« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »

2008年8月

「障がい者を雇用する事業所へ感謝状を贈る贈呈式」が開催されました

 

 ※前回のブログの続きではありませんが、タイトルの内容について速報でお伝えします。

 本日(8月29日) 午後3時から 町田市役所市長公室において、

 「障がい者を雇用する事業所へ感謝状を贈る贈呈式」が催された。

 かねてより、町田市議会や町田市障がい者就労・生活支援推進協議会など、各関係者から、障がい者を雇用する事業所に感謝状の贈呈をという声が挙がっており、この度、関係者の意見を聞き、感謝状を贈呈する10社が選考され、この度の第1回贈呈式が催される運びとなった。

 感謝状の贈呈対象となったのは次の10社。

1.有限会社 協栄ハーネス

2.株式会社 魚儀

3.株式会社 ベビーランドタマベビー

4.有限会社 いくた食品

5.有限会社 南白山クリーニング

6.有限会社 醍醐フードサービス

7.東京園芸資材販売 株式会社

8.荒江紙器 株式会社

9.つるや化成 株式会社

10.有限会社 コアリネンサプライ

 市長から、贈呈式にご出席された事業主の方への感謝状贈呈の後、市長から次のような感謝の言葉が述べられた。

 「これまでの障がい者雇用に関わる事業主の皆様のご尽力に心より感謝申し上げたい。この度の感謝状贈呈式は、そうした皆様のご努力を広く世の中に知っていただきたい。そして、町田市としてもなんとか感謝の気持ちをお伝えしたいということで催させていただいた」

 「大きな企業に対しては、制度的な表彰制度があるが、そのような表彰制度の対象にならない(失礼ながら)小さな企業であっても、障がい者雇用に積極的にとりくみ、地域福祉に貢献してくださっている皆様のご努力に少しでも報いたいという気持ちで、第1回となる今回、10社の事業所を選ばせていただいた」

 「本来なら、私(市長)自身が直接、事業所にお邪魔させていただき、感謝を申し上げなければならないところを、公務多忙のため、わざわざお呼び立てする形になってしまったことをお詫び申し上げたい」

 「町田市としては、私(市長)をはじめ、障がい者の就労支援は大切な事業と考えている。今後とも、皆様の障がい者雇用へのお力添えをぜひともお願いしたい」

 「今後とも、このような形で感謝の意を表す機会を引き続きつくりたい」

 

 来賓のハローワーク町田の西所長、町田市障がい者就労・生活支援推進協議会の神尾会長の祝辞の後、感謝状の贈呈を受けた事業所を代表して、ベビーランドタマベビーの野口社長から次のようなご挨拶があった。

 「この度、こうして感謝状をいただけたことを大変光栄に思う」

 「当事業所の障がい者雇用の経緯についてご紹介したい。ハローワークに一般の求人をかけたところ、ハローワーク、らいむを通じて、障がいのある人の紹介を受けた」

 「最初の男性は、面接に同行されたらいむの職員の熱意にほだされるかたちで、お引き受けすることになったが、とにかく最初のうちは、休んだり、ボーッとしていることが多く、正直、手がかかった。ところが、3年たった現在では、自分の仕事はきちんとやり遂げ、手が空くと、『次は何をしましょうか?』と自分から聞いてきてくれる。障がいのない人にも負けない、いやそれ以上の働きぶりだ。私のことを親父のように慕ってくれているのがうれしい」

 「彼と3年間、付き合う中で、障がいのある人への接し方や、職業人としての育て方が段々、わかるようになってきた。もうひとりの若い女性は、勤めてまだ2ヶ月だが、とてもおとなしい。過疎の田舎から町田に転居してきたところ、大規模な学校になじめず、イジメを受けて、同世代の人との付き合いが苦手になった。今は会社の中で、母親や父親より上の世代の人たちに囲まれて、安心して働いている。小さな会社ならではの家族的な雰囲気を大切にしている。本人にやる気さえあれば、仕事を続けることができる」

 今回の感謝状贈呈式にあたり、らいむからは、野口社長のベビーランドタマベビー様、魚儀様、協栄ハーネス様の3社をはじめ、全部で14社をご推薦させていただいた。

 それぞれに、推薦理由を付けさせていただいたが、今回対象となった3社には共通する特徴がある。

 3社とも、法定雇用率の対象とならない規模の企業であるにもかかわらず、積極的に障がい者雇用にとりくんでくださっていること。(これは他の事業所にも共通する)

 その中でもとりわけ、就職が困難な精神障がいのある方の雇用に積極的にとりくんでくださっているということだ。

 精神障がいのある方は就職も困難だが、また、せっかく就職できても、続かずに離職してしまう人が多い。1ヶ月も持たずに、離職してしまう人も決して少なくはない状況だ。

 そのような中、この3社では一番短い人でも3年、長い人は4年近くも就労が継続できている。もちろん、ご本人の努力もあるが、加えて、事業主様をはじめ職場の皆様が温かくご本人を支えてくださっている職場の雰囲気や環境(企業風土)があってのことだ。

