先週末にウィズ町田の評議員会を開催しました。
12月11日号の広報まちだ及び町田市のホームページで、次年度の障がい者就労・生活支援事業運営団体 募集説明会の記事が掲載されたことを受けて、ウィズ町田の方針について協議しました。
ウィズ町田としては、まずは12月18日の説明会に出席し、募集事業の内容や予算等をよくお聞きしたうえで、応募についての方針を決定する予定でいます。
平成16年度に、現在、らいむが受託している事業について公募型プロポーザルが実施された際にも、ウィズ町田に対する批判的な意見をいくつかいただきました。それらの意見に対して、少なくとも「顔の分かる」方については、丁寧にお答えや反論を書かせていただきました。
5年前は、体力もあったので、ネット上の意見に対して、寝る間も惜しんで回答するということができましたが、さすがに、今回は、日々の業務と並行して、同じようなことをやる自信も体力もありません。
以前のブログに、「らいむを排除したかたちで」、推進協議会の一部委員の方々が、「就労支援ネットワーク部会」という会合を立ち上げ、いろいろと議論をされているという記事を書きました。
議事録を読ませていただくと、事実に反する箇所や、疑問に思う箇所がいくつかあります。今日は、その議事録の全文を公開させていただいたうえで、らいむとしての意見を述べさせていただくことにします。まずは、下記、議事録をお読みになってください。赤の太字の部分について、後で意見を述べるかたちにします。
就労支援ネットワーク部会
開催日 平成20年7月28日
参加者 6名、文中のB氏は欠席
本日、「町田市における障害者就労に関する支援会議」の第一回目の会合ということで、最初にそれぞれの意見を出し合う。
(A氏)
先ずは、B氏からのメッセージ(+A氏の意見も含む)として、
1.障害者を中心とした就労・生活支援をバックアップしたい。町田市として就労・生活支援ネットワークの構築の必要性があるという考え方の中で、4年前にらいむを立ち上げた。設立準備の段階からオーバーフローすることは自明のこととして、ネットワークの構築を提言していた。したがって、らいむ設立後はらいむを支援すると共に、ネットワーク構築を目的にした町田市障害者就労支援推進協議会(ママ)を立ち上げた。
2.らいむの現状は3障害を対象として、就労・生活支援センターとしてスタートし、登録者は現在450名になっており、今後も年間150名程度、登録者が増加していくというようなことを耳にしている。また、個々の支援は出来ているが、費用面でも1800万円の法人持ち出しになっており、面談等に伴う交通費等の負担要請等を市に対して要望したりしている現状を耳(ブログにも掲載)にしている。支援面・金銭面的にも、企業側から見ると困った時に頼れる、また生活支援が期待できると期待していたが、手一杯の状況になっているのではないかと危惧している状況である。
3.らいむ自身は、コーディネート機能という位置付けを持っていないという認識であり、あくまで支援機関の一つであり、その中で個々人の支援に応じた個別支援はあるという主張のまま現在に至って居る。コーディネート機能は持つ気もないと、話しが平行線で終わりって(ママ)
4.市役所内において、省内(ママ)の障害者就労に関して専門知識を持っている人を集めたプロジェクトチーム(以下PT)を立上げるという構想はあると聞いていたが、これも期待したが、あくまで構想段階の話しであり、今すぐ具体的な形で動いていくというようなことは期待が持てない。
5.第一期の推進協議会の纏めとして、起草委員による起草書(ママ)を市役所に提示し、第二期はその起草書の提案内容を具体化したいということでスタートした筈であったが、意見がかみ合わない状況が今も続いている状況である。そうした中で市役所から8月6日に推進協議会開催の打診も受けたが、センターとの位置付けについて議論されていない(らいむと平行線が続く中)中の開催は意味が無いと判断し断った。
5.(ママ)今回皆さんに集まってもらったのは、障害者を中心とした体制作りが実現できていない状況にある中で、企業連絡会はスタートして1年半が過ぎ、今後具体的な動きを指定校(ママ)という動きがあり、皆さんに声掛けをしたものである。したがって、らいむと対抗的な立場を取ろうとしているものではなく、少なくとも市役所の中でPTが動くまで黙っているのではなく、障害者就労支援について、実施できるところから並行的に粛々とやって行きたいとの思いからである。何か具体的な提案を有志の立場で立ち上げていきたい。なお、市役所にはPTが立ち上がった場合には必要に応じ協力をするので、市内にある就労支援ノウハウを活用・連携してもらいたい旨申し入れをした。
6.(ママ)課題として、この会にらいむを入れなくてよいのか?と疑問の声もあると思うが、現時点においては、方法論の違いが現存するので、今はこのスタイルで。ゆくゆくは一緒にやれればと思っている…。
→これが、本日の会の開催の運びへとなっている。
7.(ママ)場合によっては、NPO法人の設立も視野にいれるかも知れない。
上記発言後の各参加者の意見は以下の通り。
(C氏)
捉え方として、今回は、市の方のSOSか? またらいむはこれ以上はやれないと宣言しているように思える。また市は八方美人の態度であり、調整機能を果たせない状況である。
(D氏)
