年8月になっていたのだが、書類を差し出されたところで、「ダメだよ、君! 今日は何日だい? 履歴書を使い回しするなんて、もってのほか。今日は面接はできないよ! 履歴書を持って帰りなさい!」と叱って(もちろん、演技ですよ!)みたところ、「申~しわけありません!」と平謝り(彼も、半分以上演技モードです)。

 あまりに見事な返し方に「超コワイ面接官」も面接を続行。受け答えもハキハキとしていて、実に好印象。

 Iくんの障害(アスペルガー症候群)について質問したところ、返ってきた答えは、教科書に出てくるようなあまりにも専門的な答え。これでは、発達障害についてあまりご存知ない面接官の方には、伝わないので、「要するに、相手の人の心や表情を読みとることが苦手っていうことかな?」と返すと、「はい、その通りです」という答え。このあたりは、やはり職員のフォローが必要なポイントになりそうです。

 この間、前髪の長いことが気にかかっていたのだが、障害からくる拘りなのかなという思いもあって、なかなか聞けなかったことも、模擬面接に乗じて聞いてしまえということで質問。「うちの職場では、長髪、特に前髪の長いのは禁止しているが、Iさんは、もし、採用ということになったら、私のように坊主頭にしてもらってもいいかな?」という問いかけに、「はい、大丈夫です」という答え。そこで、面接を一時中断して、「じゃぁ、明日は、前髪を少し切ってきてね」と、すかさず、突っ込みを入れておきました。(拘りじゃなくて良かった)

 感想を聞くと、「もっと、おかしな答え方をして、スリルを味わってみたかった」という答え。もしかして、完全に一本とられたのは、「超コワイ面接官」の方なのかな?

 4番手は、最年長のNさん。緊張すると、言葉が出なくなってしまうということで、どもってしまう場面が何度もあったが、つっかえても、お腹から力を振り絞って、語尾までしっかり答える姿に感銘を受けました。

 「面接のとき、うまく答えられなかったり、答えにつまることは誰にでもあること。でも、そこであきらめてしまったらおしまい。最後まで全力を出し切ること」 集団で模擬面接をおこなう良さは、他の人の姿を見て、そこから自分に必要な何かを学べること。Nさんの模擬面接にとりくむ姿から、全員が大切なことを学びました。

 「言葉がうまくでなかったけれど、模擬面接を受けて、本当に良かった」と帰り際に、わざわざ私の席まで来て、挨拶をしてくれたNさん。建前ではなく、本音で気持ちを伝えてくれる心配りの優しさを本当に嬉しく思うし、だからこそ、Nさんの就職活動を最後まで精一杯応援していきたいと思う。

 ラストバッターのS3くんも、明日の会社説明会に参加する予定。普段はウィズ町田の就労移行支援事業所「美空」で働いている青年で、この4月に利用期限が迫っている。今回は飛び入り参加(「委託訓練」には、なぜか、同一法人内の利用者は参加できないという制約がある) 「美空」では、誰もが認める働き手。でも、人とお話することは、ちょっと苦手。

 模擬面接が半ばに差し掛かった頃、S3くんの顔を見ると、この寒い時期にもかかわらず、額から玉のような汗。S3くんにとっては、今日の模擬面接も明日の本番も同じ。もしかすると、みんなに見守られている今日の方がずっと緊張するのかもしれない。模擬面接を中断し、汗をふいてもらい、深呼吸してリラックス。

 S3くんも、21日のブログで書いたHさんやMさんと同じように、今回の会社説明会に参加するにあたって、自分が受ける会社の店舗をしっかりと下見・見学してきている。「うちの会社のお店(スーパーです)に行ったことはありますか?」「はい」「どこのお店に行ってきましたか?」「●●店です」「何か買い物はしましたか?」「お菓子を買いました」「お店の印象はどうでしたか?」「広くて……、明るかったです」(合格!)

 S3くんも、初めての面接体験。明日の会社説明会に参加するにあたっては、家族の理解・協力も得て、スーツを新調した。(今日の模擬面接では、全員がスーツとネクタイを着用。みんな、かっこいい!) 志望動機を問う質問に、今日のところは、まとめてきたメモを見ながら、答えたが、「明日までに、メモを見ないで答えられるように練習してくること!」という声かけに、力強くうなづいた。

 明日の会社説明会に参加する人たち全員の健闘を祈りたい。委託訓練受講生の皆さんにはぜひ、次に続いてもらいたい。

 訓練や面談の後、ヒーヒー言いながら、明日の会社説明会に持っていく「プロフィールカード」(推薦書)の作成にとりくんでいた「らいむ」の職員もこの時間になって、ようやく準備が整いました。でも、就職するのは、「らいむ」の職員ではなく、登録者の皆さん自身です。「らいむ」の職員ができるのはあくまでもサポートのみです。だからと言って、「らいむ」の職員も絶対に力を出し惜しみはしません。最後まで、いっしょにかんばろう!

(天野)

 

 

 

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ウィズ町田のプロポーザル提出書類を公開します。(その2)

 その1からの続き

④「③を踏まえて、対応可能な登録者数と、今後3年間(2009~2011年度)における就労見込み者数を示した上で、事業を受託した際には、どのように障がい者を支援しますか」(1200字以内)

(配点=80点、ウィズの得点=51点、受託候補者の得点=62点)

(評価の観点:③を踏まえて、受託された際にどのように実現するか)

 本法人は、以下の理由から少なくとも09年度においては、2ケ所のセンターを一体的に運営することが適切であると考えています。

(一体的運営が適切であると考える理由)

①周知・引継ぎ期間が殆どない中で、障がい別にセンターが分割されることで、登録者に無用な不安と混乱を生じさせてしまう。雇用先企業も同様。また、現行センターの08年度残期間の通常業務に支障をきたしてしまう。

②第2のセンター設置の考え方は「分割」ではなく「増設」が基本。まずは1ヶ所あたりの「適正規模」を明らかにすることが急務。

③現行センターの運営にあたり、本法人では5年間で約2千万円の「持ち出し」をおこなっている。1ヶ所あたりの委託料、人的体制が縮小されると運営の見通しが立たない。

④今後の施策については、09年度事業を実施する中で、庁内に設置予定の就労支援担当チームが中心となり、関係者と協議をおこない具体的ビジョンを示すことが妥当。

 したがって、本法人は2ヶ所両方の受託を希望し、以下の提案は2ヶ所の受託を前提としたものとなります。

①対象となる障がい者は身体・知的・精神の3障害に加え、発達障害や高次脳機能障害、難病などによる障がい者を加えたすべての障がいのある人とします。また、一般就労が直近の課題ではない人の社会参加に向けての相談にも積極的に対応していきます。相談に訪れた方を「たらい回し」にしないで、誠実な対応をすることを基本姿勢とします。

09年度に対応可能な登録者数は、現行登録者数に新規増分を加えた全体で500600名規模と考えています。しかし、キャパシティーを計る尺度は、登録者数ではなく、支援の量や質であると考えます。庁内の就労支援担当チームと協議を重ね「尺度」を明確にします。

③今後3年度間の就労見込み者数としては、市の計画に連動した数値を挙げます。しかし昨今の厳しさを増す雇用情勢の中では相当な困難が予測されるため、市に「旗振り役」となっていただき、地域の福祉施設、企業等との連携をより強固なものにしていきます。

④就労・生活支援の基本は、一人ひとりの夢や願いを実現するための「個別支援」であるといわれます。登録者の方との信頼関係を基礎に地域の社会資源との連携・協力関係(ネットワーク)を最大限に活かした「コーディネート型の個別支援」を実施します。

⑤企業開拓や企業支援、職場定着支援、関係機関との連携等においては、過去5年間のとりくみの中で蓄積・構築したノウハウやネットワークを更に拡充させます。また、就労系事業所に対して啓発・研修をおこない、一般就労への移行率を高める支援を実施します。

2ヶ所のセンターを一体的に運営することで、運用により「地域開拓促進コーディネーター」を引き続き、配置できます。また、現行センターの規模を継続することで、市の単独負担が約200万円軽減できます。

⑤障がい者就労・生活支援を行うにあたり、大切にしたいことについて(400字以内)

(配点=40点、ウィズの得点=27点、受託候補者の得点=30点)

(評価の観点:事業実施に対する意識の評価)