らいむに関しては、市はどうしようもできないのではないか。そうした中で使えるものは使うという姿勢がある。らいむと協議会が対立しても調整が出来ない状況である。
(A氏)
いろいろなネットワークの一つとして、支援機関同士のスワップ訓練(行き来できる訓練)はできないか? また「ネットワーク」に対するイメージが個々人で異なっているめんがあり、先ずその定義について、共通認識に立つ必要があり、そうした中で、個々の支援機関等が何が出来るのか等について本音の半試合(ママ)をする必要がある。またモデルケースを通じて具体的な問題点や課題等を積み上げていく事も良いのではないか。
(E氏)
らいむで訓練したい人は法人内の施設で完結させ他所へは出さない。市はH21年度(ママ)までに60人/年の障害者就労の計画数を出している。企業・福祉サイドで共通の評価表を用いて支援をしていくことが必要である。「ネットワーク」とは、障害者が中心となって、①目指すものが一緒で、②専門性を共有し、③協力できる関係ということではないか(⇒一同賛同)。
※ 他にも
・定着支援の重要性(テーマである)
・企業連より支援者側に求めているものを伝えてほしい。
・企業連の方はもう少し会の中でこうした動きを揉んで、準備性を高めてから合同の会を設けた方がよい。
・目的を一致させて、本音で語れる場が必要。
等が出され、キーワードとして、以下の点が確認された。
・連携と役割分担・専門性の共有・多角的な支援・就労準備性の定義・定着支援・離職支援とは?・支援機関の空洞化
様々な意見交換がなされ、以下の柱立てが検討される。
1.就労支援機関同士の情報交換・共有
定着支援・離職支援も含めての情報交換が必要
2.支援機関・企業側のコーディネート機能が町田地域には必要であり、役割分担をどのように行うのかが重要
3.「ネットワーク」とは、障害者が中心となって、①目指すものが一緒で、②専門性を共有し、③協力できる関係という定義である
4.ネットワーク構築に向けて、モデルケースをベースとしたノウハウの積み上げが必要
5.今回のネットワーク部会(仮称)は、あくまで企業連絡会からの声掛けでスタートしたものである(企業連絡会が設立して1年半が経過し、今後具体的な活動をしていく中での提案の一つとして、関係機関に集まってもも(ママ)らったもの)
<次回> 8月22日(金) ●●にて(後日確定の連絡有)
障害者を中心とした就労支援・ネットワークを構築することを念頭に置きながら、
◎現状の支援体制・内容についての情報交換
1.パンフレット等を用いての事業概要の紹介(施設の現状)
2.各事業所が地域における障害者就労に関する課題や果たす役割について(障害種別の課題・事業所独自の課題など)
3.大切にしている支援内容
4.就労支援モデルとして出来そうな具体的な支援内容(実際の事例があれば、それを持ち寄って頂くと、具体的な話し合いが出来ると思います)など
以上
以下、らいむ及び法人としての意見です。
3.らいむ自身は、コーディネート機能という位置付けを持っていないという認識であり、あくまで支援機関の一つであり、その中で個々人の支援に応じた個別支援はあるという主張のまま現在に至って居る。コーディネート機能は持つ気もないと、話しが平行線で終わりって(ママ)
⇒どのような認識をお持ちになっているかということについては、個人の見解ですから、前段の部分については、否定も反論もしませんが、後段の「コーディネート機能は持つ気もない」ということについては、事実ではありません。
2008年2月19日に開催された「第10回 町田市障がい者就労・生活支援推進協議会」の議事録の15頁に、ネットワーク部会で上記の発言をされているA氏の質問に対して、次のように答えています。
「私は、個別支援とコーディネートというのは対立する概念ではないと思っているんですね。個別支援が基本であって、個別支援を行う方法が、コーディネート型かあるいは自己完結型かということだと思っています。で、本来、やはりコーディネート型でやるべきだと。コーディネート型をやるにあたって、社会資源の活用は必要だと思っています。」
更に、町田市にも提出している2008年度事業計画書の、8、事業内容(5)基本的な考え方にも、①障がい者本人のニーズに基づき、地域の社会資源(ネットワーク)を活用した「コーディネート型」の「個別支援」をおこなうことを基本とする。と掲げています。
どちらの文書も、市役所で確認できるはずですから、もう一度、ご確認ください。
5.第一期の推進協議会の纏めとして、起草委員による起草書(ママ)を市役所に提示し、第二期はその起草書の提案内容を具体化したいということでスタートした筈であったが、意見がかみ合わない状況が今も続いている状況である。そうした中で市役所から8月6日に推進協議会開催の打診も受けたが、センターとの位置付けについて議論されていない(らいむと平行線が続く中)中の開催は意味が無いと判断し断った。
⇒協議会設置要綱の第6会議の1に、「協議会は、会長が招集する。」とありますから、開催の決定については、会長のご判断で良いと思いますが、開催の打診があったこと、また、どのような判断で断ったかという点については、委員各位に周知すべきではなかったかと思います。一方で周知する必要はないという考え方もあるかもしれませんが、そうであっても、この会議に参加した一部の委員(加えて、委員でない方も参加されている)のみが、その事実を知っているという状況は、会の公平性、中立性から考えてみても不適切ではないかと思います。
5.(ママ)今回皆さんに集まってもらったのは、障害者を中心とした体制作りが実現できていない状況にある中で、企業連絡会はスタートして1年半が過ぎ、今後具体的な動きを指定校(ママ)という動きがあり、皆さんに声掛けをしたものである。したがって、らいむと対抗的な立場を取ろうとしているものではなく、少なくとも市役所の中でPTが動くまで黙っているのではなく、障害者就労支援について、実施できるところから並行的に粛々とやって行きたいとの思いからである。何か具体的な提案を有志の立場で立ち上げていきたい。なお、市役所にはPTが立ち上がった場合には必要に応じ協力をするので、市内にある就労支援ノウハウを活用・連携してもらいたい旨申し入れをした。
⇒「申し入れをした」の主語は、企業連絡会なのか、ネットワーク部会なのか、前者であれば特に問題はないと思いますが、もし、後者であるなら、(何度も読み直してみて、私自身は、後者が主語ではないかと思うのですが) 申し入れを受けた市役所の対応の仕方が問題になるのではないかと思います。市は、本来、一日も早く推進協議会を再開させ、公式な協議の場で、就労支援のあり方を探る責任を負っています。仮にもそんなことはないとは思いますが、もしも、今回の公募や第2センター設置の方針が、ネットワーク部会との非公式な協議の中で検討されていたというようなことがあれば、市自らが、推進協議会の存在を否定したことになってしまいます。どこから申し入れを受けたのか、また、どのような対応をしたのかということについて、町田市には説明責任があると思います。
(D氏)
らいむに関しては、市はどうしようもできないのではないか。そうした中で使えるものは使うという姿勢がある。らいむと協議会が対立しても調整が出来ない状況である。
⇒「らいむ」も協議会のメンバーですから、この表現は適切ではありません。また、協議会のメンバーであり、このネットワーク部会には、参加していない、障害者職業センター、ハローワーク、特別支援学校、社会福祉協議会、生活支援センターなどの委員さんとは、議論はあっても、対立したことはありませんから、その面からも不適切です。意見が対立しても、議論を通じて、妥協点、一致点を探し出していくことが「民主主義」の原則ですが、上記のように「会長の独断」で、議論の場となる推進協議会自体が開催されなかったことが大きな問題ではないかと思います。
(E氏)
らいむで訓練したい人は法人内の施設で完結させ他所へは出さない。市はH21年度(ママ)までに60人/年の障害者就労の計画数を出している。企業・福祉サイドで共通の評価表を用いて支援をしていくことが必要である。「ネットワーク」とは、障害者が中心となって、①目指すものが一緒で、②専門性を共有し、③協力できる関係ということではないか(⇒一同賛同)。
⇒E氏所属の法人が運営する作業所も含め、市内の授産施設、国制度の委託訓練、職業センター、企業と、らいむの登録者の方に対しては、法人(ウィズ町田)外の様々な機関に職業訓練をお願いしてきています。法人内の施設にも定員や人的体制がありますから、そもそも、らいむの登録者の方すべての職業訓練を法人内の施設で完結させることはできません。法人内の事業所でらいむの登録者の方を多数、受け入れていることは事実ですが、少しでも良い条件で訓練を実施することを考えた場合、訓練期間中の所得保障を考えることが重要になってきています。ウィズ町田の事業所のスワンでは、時給770円、美空では、時給450円を保証しています。訓練を受けたい登録者の方自身が、給料面も考慮したうえで、法人内の事業所での訓練を選択していただいているものと考えています。
また、これまでに延べ38名の方が福祉的就労から一般就労に移行していますが、内21名の方が、直近で法人外施設を利用されていた方です。当然、これらの方の就労支援にあたっては、法人外施設の職員の方とも連携をとり進めています。
というわけで、E氏(この方は協議会の委員でない)が発言されている内容は、まったく事実と異なる内容になっています。
大変、長くなってしまいましたが、「予防的な」意味も込めて、「就労支援ネットワーク部会」さんのご意見に対する反論と意見を述べさせていただきました。
最後にもう1点、気になる点を記して、終わりにします。
議事録文中のの7.(ママ)場合によっては、NPO法人の設立も視野にいれるかも知れない。という箇所です。
今回の説明会の記事掲載に対しては、先週末の評議員会でも、「この記事を読んで、現在のらいむの事業について運営団体を募集しているとわかる人がどれくらいいるのだろうか?」「記事を読むだけでは、どんな事業かまったくわからない」「記事掲載から説明会開催までの期間があまりにも短い」「なんだか出来レースのような気がする」といった率直な意見が出されました。
説明会の際に、どんな団体が来ているかもしっかりと見てきたいと思いますが、新に設立または設立予定のNPO法人が参加されるということにでもなれば、やはり「出来レース」といった感は否めず、「なんのための公募か?」といったことが問われてくるのではないかと思います。そんなことが絶対にないように祈るばかりです。
(天野)
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