 本事業をおこなうにあたり、一番大切にしたいことは、「信頼」です。この信頼には、2つの意味があります。1つは登録者と支援者相互の信頼関係、そして、もうひとつは、登録者、支援者双方が未来の自分自身に対して期待を込めるという意味での信頼です。

 現行支援センターの登録者であるAさんが2004年度に初めて相談に訪れたときの状況は家からひとりで外に出ること自体が大変でした。Aさんの気持ちに寄り添うことから少しずつ丁寧に関係を積み重ねてきたことで、Aさんは市内の作業所に毎日、通所できるようになりました。この先、何年かかるかは分かりませんが、職員は「Aさんならいつか必ず一般就労できる」と信じ、応援しています。

 就労・生活支援は、必ずしも単年度で結果が出るものではありません。目の前の相手を信じその人の未来を信じ、日々の関係をより深いものにしていくことが大切です。対企業においても基本は同じであると考えます。

⑥「町田市全体としての、障がい者就労支援及び生活支援の取り組みの方向性について(800字以内)

(配点=40点、ウィズの得点=29点、受託候補者の得点=28点)

(評価の観点:提案に対する評価)

 町田市全体の、障がい者就労・生活支援のとりくみにおいては、まず「町田市障がい福祉事業計画」(以下、計画)及び「中期経営計画」において掲げられた福祉的就労から一般就労への移行についての目標数値の達成が課題と考えられます。この数値を達成するためには、「障害者自立支援法」(以下、法)に基づく「就労移行支援事業」を始めとする就労系事業所の拡充を図ることが必要です。

 法の本格施行後、2年を経過した時点で、発表された全国の就労移行支援事業所の一般就労移行率は14%にとどまっています。今後移行率を高めていくためには、就労系事業所の人的体制の強化とともに、企業や支援センターとの連携を一層深めていくことが必要であり、町田市にはその調整役としての役割が期待されます。

 また、計画において単年度ごとに示された目標数値を達成することと併せて、その累積となる5年間で170名の職場定着支援をおこなっていくことが必要になります。国制度のジョブコーチや都が新たに導入した「東京ジョブコーチ」の制度を活用するために、制度の周知とジョブコーチの養成を図るための施策を緊急に実施することが必要となります。

 ハローワーク町田管内の法定雇用率は都内17ヵ所で最低となっています。これには他管内と比べて、雇用率対象事業所が著しく少ないという町田市の産業構造も大きく影響しています。他市では、特例子会社等の企業誘致策が既に実施されています。町田市においても全庁的なプロジェクトを発足させ、産業誘致策を実施することが、障がい者に限らず、雇用促進策として効果的であると考えます。

 企業に対しては「障害者権利条約」にある「合理的配慮」を強く求めるとともに、まずは町田市において、知的・精神を含めたすべての障がい者を積極的に雇用していくことが望まれます。「障がい者雇用先進都市宣言」といった全庁的とりくみを期待します。

⑦障がい者就労・生活支援を行う運営主体としての適正(定款、役員名簿等の提出書類)

(配点=40点、ウィズの得点=28点、受託候補者の得点=30点)

(評価の観点:組織及び運営並びに現に行っている業務の概要等から評価)

合計(配点=320点、ウィズの得点=227点、受託候補者の得点=241点)

 他団体の提出書類については、これから情報公開請求をおこない、じっくりと読ませていただくつもりです。また、選定委員会についても、どのような規模、構成であったのか等について開示請求をおこなうつもりです。

 ウィズの提出書類は、まずは、過去5年間の就労・生活支援の実績を示すこと。そして、現在、支援をおこなっている登録者に無用な不安を抱かせないこと。2ヶ所の支援センターの位置付けは、「分割」ではなく「増設」であり、1ヶ所あたりの適正規模を明らかに示すことが町田市の役割であること。をコンセプトに作成したつもりですが、力不足だったようです。

 比較材料がありませんが、ブログをご覧の皆様にも、ウィズの提出資料について、それぞれにご採点いただければ幸甚です。

(天野)

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ウィズ町田のプロポーザル提出書類を公開します。(その1)

 ウィズ町田のプロポーザル提出書類を公開します。

 

 町田市のホームページでは、採点結果も公開されています。「主に身体障がい・知的障がい・発達障がい」対象センターは、2団体の応募ですから、落選した「法人B」がウィズであることが判ります。「主に精神障がい」対象センターは、3団体の応募で、個別の採点結果はいただいおりませんので、今の段階では、「法人D」か「法人E」かを特定できません。

 提出書類①~⑥の提出書類と、「主に身体障がい・知的障がい・発達障がい」対象センターの採点結果から、配点およびウィズの得点、受託候補者の得点、評価の観点をまとめて掲載します。

提出書類①「受託を希望する動機又は理由について」(400字以内)

(配点=40点、ウィズの得点=32点、受託候補者の得点=33点)

(評価の観点:動機の明確さ、わかり易さ)

 本法人は、2004年度から5ヵ年に渡って、本事業を受託し、運営してきています。これまでに、延べ140名の新規一般就労を実現するとともに、「安心して長く働き続ける」ための支援にも力を注ぎ、現在、130名を超える職場定着支援をおこなっています。また、生活支援においても、多種多様な問題に対して、真摯な支援をおこなっています。

 就労・生活支援は、障がいのある人と支援者との信頼関係を基礎に、一人ひとりの夢や願いに応じた「個別支援」を、地域の様々な機関との連携・協力のもとにおこなっていくことで成り立っています。このような信頼関係やネットワークは、一朝一夕に構築できるものではなく、5年間の日々の積み重ねの中で築き上げてきたものです。

 蓄積したノウハウやネットワークを活かし引き続き、すべての障がいのある人を対象にした支援をおこなうことが本法人の責務であると考え、本事業の受託を希望します。

提出書類②「貴法人の障がい者を対象とする事業や活動の経歴と実績について」(400字以内)

(配点=40点、ウィズの得点=29点、受託候補者の得点=31点)

(評価の観点:事業者の信頼性、着実性)

 本法人は20019月に、市内で障がい者の授産施設等を経営する3つの任意団体を母体に設立した社会福祉法人です。

 現在は、障害者福祉サービス事業として、3ヶ所の多機能型事業所(総定員170名)を経営する他、障害児(者)通所訓練事業1ヶ所と市からの委託事業として、障がい者就労・生活支援センターを運営しています。

 任意団体の時代を含め、約20年間に渡り、障がい者福祉事業にとりくんできましたが、「障害者自立支援法」施行後は、いち早く新体系事業に移行し、障がいの種別や程度を問わず、障がいのある方一人ひとりのニーズに応じた福祉サービスを提供しています。

 同法の主要な柱である「就労支援」にも積極的にとりくみ、これまでに法人全体で22名の一般就労を実現させるとともに、就労・生活支援センターの実践を通じて、就労支援のノウハウを蓄積し、センターとしては、140名の新規一般就労を実現させています。

③「障がい者就労・生活支援に関する町田市の取り組みの現状と課題について」(800字以内)

(配点=40点、ウィズの得点=31点、受託候補者の得点=27点)

(評価の観点:問題意識の明確さ)

 2004年の障がい者就労・生活支援センター(以下、支援センター)開設以前の町田市では授産施設等の福祉的就労の場が充足していたこともあり、障がい者本人、家族共に一般就労への意識はあまり高くない状況でした。

 2006年に「障害者自立支援法」が施行され同法の主要な柱として就労支援が掲げられたことと相成って、本人、家族、更に施設側の一般就労に対する意識が変化し、支援センターに寄せられる期待も大きくなりました。

 町田市では「障がい福祉事業計画」(以下計画)及び「中期経営計画」に障がい者就労支援を重点課題として掲げています。

 計画では、福祉的就労から一般就労への移行について、逓増式に積み上げ、2011年度においては60名の数値目標を設定しています。

 現行支援センターにおいても、この計画に沿って、福祉的就労から一般就労への移行を積極的に支援し、昨年07年度は、年度目標15名を上回る22名の実績を挙げています。

 今後も継続して、計画に掲げられた数値目標を達成していくことが町田市の就労・生活支援の課題となりますが、一般就労に「送りだす」就職支援と併せて、「長く、安心して働き続ける」ための定着支援が特に重要な課題として考えられます。

 現行支援センターにおいては、すでに約130名の定着支援をおこなっています。今後は更に、計画に掲げられた各年度の累計数170名を加えた、300名あまりの定着支援をおこなっていくことが必要となります。

 これらを踏まえた町田市の具体的課題としては、①支援センターの人的体制を強化すること。②支援センターの「適正規模」を明確にし、実情に応じて、更に支援センターの増設を図ること。③就労・生活支援を支える地域ネットワークづくりの「旗振り役」を果たすこと。④全庁的な就労・生活支援推進体制を整備し、積極的な施策を展開していくことなどが考えられます。

 その2に続く。

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プロポーザルの結果および今後のウィズ町田の就労支援について

 「町田市障がい者就労・生活支援事業業務委託契約 受託者選定公募型プロポーザル」の結果が、町田市のホームページで発表されました。

 トップページ>事業者のみなさんへ>入札・契約>プロポーザルによる契約案件の公表> 「町田市障がい者就労・生活支援事業業務委託契約」公募型プロポーザルについて>(8)プロポーザル採点結果調書で閲覧することができます。

 法人本部にも、1月23日付の「結果通知書」が、本日(24日)届き、休日出勤している職員から、今、FAXで送ってもらったところです。

 結果は、残念ながら、ウィズ町田は、契約候補者に選定されませんでした。主に身体障がい・知的障がい・発達障がい」対象センターには、2ヶ所の応募。「主に精神障がい」対象センターには3ヶ所の応募があったようです。契約候補者に選定された2団体は、1月6日に開催した今回の公募参加方針について審議した臨時理事会で、「ウィズとしては、2ヶ所の支援センターの事業を真剣に取りにいくが、おそらく、この2団体に決まるのではないかと思う」と私が予想したとおりになってしまったことが皮肉です。

 2団体ともに、12月15日のブログに書いた「就労支援ネットワーク部会」に参加されている団体なので、おそらく次年度からは、同部会で話し合われていたようなかたちでの就労・生活支援がおこなわれるのでないかと思います。市役所の管理職の方も、この部会の動きを容認されていたようなので、おそらく、市との連携も、ウィズ以上にスムーズにいくことでしょう。

 ウィズとしての就労支援に関する方針は、今後の理事会・評議員会で細部をつめていくことになりますが、市からの委託事業というかたちでの就労支援は終結しても、法人独自の就労支援を今後も継続していきたいと考えています。少なくとも、法人内の就労移行支援事業所等の利用者については、新しいセンターのお力を借りることはしないで、法人として責任を持って、就労支援を進めていきます。また、法人外の方についても、まったく公費が入ってこないことで、金銭的なご負担をいただくことになってしまいますが、それでも構わないという方に関しては、引き続き、「らいむ」として、就労支援をさせていただきたいと考えています。町田市全体の就労支援として見れば、2つの新しい支援センターに加えて、第3極として、ウィズ町田の就労支援センター「らいむ」があることは、利用者の方の選択肢が増えるという意味でも、良いことではないかと思います。

 今回の公募型プロポーザルにウィズ町田から提出した資料については、結果が公表されましたので、最初のお約束通りに、このブログに順次掲載させていただきます。また、他団体の提出書類についても、町田市に情報公開請求をおこない、掲載したいと考えていますが、いろいろと制約のあることが予想されますので、興味・関心のある方は、それぞれに情報公開請求をおこなっていただくことが一番であると思います。

 この間、らいむの登録者、ご家族、また、登録者を雇用していただいている企業の皆様、他支援機関の皆様も、ご心配の声を多数、お寄せいただいておりましたが、ウィズ町田としては、今回の結果を真摯に受けとめるとともに、上記のように、次年度以降も、法人独自の就労支援をおこなってまいりますので、引き続き、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(天野)

 

 

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就労支援に必要な3つの力 =「体力」「気力」「知力」。でも「知力」は不足しているかな?

 来週28日に財団法人東京しごと財団心身障害者職能開発センター取材の「障害者企業合同説明会」が国分寺で開催される。

 都内在住の知的障害および精神障害のある方を対象とした企業説明会(面接会)で、当日は20社の企業が参加予定。障害のある方の参加については、区市の就労支援機関からの推薦が必要ということで、すでに参加申込は締め切られているが、「らいむ」からは、8名の登録者の方が参加の予定になっている。

 通常の面接会と違うのは、支援機関からの推薦ということで、本人が履歴書等の準備をする義務はなく、代わりに支援機関からのプロフィールカード(推薦書)の提出が求められる。また、雇用まで考えている企業が殆どではあるが、雇用の前に職場実習を踏むというスタイルになっていることだ。

 プロフィールカードの準備が遅れているので、多分、今週末は休日出勤して、ヒーヒー言いながらプロフィールカードを書くことが目に見えているのだが、参加するご本人たちは着々と準備を進めている。

 今日は午前中にひとり、午後にひとり、当日、私が担当することになる登録者の方と模擬面接のとりくみをおこなった。

 午前中のHさんは、市内の作業所で働く精神障害の方。前回の面談では、面接を受ける会社の情報収集をいっしょにおこなったうえで、履歴書に書く志望動機を会社毎に検討した。併せて、面接を受ける予定企業さんが経営するSHOPを事前に下見し、お店の雰囲気から、企業の経営コンセプトを考えてくるようにという、難しい宿題を出したのだが、きちんと仕上げてきた。

 模擬面接では、そこはこのように答えた方が良い」「それでは質問の趣旨が理解できていないと受けとめられてしまう」などと、途中、何度もNGを出し、その都度、修正していった。

 幼稚園時代から高校3年生まで、剣道一筋にとりくみ、3段まで取得。高校時代は剣道部の主将を務めたというHさん。温厚な人柄で、どちらかといえば少し気弱そうに見えてしまうところもあるのだが、内に秘めた責任感の強さやリーダーシップは、ぜひとも面接でアピールしてもらいたいところ。

 自分も高校時代に、ほんの少しだけ剣道をかじったことがあるので、「上段の構えから想いっきり面を打ち下ろすくらいの強い気持ちで」「鍔(つば)競り合いで絶対に気持ちが負けることのないように」などと、面接に臨む「心構え」について、話をさせてもらったのだが、好きな剣道の話をするときには、目を輝かせて活き活きと語るHさんの姿がとても、印象的だった。当日は、Hさんの豪快な「一本」を期待したい。

 午後からのMさんは、精神障害者保健福祉手帳を取得しているが、発達障害系の要素が強い女性。前回の面談時にすでに、面接予定の企業のうち1社のお店の下見を済ませていたという凄い行動力の持ち主。前回の面談では、志望動機を考え、1時間かけて完璧な履歴書を1枚書き上げた。

 今日の面談では、それを見本にして、もう2枚履歴書を書き上げたうえで、更にもう1社の企業のお店を2ヵ所下見してきたという。こんなやる気を見せられてしまうと、やはり、こちらも力が入ってしまう。

 Hさんと同様に、面談時間を延長して、面接予定の2社を想定して、2回の模擬面接をおこなった。どちらかといえば、空気を読むのが苦手なMさんにアドバイスしたのは、下見してきたお店のイメージをそのまま感じたとおりに伝えるのではなく(どうしても「忙しそう」などマイナスイメージで終わってしまうので)、相手の良さを探すつもりで、話してみてはどうかということ。

 とても難しい課題だと思うのだが、Mさんの対応は見事だった。「弊社のお店を見て、どんな印象を持ちましたか?」という質問に対して、「とても活気があるお店だと思いました。(「忙しいこと」のプラス評価)」「店員さんの対応がとても丁寧で素晴らしいと思いました」という100点満点の答え。

 「就職したい」という思いが先走りしすぎてしまって、面接でなかなか本来の力を出せなかったMさんだが、今日の模擬面接では、しっかりと面接官の目を見て、自分の気持ちを素直に語ることができていたように思う。後は当日の我々のフォローの仕方にかかってくるのかな? と、こちらがプレッシャーを感じている。

 今日のHさん、Mさんの面談でも使用し、今週から始まった委託訓練の教科書としても使っているのが、先月、出版されたばかりの「見てわかる ビジネスマナー集」という本。「知的障害や自閉症の人たちのための」という前書きがあるが、知的障害や自閉症の人だけでなく、我々、支援者サイドの人間が見ても、実にわかりやすく、「まさに、こんな本を待っていた!」と思わず叫んでしまうくらいの素晴らしい本だ。「ジアース教育新社」という出版社から出されているので、興味のある方は、ぜひ、検索してみてください。

 2時間ずつのHさん、Mさんとの模擬面接を終えて、夕方からは、昨年春に世田谷区にある特別支援学校から、引き継いだ就労中のKくん(町田市在住)との面談。特別支援学校からの引継ぎで一番大変なことは、ご本人との信頼関係が十分にできていないまま、時には一度もお会いしたこともないままに、卒業時点でいきなり引継ぎとなってしまうケースが多いこと。

 Kくんの支援にあたっても、まずはご本人との信頼関係づくりを第一義にと考えて、お父様を通じて、雇用先企業のご担当者様と連絡を取っていただき、ご了解を得た上で、月1回の面談と定期的な職場訪問をおこなっていく方針で臨むことになった。まだ、20歳前のKくんは、自分にとっては、親子に近い(親子そのもの)といった関係になってしまうが、じっくり話してみると、「こいつがまたいい奴で、ついつい可愛くなってしまう」んだ!

 こんなとりくみを日々おこなっている「らいむ」。せりがや会館の閉館まで後10分という時間になって、今夜、6時30分から新宿にある企業で雇用調整に入っていた竹内職員から、「町田駅まで戻りました」という電話を受けた。ということで、今日もこれから外で、「ほう・れん・そう」の会です。就労支援に一番必要な力は、多分、「体力」で、その次に「気力」、そして最後に「知力」かな?

(天野)

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地球の裏側 コスタリカからのお客様

 今日はコスタリカからのお客様をご案内して、法人内の事業所とハローワーク町田を回ってきた。

 JICA(国際協力機構)のコスタリカ技術研修プロジャクト カウンターパート研修として、今回、町田においでいただいたのは、パウラ(Paula)さんとミゲル(Miguel)さんのお二人。

 女性のパウラさんは、コスタリカの国家リハビリテーション特殊教育審議会ブルンカ支部ソーシャルワーカーという何だかすごい肩書きだが、日本で言えば、全社協(全国社会福祉協議会)のような組織で働いていらっしゃるとのこと。

 男性のミゲルさんは、元々は、自動車修理のお仕事をされていたが、修理中のバスが突然動き出すという事故で、脊椎損傷を負った。現在は、「障害者と脊椎損傷者のためのNGO」の会長職に就かれている。

 今回の研修プロジェクトは、2007年から5カ年計画で実施されているもので、コスタリカの特定の地域(ブルンカ地方)で、総合的なリハビリテーションモデルを作り、全国展開をめざすという、国を挙げての壮大なプロジェクトで、日本への協力要請を受け、JICAの委託で財団法人日本障害者リハビリテーション協会が実施されているもの。

 10日にコスタリカを発ち、12日に来日。すでに1週間の研修を受けられて、相当に疲れていらっしゃるのでないかと思うが、お二人ともまったくそんな気配を見せることなく、見学先では、説明を聞くだけではなく、どんどんと積極的に質問をされていた。そのバイタリティーと貪欲に学ぼうする姿勢には大いに刺激を受けた。

 研修スタートの「らいむ」では、事業の説明の後、昨日からスタートしたばかりの「就労に向けての委託訓練」に参加しているメンバーと交流の機会を持った。今日のプログラムが「挨拶やお辞儀の仕方」といったビジネスマナーを学ぶものであったこともあって、訓練生の皆さんは、それぞれ、スペイン語で自己紹介。

 「Hola(オーラ=こんにちは)」「Me llamo ○○(メ ジャーモ ○○=私の名前は○○です)」という簡単な自己紹介であったが、パウラさんも、ミゲルさんも、みんなの立派な自己紹介にとても感激していらっしゃった。

 ミゲルさんから、特別な挨拶ということで、「Que la vida(クィーラビダ=人生は素晴らしい)」という言葉を教えていただき、みんなで、声を揃えて、「Gracias(グラーシアス=ありがとう)」 訓練生の皆さんにとっても、とても良い経験となったに違いない。

 2ヶ所目のハローワーク町田では、わざわざ所長室を空けていただき、日本の障害者雇用に関わる制度の説明とハローワークの役割、利用法についてご説明いただいた。コスタリカにはハローワークのような機関はないということで、お二人とも、今回のハローワーク訪問には興味津々。

 実際に窓口で、ミゲルさんが、求職者になって、インターネットで障害者求人の検索のシュミレーションまで体験させていただき、大満足。ミゲルさんはプリントアウトした求人票を記念に持ち帰られた。

 大変、お忙しい中、快く見学を受け入れていただき、英語版の資料までご用意いただいたハローワーク町田さんには心よりお礼申し上げます。頭でっかちな厚労省のお役人とは違って、スマートで具体的な説明と、親身なご対応をいただいた職員の方に対して、「日本の地方の組織の職員の方は素晴らしく、優秀だ!」と、感銘を受けていらっしゃったことを申し添えておきます。

 ハローワークを後にして、ウィズ町田のなないろへ。昼食はなないろの給食を召し上がっていただきましたが、おふたりとも器用にお箸を使われるのにはびっくり。パウラさんは女性らしく、日本食の作り方にも興味があるようでした。一方、ミゲルさんは、コスタリカには、甘いお惣菜はないようで、甘辛く煮たカボチャとマメには、手を焼いているようでした。

 昼食後、阿部施設長の案内で、なないろの各フロアーを見学。4F縫製班のプロのデザイナーとのコラボ企画でとりくんでいる「パンのためのトートバッグ」や、3Fの豆腐づくり、2Fの仕出し弁当と給食といった授産科目。また、1Fの重い障害のある人にも理解しやすいように工夫した写真やイラストによるプログラムの説明法などに、とても高い関心を示されていた。

 最後はスワン町田店へ。途中、すみれ会館の前を通りかかった際に、展示してある「初代やまゆり号」を示し、「日本で第1号のリフト付車両が、この町田で生まれたこと」をお話させていただいた。車椅子を使用されているミゲルさんのために、今日の移動には、なないろのリフト車を使っていたこともあって、より印象深いものになったようだ。

 スワンでは、パンとコーヒーを召し上がっていただきながら、守屋店長からご説明させていただいた。昨年のフィリピンからのお客様もそうであったが、やはり、海外の方にとっては、スワンが理想的なモデルとして目に映った様子。パウラさん、ミゲルさんともに、コスタリカでもこのような形で、障害者が社会参加できる場ができればと、話していらしゃった。

 スワンのメンバーが接客の際に、いつも心がけている「ニコニコ」「キビキビ」「ハキハキ」という言葉が印象に残った様子で、パウラさんは、ノートに日本語の文字を写しとっていらっしゃった。

 楽しい時間はあっという間に過ぎて、町田駅でお別れとなった。明日から4日間は、フィリピンでの研修となり、その後、また日本に戻り、最後の仕上げとして、アクションプランの作成をされるという。

 「暑い国と、寒い国をいったりきたりで大変ですが、どうぞ、体調を崩さないように。そして、また機会があれば、町田に遊びにきてください」という私の言葉に、「コスタリカでもパン屋をやります。ぜひ、コスタリカまで食べにきてください」と、明るく返していただきました。

 国は違っても、障害のある人たちの幸せを願う気持ちは同じ。地球の裏側で、同じ気持ちでがんばっている仲間と出会えたことを本当に嬉しく思います。

 「Adios(アディオース=さよなら)」ではなく、「Hasta luego(アスタ ルエゴ=またね」

 コスタリカでのお二人のご活躍をお祈りしています。

(天野)

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中澤選手の「マリノス愛」とKさんの日産プリンスでの就労に拍手喝采!

 ここ数年、Jリーグの横浜Fマリノスのサポーターとして、日産スタジアムのホームゲームのときには、殆ど、毎試合ゴール裏で声援を送っている。

 先週の半ばに、日本代表DFでもある中澤祐二選手がマリノス残留を決めてくれたときは嬉しかった。実はこのオフに中澤選手には、海外のクラブも含め、複数のクラブから移籍のオファーが届いていた。年齢的なことや、2010年のW杯出場を考えると、海外移籍は、最初から考えていないようだったが、国内の2つのクラブ(神戸と大宮)からの移籍オファーには、真剣に悩んだ様子だった。

 マリノスの2年契約年俸1億2千万円(推定)という条件に対して、神戸、大宮の2チームが提示した条件は3年契約の年俸1億5千万円。特に大宮は、中澤選手が埼玉県出身ということもあり、本当に最後まで悩み抜いた末のマリノス残留となった。

 残留の決め手となったのが、「まだマリノスでやり残したことがある」という「マリノス愛」と、30歳を越え、W杯を見据えたうえで、コンディションづくりをおこなっていくうえで、マリノスの充実した設備環境(クラブW杯のために来日したマンUやバルサが練習に使用するくらいのマリノスタウンの施設)が欠かせないという熱い気持ち。

 大宮は、日本人最高額となる1億5千万円の年俸に加えて、スポンサーのNTT関連会社のCM起用も提示していたというから、1億以上のお金を蹴っても、マリノスを選んでくれた中澤選手の男意気に拍手喝采!

 もう3年くらい前になるが、日産スタジアムの駐車場で偶然、試合後の中澤選手に出会った。きっとヘトヘトに疲れているだろうにもかかわらず、サインをせがんで駆け寄る子供たちに、「車に気をつけて!」とさりげなく声をかけてくれた優しさ。

 2年前の三ツ沢競技場(ニッパツスタジアム)の駐車場で、このときは、ネットオークションで悪質なサインの販売事件もあって、サインは控えていたにもかかわらず、こちらの名前を聞いてから、「たかひこへ」と為書き入りで快くサインをしてくれた。

 らいむでは、竹内職員が大の中澤選手フアンで、わざわざ日産車に買い替え、登録番号を中澤選手の背番号の「22」番にしているほど。もし、中澤選手が移籍していたら、あの車は、一体どうするつもりだったのだろうか!?

 ところで、横浜Fマリノスのメインスポンサーである日産自動車でも、らいむの登録者の方が2名働いている。

 そのうちの一人のKさんと先週の土曜日に昼食を共にした。実は、先週半ばに職場でちょっとしたトラブルがあって、Kさんから、らいむに相談の連絡が入っていたことがその理由だ。Kさんから、話を聞いてみたが、Kさんにはまったく落ち度もなく、なんだか「とばっちり」を受けたような印象。

 Kさん自身も、土曜日にあった時点では、もう心の整理がついていて、後を引きずっているような様子もなく安心した。むしろ、就労6ヶ月になるが、この半年間でいろいろな経験をし、今の働き方が自分にはとても合っている。らいむに出会えていなかったら、今も定職につかず、くすぶっていたと思う。だから、らいむの職員にはとても感謝していると話してくれたことで、却って、こちらが励まされることになった。

 Kさんの仕事は、日産プリンスの販売店で、洗車や清掃を主にしながら、ときにはお客様の取次ぎや納車の業務など、多岐に渡っている。もともとはタクシーの乗務員をされていて、2種免許も取得されているので、運転はお手の物。先日は、フェアレディZの納車をまかされて、感激したという。

 9時から13時までの4時間、昼間は自宅に戻り、16時から19時30分までの3時間半働くという変則勤務で、もし我々なら逆に働きにくいと感じるような勤務形態になっているのだが、Kさんには、今のこの働き方がピッタリ合っているという。お客様の少ない時間帯に無理に会社の人に仕事を作ってもらうよりは、自分が必要とされて、バンバン働ける時間帯に目いっぱい働けたほうがストレスを感じないのだという。

 本人の障害特性をしっかりと見極めて、変則的な勤務形態の提案をすんなりと受け入れてくださった店長さんを始め、会社の皆さんには本当に感謝です。さすが、わがマリノスのスポンサー!

 会食の後、一旦、家に戻り、休養して、また、夕方からの仕事をがんばりますと明るい顔で分かれたKさん。実は、中澤選手と同様に、今の職場の前に実習を受けた新宿にある特例子会社からも「内定」のオファーを受けていたが、「自分の力を活かせる場所」として、今の職場を自分で選んだという経緯がある。

 3月にJリーグが開幕したら、Kさんを誘って、中澤選手の応援に出かけたい。今年もやっぱり、「マリノス愛」。

 ライバルチームですが、三菱(浦和レッズ)、トヨタ(名古屋グランパス)、マツダ(サンフィレッツェ広島)にも、今後はぜひとも、らいむの登録者の方の就職をお願いしたいと思います。ん? ホンダはJFLか!?

(天野)

 

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らいむ(ウィズ町田)の就労支援のスタンス

 今日の午前中は、職場内支援のため外出。午後からは、2時、4時、6時と3人続けての面談。通常のらいむの面談は5時が最終となりますが、就労中の方には、個別に勤務後の時間や休日に、面談の時間を持つようにしています。今日の4時と6時の方は、就労中の方。別の職員も6時から就労中の方の面談が入っており、2つの面談と終礼を並行しておこなうという状況になりました。

 私が担当している人は、クローズ(障害のあることを開示しないやり方)で就労中の発達障害(アスペルガー症候群)の方。やはり、一番の悩みは職場の人間関係で、自分の気持ちがうまく伝わらない。空気がうまく読めないで思いが、いつも空回りしてしてしまうといった悩みごとが今日も語られました。

 年末年始には、サークル活動の仲間とレンタカーで、四国一周旅行をしてきたということですが、楽しいはずの旅行も、彼にとっては、人間関係の機知が難しく、疎外感を感じるものになってしまったということでした。サークル活動の仲間も彼の障害を一定理解し、今回の旅行にも仲間の方から、彼を誘ってくれているので、彼が疎外感を感じるほどの状況ではなかったと思えるのですが、どうしても、マイナス思考に陥ってしまいがちです。

 前に職場での悩みを聞いたときにも、「職場の飲み会で、いつ、どのタイミングで上司の人にお酌をしたら良いのかがわからない」といったことに真剣に悩んでいたように、私たちにとっては、ある面、何でもないこと。その場の雰囲気で適当に対処すれば済むことが、発達障害の人たちにとっては、途方もなく大きな悩みごとになってしまうことがしばしばあります。

 こうした場合には、「雰囲気を読んで、自分でタイミングをはかってお酌してみれば」というようなアドバイスは、却って混乱が増すばかりです。そうではなく、「乾杯の後、上司のコップのお酒が半分になった瞬間に、『いつも、ご指導ありがとうございます』と言ってから、お酌する。最初の1回だけお酌すれば、後はやる必要はない」と超具体的な対応策を教えてあげることが一番です。

 今回の旅行についても、「ただついて回るだけでつまらなかった」という彼の言葉に対して、「旅行の楽しみの半分は計画を立てること」「全部の計画を立てるのは難しいが、例えば、『この町の名物は、何で、どこのお店が一番おいしい』といった情報を事前に仕入れて、その場面では自分が先頭に立ってみること」「小さなことでも構わないから、何か相手を喜ばせることをやってみよう」というようなアドバイスをしてみました。

 素直に耳を傾け、私の話を聞いてくれた彼。クローズということで、直接、職場を訪問することは困難であり、らいむで面談をしただけでは、解決しない悩みごとをいっぱい抱えていることは承知していますが、それでも、何かを期待して、2週間に1回の面談に欠かさず、やってきてくれる彼との信頼関係をこれからも大切にしていきたいと思っています。

 7時過ぎに面談が終わったところで、新規の方から予約の電話が入りました。実は、この方は4時に面談した就労中の登録者の方のお友達の方。お隣の市で開催されている精神障害の当事者の方と医療職など支援者の方とのサークル的な活動で知り合われたということ。「町田市在住ではなく、隣の市に住んでいる方なのだけれど、就職について悩んでいるので話を聞いてもらえないだろうか?」という相談を4時の方から受けて、「困っているときはお互い様」と、安請け合いしてしまったというのが顛末。

 電話で話した印象はとても素直で感じの良い方だった。4時の方も隣の市のサークル活動で、サポートをしていただいたことで、その後の就労につながっている。今度は、こちらがお返しをする番だという思いで、面談予約を受け入れた。「(隣の)●●市在住なのに、本当に宜しいのでしょうか?」と、とっても申し訳なさそうに電話口で話されていたことで、却って、こちらが申し訳ない気持ちになった。

 もちろん時間や場所の制約・限界はあるが、そんな制約をちょっと超えてみることで、安心や信頼につながるのであれば、少しの努力やがんばりをしてみることは全然、苦労にはならない。障害のある人の笑顔が見られるのあれば、「お節介」「お人好し」「おバカさん」。 らいむ(ウィズ町田)の就労支援のスタンスは、ずっとこれでいいと思う。

(天野)

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ハローワーク町田さんの、温かいご協力にGracias!

 普段から、就労支援を通して、大変お世話になっているハローワーク町田さんに、ご協力をいただいて、来週の19日(月)と20日(火)にウィズ町田と関連した動きがありますので、インフォメーションさせていただきます。

 まず、19日(月)の午後1時30分から、ハローワーク町田の1F会議室をお借りして、社会福祉法人ウィズ町田のミニ就職面接会を開催します。

 介護・福祉分野の慢性的な人手不足の問題と、派遣切りや非正規就業の問題で混迷を極める厳しい雇用情勢の問題をなんとかうまく結びつけるかたちで、解決の方法を探れないかという思いから、ハローワークさんにお願いして、今回のミニ面接会が実現しました。

 法人全体で7名の正職員を募集するものです。給料は決して高くはありませんが、福祉の仕事に関心のある方は、ぜひ、参加してみてください。詳細は、ハローワーク町田のホームページのミニ就職面接会のページでご覧になれます。

 翌20日は、JICA(国際協力機構)と日本リハビリテーション協会からの要請で、中南米のコスタリカからいらっしゃる研修生を、ウィズ町田で受け入れることになりました。研修プロジェクトの名称は、「コスタリカ国ブルンカ地方における人間の安全保障を重視した地域住民参加の総合リハビリテーション強化」のカウンターパート研修ということで、なにやら超難解なものがついていますが、要は、障がいのある人の作業所づくりや雇用促進のために、日本のとりくみを視察し、学びたいという趣旨です。

 当日は、朝から、1日、らいむを始め、ウィズ町田の事業所をご案内することになっていますが、らいむの就労支援のとりくみを紹介する一貫として、就労支援をおこなう上で、なくてはならないパートナーとしての、ハローワークのとりくみを是非、知っていただきたいという思いから、ハローワークさんに見学と説明をお願いさせていただいたところ、こころよく受け入れていただきました。

 研修の主催者にお尋ねしたところ、コスタリカには、ハローワークのような機関や制度はないということで、是非、実際に自分の目で見て、学んだことをコスタリカに持ち帰って、今後の障害者雇用の促進のために活かしたいということでした。

 昨年の4月にも、フィリピンからの研修生を受け入れましたが、このような形で、ささやかな国際貢献ができることをとても嬉しく思います。急で無理なお願いをこころよくお聞き届けいただいたハローワーク町田さんには、心から「Gracias(グラーシアス)=ありがとう」です。

 前回のフィリピンからのお客様にも、せめてご挨拶くらいは、英語でと思いましたが、情けないことに私の大阪弁交じりの英語では殆ど通じない状況でした。今回のお客様のコスタリカの公用語はなんと、スペイン語。これはもう、日本人得意のあいまいな笑顔でごまかすしかないかなと思っています。

 顛末は、後日、報告することにしますので、お楽しみに!

 それでは、Ciao(チャオ)!

(天野)

 

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プロポーザルの応募書類を昨日、提出しました。

 ウィズ町田では、09年度の就労・生活支援事業の受託者選定公募型プロポーザルに参加するための応募書類を昨日、町田市役所に提出しました。先週の木曜日から書類の受付が始まり、連休をはさんで、昨日13日の午後5時が提出期限でした。

 どこの団体も、書類作成には苦労されたのか、ウィズが締切5分前の時間に書類を提出した直前に1団体。ウィズが提出した後の締切3分前くらいの時間に別の1団体が書類を提出されていたと、提出役の職員から報告を受けました。

 ウィズの提出書類は、1月6日の臨時理事会で第1案を審議し、修正ポイントを確認したうえで、翌7日に最終案を準備し、理事・評議員に送付し、最終方針を確認しました。ウィズの提案文書については、すぐにこのブログに全文掲載しようかとも思いましたが、前回の苦い経験もあるので、結果が公表される日まで、掲載を控えることにしました。

 今日から来週の月曜日までの期間で、庁内に設置される選定委員会で審査をおこない、再来週の月曜日には結果が公表されるということです。結果の如何を問わず、公表後、情報公開請求をおこない、他団体からの提出書類や採点結果について、理事会・評議員会で報告をおこなうという方針もすでに確認済みです。

 そういうわけで、提案文書の公開は後日ということになりますが、ひとつだけ、ウィズ町田としては、今回の公募にどのような形で応募したのかということについてのみ報告しておきます。

 ウィズ町田は、「主に身体障がい・知的障がい・発達障がい」対象支援センターと、「主に精神障がい」対象支援センターの両方に応募書類を提出しています。どうして、そのような形を取ったのかということも含めて、提出書類の中で説明しています。現段階で内容を詳しく書くことはしませんが、そのような考え方に至った趣旨は、過去のこのブログで主張してきた内容と一致するものです。

 今回、就労・生活支援事業の受託者が公募されるということに対しては、ご存知なかった方も、最初はかなりいらっしゃったようですが、さすがにここに来て、公募が実施されることも周知されてきているようです。

 登録者の方や、そのご家族、らいむが支援に入っている企業さんや、就労支援関係者の方などから、「らいむはどうなってしまうの?」「引き続き、支援をしてもらえるのだろうか?」という不安の声が、ひんぱんに寄せられるようになってきました。

 ウィズの理事会では、もちろん、「最悪の事態」を想定した議論もおこなっています。「もっと、現在の登録者や家族に訴え、市役所に声を上げてもらうなどの協力を仰いだほうが良いのではないか?」という意見もありましたが、ウィズ及びらいむとしては、これまで個別に何かをお願いするような対応は一切、取っていません。

 結果はどうであれ、ウィズ町田としては、委託事業としての就労支援に執着するのではなく、、「コーディネート型の個別支援」を柱とする就労支援を法人として続けていきたいと考えています。

 「人事を尽くして天命を待つ」 

 これまでの5年間、当然、至らない点もたくさんありましたが、私たちとしては、自分たちのできる限りの支援を精一杯やってきたという自負はあります。どんな結果が出るか、ウィズ町田としてはもちろんしっかりと経緯を見守っていきたいと思いますが、同様に、みなさんにも、高い関心を持って、見守っていただければと願うばかりです。

(天野)

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ひとりで面接先のスーパーを下見してきたMさんの成長

 1月28日の午後に、東京しごと財団心身障害者職能開発センターの主催する「障害者企業合同説明会」が国分寺労政会館で開催される。

 らいむからは、8名の登録者の方が参加する予定で、現在、準備を進めている。当日は、20社の企業が参加。参加者は、事前に第1、第2希望の企業を挙げ、当日は、指定された企業の面接をまず受けることになっている。

 今日の午後、準備のために来所したMさんは、今回は、スーパーと100円ショップの面接にエントリーしている。その行動力はとても高く評価できるMさん。ひとりで、渋谷のハローワークまで、出かけていき、一般求人の中からどんどん紹介を受けて、面接を受けるまでは良いのだが、なかなか結果につながらない。(ハローワークの求人は、渋谷でも町田でも同じものを検索できるのだが、Mさん自身は、「渋谷の方が求人が多い」と信じ込んでいる。何度も説明するのだが、理解してもらえず、一時は、ハローワーク渋谷に通うために、定期券まで購入していたくらい)

 それもそのはずで、じっくりと求人票を読み込むことはしないで、勤務地(都心志向)や職種(PCは、殆ど使えないのだが、事務職希望)を見て、気に入ったところを受け、失敗しても、その原因をまったく振り返ろうともしないで、また、次の行動を起こしてしまうという繰り返しだったから。

 このまま同じことを続けていても、結果を得ることが難しいと判断して、ハローワーク町田を通じて、渋谷の職員さんにも連絡を取っていただき、Mさんに「考えること」と「待つこと」を身につけてもらおうということになった。Mさんには悪いが、ハローワークの窓口に本人がひとりで相談に訪れた際には、「らいむの職員に相談して、いっしょに動いていきましょう」と声をかけていただくことにした。

 こうして、自分に対する「包囲網」が引かれたことに気づいたMさんが、再び、らいむに相談に来るようになったのが、昨年12月。以後、本人のモチベーションが下がらないように、毎回の面談の中で、具体的な方向性を示し、Mさんの「行動力」が良い方向に発揮されるような支援をおこなってきたつもりだ。

 過去の退職理由をしっかりと見つめ直し、「自分に足りなかった力は何か」「自分の力を活かせる仕事はどんな仕事か」といったことを、真剣に話し合ってきた。その中で、「行動力」に加え、「手先が結構、器用なこと」「時間や約束はきちんと守れること」「指示がうまく理解できたときには、集中力を発揮し、仕事の精度も高いこと」など、自分自身の良さが見えてきた。一方で、「複数の指示が出されると混乱してしまうこと」「時間に追われると、焦って、同じミスを繰り返してしまう」といった弱点も見えてきた。

 こうしていろいろと考えた結果、今回の面接希望として選んだ仕事が、スーパーや100円ショップのバックヤードの仕事となった。前回の面談の最後に、「実際の職場のイメージをつかむために、できれば事前に下見をしてはどうだろうか?」という提案をしておいた。

 本日の面談の冒頭で、Mさんから嬉しい報告がなされた。

 前回の面談の翌日、早速、多摩センターにあるスーパーの店舗を下見してきたという。交通経路や所要時間について、質問してみたところ、テキパキと答えることができた。20分くらいかけて、店内を歩いてみたが、開店直後ということで、お客さんはあまり多くなかった。お店の人は制服の上に、エプロンを着用していたなど、実際に見てきたことを詳しく報告してくれた。

 28日の面接の際には、下見をしてきたことも、しっかりとアピールしていこうと確認しあった。その後、1時間かけて、当日、持参する履歴書を丁寧に清書した。志望動機欄には、Mさん自身が次のような文章を考え、記入した。

 「今までは、一般求人で働いてきましたが、正直きびしいところがありました。障害者求人で自分に合った働き方をしたいと考えて応募しました。早く仕事を覚えてがんばりたいと思います」

 「考えて」時には、「回り道」もしながら、自分の進むべき方向性に気づきはじめたMさんの変化を嬉しく思う。協力体制を築いてくださったハローワークの職員の皆さんにもMさんの変化を伝え、共に喜びあいたい。

 「ところで、Mさん、ハローワーク渋谷には行かないの?」と最後にカマをかけてみた。

 「行ってませんよ。渋谷には遊びに行きたいけど、まずは次の面接で結果が出せるよう、がんばります」という頼もしい答えが返ってきた。

 良い結果が得られるよう、Mさんと一緒にがんばっていきたい。

(天野)

 

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「町田市障がい福祉事業計画」に対するパブリックコメントが募集されています

 「町田市障がい福祉事業計画(第2期)素案」の公表に伴い、パブリックコメントを募集する記事が町田市ホームページに掲載されている。

 トップページ>市政情報>町田市の取り組み>障がい者福祉に関する取り組み>町田市障がい福祉事業計画(第2期計画)で閲覧できる。意見募集は、本日1月11日~1月30日まで。電子メールで意見を提出することもできるようになっており、こういうスマートなやり方は大歓迎だ。

 素案はA4で21枚(表紙を含む)の分量。意見募集の案内文の部分も含めて、すべての文章に一応、ふりがなが振られている。町田市のものに限らず、最近の公的機関が発行する文章には、おそらくは知的障害者対策として、ふりがなが振られている場合が多いのだが、なんだか「嘘っぽさ」を感じてしまうのは自分だけだろうか? 難解な語句にいくらふりがなが振られていても、結局、意味が理解できなければ、何の意味も持たなくなってしまう。このあたりが、まだまだ日本の「バリアフリー」の限界なのかも。自分たちが、知的障害のある人に、伝えるときの反面教師にしていきたい。

 素案で提示された就労支援に関する項目を見てみることにする。

 「Ⅰ.2011年度における数値目標」の「3.福祉的就労から一般就労への移行の目標と達成のための施策」の「(1)福祉的就労から一般就労への移行の目標」。

 第1の特筆点は、以前の「福祉的就労等から」という表記から「等」の字が取れて、「福祉的就労から」に変わったこと。また、「一般就労」を①雇用契約を交わしている、②最低賃金を満たしている、③法定雇用条件を満たしている、④平均週20時間以上の勤務の4条件で規定したこと。また、就労系事業所等を対象に、毎年度の調査実施を明記したことが挙げられる。

 特に「一般就労」の規定は、就労支援事業を実施している各自治体においても、これまで基準が明確でなく、実績数の比較を試みても、正確なものになりえなかったことを考えると、ぜひとも、町田から発信するかたちで、都のスタンダードにしてもらえればと願うところである。

 但し、1点だけ、再検討を促したい。条件④の平均週20時間以上の勤務は、雇用保険の適用対象条件としては、明確な基準になりうるのだが、精神障害者を対象にしたステップアップ雇用の制度を考えると、精神障害者に限っては、週15時間以上を対象にしても良いのではないかと思う。もちろん、単に実績を上げるという意味からではなく、当事者や企業のチャレンジを奨励・評価するという意味において。

 「等」の字が取れ、条件が厳しくなったにもかかわらず、2011年度の目標数60名という数字は変わっていない。目標達成のためには、当然、これまで以上の取り組みへの真摯な姿勢が問われてくることになる。「(2)目標達成のための施策」に分野別に施策が記されている。

 「②障がい者を雇用する事業者等に対する施策」では、具体的な内容がまったく詰めきれておらず、「推進します」「進めます」「検討します」「模索します」といった文末で終わっている。

 通常、お役所のこうした表現は、結局は「何もしないということだ」と判断されてしまうのではないだろうか? (特に「模索します」などという表現は、初めてお目にかかったが、一体何をやろうということなのか?) 障がい者雇用の拡大を図るためには、トップの判断で入札要件の変更や優遇策の実施をどんどん実施すればよいだけの話で、縄張り意識の強い役所の中で、関係部署との協議など悠長にやられていては、計画期間があっという間に終わってしまう。今回は、「(引き続き)行います」とあるが、市長名で企業に感謝状を贈呈するだけの簡単な施策を実施するまでに4年もかかってしまったという前例を繰り返すことのないように願いたい。

 「②就労・生活支援センターと就労を私選する施設に対する施策」では、施策1にまず、センターの複数設置が挙がっている。また、複数設置の理由として、機能強化と支援拡大を挙げている。何度の言うが、センターの複数設置が必要な理由は、現行センターがキャパシティーの限界に達しているからで、行政がまずやるべきことは、1センターあたりの適正規模を明確にし、利用者ニーズに対応して、センターの増設を図っていくことであると思うのだが…。

 施策2で、定着支援の強化の必要性、施策4でジョブコーチの有効活用が挙げられたことは評価点。とは言え、具体策は何も提案されていないが…。

 施策3の、就労継続支援A型の計画的整備は、役所の下請けなど誰もやりたいとは言っていない。実際にこれまで官公需で仕事を提供してきた旧市営授産施設で、地域最低賃金を支給できているところがありましたか? A型事業の成功の秘訣は、「一般の市場で売れる商品」の開発と、職員がどれだけ経営者意識を持って事業に取り組めるかということにある。そのために必要なのは、民間企業からの学び。本当にA型事業を整備するつもりなら、民間の経営コンサルタントに協力を仰ぎ、事業者と市役所がチームを組み、モデル的なA型事業所を立ち上げるべきではないか?

 施策5で、都の宣言や国制度の「就業・生活支援センター」の適用が挙げられたことは、このブログでも以前に提案したことでもあるので、もちろん評価。であれば、なおさら、今のこの時期に何なんでもセンターの受託事業者を慌てて公募で決める必要はないとう思うのだが…。

 「③ハローワークの施策」は良く意味が分かりません。ここでは、ハローワークとの連携の中で、町田市がどんな施策を実施するのかということをもっと具体的に挙げた方が良いと思うのだが…。たとえば、合同説明会の会場を市が無償で引き続き、提供すること。障害者雇用促進月間に庁舎に垂れ幕をかけるなど。また、市役所の臨時職員募集とチャレンジド雇用をリンクさせ、ハローワークで障害者対象の管理選考(ミニ面接会)を実施するなど、すぐにできそうなことはいくらでもある。

 「④就労支援を推進するための町田市の体制強化についての施策」についての施策1で障がい福祉課内に就労支援チームを設置し、就労支援の推進体制を確立します。と、明言されていることは高く評価。できれば、市長の特命機関として、全庁的なPTが設置されれば、一番良いのでしょうが、そこまで高望みすることはやはり無理かも…。まずは、設置されるチームが目標と期間を明確に定め、実績を上げることが必要。あっちの言い分やこっちの言い分にコロコロ流されたり、簡単に前言を翻したりしない「プロ集団」としてのチーム設置を期待したい。

 施策3で、現行の障害者就労・生活支援協議会の件が挙がっているが、この協議会の一部委員の動きについては、何度もこのブログで疑問を呈したり、彼らの意見に対して反論も述べている。個人的には、今のまま継続すること自体、町田市の障がい者就労支援にとっては、何のメリットもないと考えている。したがって、自立支援協議会内に専門部会を設けて、そこで対応していくことが良いと思う。

 その他の事項については、省略するが、いずれにせよ、せっかくのパブリックコメントの機会なので、他の事項も含めて、町田市に意見を伝えたいと考えている。

 皆さんも、この機会に普段考えていることをまとめて、町田市に意見を送ってみられてはいかがだろうか?

(天野)

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障害者雇用率3年連続トップの「ユニクロ」さんに提案を届けたい

 従業員5千人以上の大企業の障害者雇用率ランキング(08年6月現在)が厚生労働省によりまとめられた。

 3年連続でダントツの第1位となったのが「ユニクロ」。法定雇用率1.8%を大きく上回る8.06%という数字から計算すると、実に従業員の12人に1人が障がいのある人ということになる。

 ちなみにランキングベストテンは下記の通り。

1位 ユニクロ  8.06%

2位 エームサービス(給食事業) 5.67%

 ※エームサービスは、以前から障害者雇用に積極的にとりくんでいたが、今回従業員5千人規模になったことで初登場。

3位 すかいらーく  2.86%

4位 オムロン 2.81%

5位 パナソニックエレクトロニックデバイス(電子部品製造) 2.80%

6位 NTT西日本 九州  2.66%

7位 日本たばこ産業  2.52%

8位 NTT西日本 関西  2.50%

9位 東武鉄道  2.43%

10位 西日本鉄道  2.43%

 「らいむ」の登録者の人も、「ユニクロ」さんの3名をはじめ、ランキング上位3社の企業さんにはすべてお世話になっている。

 ランキング1位の「ユニクロ」は、この不況下にあっても、本業で高売上を記録している。「ヒートテック」が大ブレイクしたことで、国内事業の昨年9月~11月期の既存店売上高は、期初計画の1.8%増に対して、18%増と10倍の数値を記録しているという。

 確かに、CMを見ていても、「ユニクロ」のセンスの良さは、他の衣料品量販店と比べて、突出している。「安くて、高機能な商品」を販売し、なおかつ、障害者雇用を通して、社会貢献している。先月の国会での参考人質疑の際にも、障害者雇用に積極的な企業の事例として、あえて、企業名を出させていただいたが、雇用率未達成の大企業は、少しは「ユニクロ」を見習ってほしい。また、厚生労働省も、悪質な大企業に対しては、「逆ランキング」を発表して、社会的制裁を実施すべきだと思う。

 町田から電車で約20分の隣県のA市にある「ユニクロ」で1昨年の7月から働いている知的障がいのあるAくん。仕事の内容は、開店前の店舗清掃と、バックヤードでの「袋はぎ」をしている。(ちなみに、「ユニクロ」で働く障害者のうち、7割は知的障害者で、殆どの店舗で、Aくんがやっている仕事と同じものにとりくんでいる)

 1年が過ぎ、本人も仕事に自信がついてきた反面、ややもすると、自信が「過信」につながり、自分勝手な判断で、ミスを犯してしまったり、失敗の原因を自ら省みるのではなく、他に求めたり、言い訳をしたりしてしまうことが目立つようになってきた。

 Aくんに限らず、他の職場で働く知的障害者に、就労1年を過ぎたあたりから同じような傾向がしばしば見られ、職場訪問の際に、会社から立て直しを求められることが多くなっている。

 Aくんも年頭から、らいむの職員が3日間続けて、職場内支援に入っていたのだが、一区切りついた4日目に、職場から緊急の連絡を受けることになった。台車付の陳列台を激突させて、ドアを破損してしまったという。

 素直で人懐っこいAくんだが、少々おっちょこちょいが過ぎる面もあって、時間に追われたり、複数課題の同時進行が求められると、張り切りすぎたり、焦ったりして、ミスを犯してしまう。開店前清掃で使う掃除機をこれまでに、もう10台近くも壊してきたというのだから、いくら業績好調の「ユニクロ」さんといえども、そうそう優しい顔ばかりはしていられない。

 昨日は、仕事帰りに、「らいむ」に立ち寄ってもらい、担当職員から「お説教」をしてもらったところ、本人もさすがに「まずい!」と思ったのか、神妙な顔つきでメモを取っていた。

 来週、また、担当職員が職場訪問をして、環境調整に入る予定だが、担当職員には、次のような指示を出した。

 Aくんがこれまでに壊してしまった掃除機について、どんな状況で、どの部分を破損してしまったかをデータ化すること。おそらく、一番多いのは、コードを無理に引っ張って、断線させてしまっているものと考えられる。広い店内の陳列台の間を行ったり、来たりするので、我々が同じ事をやっても、コードの始末はかなり大変。

 であれば、コードレスの掃除機。もっと良いのは、「非電化掃除機」を見つけ出して、Aくんにはそれを使って、清掃をしてもらうようにすること。実際に「非電化工房」というホームページで、「非電化掃除機」なるものが紹介されているが、まだ試作段階で、希望者が500名に達したら、注文生産をおこなう予定になっている。

 きっと、Aくんだけでなく、あっちこっちの店舗で、知的障害のある人たちが同じような失敗をしていることが予想されるので、思い切って、ユニクロ本社と掛け合い、すべての店舗で、「非電化掃除機」を導入してもらえるように働きかけてみること。

 そうすることで、「ユニクロ」さんが、障害者雇用に積極的であるばかりでなく、環境問題に対しても、先駆的なとりくみをしている企業ということで、一層、ネームバリューが高まるであろうからというもの。

 若い担当職員は、真剣な表情で、私の話を聞き、最後に「やってみます」と力強く答えてくれた。

 就労支援では、目の前の障がいのある人をしっかりと「個別支援」することと併せて、目の前には居ないたくさんの障がいのある人の姿を思い浮かべ、すべての障がいのある人、そして企業さんにとっても、「価値ある」支援をおこなっていくことが大切だ。そうすることで、障害者雇用も進むし、企業との信頼関係も深まる。キーワードは「想像力」と「創造力」だ。

 若い職員には、少々荷が重過ぎる課題であるかもしれないが、なんとか良い提案をしてくれることを期待したい。

(天野)

 

 

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ウィズ町田の法人全体の意志として

 あけましておめでとうございます。

 本当であれば、皆さんとご一緒に新しい年の訪れを心からお祝いしたいところですが、ウィズ町田の関係者にとっては、とても哀しく重い1年の始まりとなってしまいました。

 「なないろ」の1F農耕班の利用者のWくんが、元旦の早朝、帰省先の富山で火事に遭い、ご両親、上のお兄様、他に親族の方2名と共にお亡くなりになりました。Wくんのお母様には、ウィズの現評議員を勤めていただいており、私たちにとっては、まさに2重3重の無念さです。願わくば、せめて睡眠中に痛みや苦しみを感じることもなく、安らかに天に召されたのだと思いたいものです。慎んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 昨日、開催したウィズ町田の臨時理事会には、理事はもとよりオブザーバーとして、ほぼ全員の評議員の方にもご出席をいただきました。

 冒頭で、理事長の私から、Wくんとご家族の被災について報告させていただき、参加者全員で黙祷を捧げました。

 今回の臨時理事会の議案は、「町田市障がい者就労・生活支援事業の公募について」の1件のみ。昨年12月18日に開催された町田市の説明会の内容、25日に開催した常任理事会で決定した方針、更に、プロポーザル提出書類の原案を報告・提案した後、ウィズ町田として、今回のプロポーザル型公募に臨む姿勢について討論しました。

 今の時点で、詳細をここに書くことはできませんが、2時間を超える討論の中で、活発な意見交換がなされ、ウィズ町田としての姿勢が次第に鮮明になっていくことが、私にとっては嬉しい驚きでした。5年間で2千万円もの「赤字=持ち出し」を抱える、言わば法人にとっては不採算部門である「らいむ」の事業に対して、すべての理事・評議員が、その実績と意義を認めてくださり、あまりに不条理な今回の公募のあり方について憤りを感じてくださっていることに、目頭が熱くなる思いでした。

 最終的に参加者全員の思いが一致して、方針は決定しました。プロポーザル提出書類の準備も整いました。「何を不遜なことを言っているのか」とお叱りの声を受けることもあるかもしれませんが、ウィズ町田としては、今回のプロポーザルを必ず「勝ち」にいく決意です。(これは、天野個人の決意ではなく、法人全体の意志です)

 時間が来てしまいました。続きはまた明日。(以降?)

(天野)

 

 

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