 就労することで、そして就労を継続することで、失くしていた自信を回復することができる。自信を取り戻すことで、生活に張りが生まれ、夢や希望が芽生える。

 福祉作業所を「卒業」して、魚儀さんに就職したSくんは、途中、何度も挫けそうになりながらも、周囲の励ましや期待をしっかりと自分の胸に受けとめ、就労を継続する中で、自信をつけ、夢を持ち、この6月に同じ病気を持ちながら、やはり別の職場で就労している女性と入籍を果たした。

 やはり、福祉作業所から、58歳で協栄ハーネスさんに就職したTさんは、60を超えた今も、元気に働いている。

 ベビーランドのSくんのがんばりが職場の信頼を得たことが、次のTさんの就職の土壌を整えてくれたことは、以前、このブログでも紹介した。

 

 「障がい者雇用に積極的なとりくみをしてくださっている企業に市長からの感謝状を!」ということを、らいむは開設初年度から、要望し続けてきた。

 「感謝状を贈ることで、かえって、その職場で働いている障がいのある人が不利益や不安を被ることはないだろうか?」と心配する声もあったが、今日の野口社長のお話を聞いて、そのような危惧を感じることなどまったくないのだということを知った。

 障がいがあるなしに関わらず、会社に貢献してくれる従業員は、会社にとってはかけがえのない財産だ。

 ベビーランドさんを訪問するたびに、見せていただく 野口社長とSくんの、(失礼ながら)親子漫才のようなやりとりには、いつも、心を和ませていただくと同時に、こうした障がい者雇用の理想的職場をもっとたくさんの人に知っていただきたいと思う。

 

 今回、感謝状の贈呈を受けられた事業所の皆様をはじめ、日ごろから障がい者雇用にご尽力をいただいている皆様に心より感謝申し上げます。

(天野)

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

就労支援の矛先はどこを向いているべきか

 夏休みに入る直前(9日)に、らいむから複数の方の雇用をお願いしている事業所で、ひとりの登録者の方に関わるとても深刻な問題が発生し、夏休み中も毎日、出勤して、その対応にあたる日々となりました。

 現在もまだ、最終的な解決までには至っておらず、引き続き、対応を続けていますが、もし、時間的に余裕がある夏休み(休みなのだから、余裕があって当然)の時期以外に、同じ問題が発生していたら、当然、迅速かつ密度の濃い対応は難しかったわけで、そうなると、企業さんとの信頼関係も崩れ、他の登録者の方の雇用・就労にも重大な影響を及ぼしていたのではないかと思え、冷や汗が出てきます。

 これまでにも、ブログやHPでも、「らいむ」の登録者の適正規模の問題をめぐって、意見表明を繰り返してきましたが、登録者450名(実際に何らかの支援継続中の方は、6~7割)という規模になっている現在、ひとたび、今回のような問題が発生してしまうと、もう、正直なところ、今のスタッフ体制のままでは、事業継続の限界を強く感じます。

 「らいむ」の職員体制は、「行政から委託料の範囲内で事業を完結せよ」という指示を受けていますから、書類上は、常勤2名、非常勤4名になっていますが、これでは、昨年度並みの事業を維持することも困難ですから、実際には、引き続き、法人からの「持ち出し」を前提にして、常勤4名、フルタイム非常勤1名、非常勤1名の体制となっています。

 「フルタイム非常勤って何?」と疑問に思われる方もいると思いますが、この職員は、精神障がいの当事者で、本人の心的ストレスを軽減するため、あえて「非常勤」ということにしていますが、実際には、毎日、フル稼働してくれています。

 「フルタイム非常勤」の職員に加えて、常勤の1名が身体障がいの当事者。常勤職員の2名は、障がい者の家族(親・兄弟)、非常勤職員も家族で、私(天野)を除く5名の職員が当事者および家族といった構成になっています。

 そういうこともあって、もしかすれば、「もっとドライに」あるいは「もっとクール」に対応すれば、それほど負担を感じなくても済むかもしれない案件であっても、良く言えば、「親身な」、悪く言えば、「どっぷりと浸かった」「過剰な」対応をしてしまっていることが多々あります。

 でも、「それが他にはないらいむの良さ」と考えて、ほぼ毎日21時(せりがや会館の退館時間なので)まで、そして、休日出勤は当たり前、有給休暇もまったく消化しないで、仕事を続けてきましたが、さすがに今回は疲れ果ててしまったという感じです。

 この間、「らいむ」の事業について、「外部」からいろいろなご意見をいただいています。お褒めの言葉や感謝の言葉をいただくこともたくさんありますが、一方で、「らいむは抱え込みすぎている」「個別支援に終始して、コーディネートをおこなっていない」という批判も多々あります。事業の実施主体である町田市からも「どこどことは連携が取れているか」と具体的な名称を挙げて、まるで詮索されるような質問を受けたときには、さすがに頭にきました。

 一番、大切なことは、支援の矛先が、どこを向いているかということだと思います。少なくとも、「らいむ」は障がいのある人たちの願う方向に、支援のベクトルを重ねていきたいと考えています。一番良い方向に向かうために、必要なネットワークづくりやコーディネートは当然、意識して動いているつもりです。

 21時になりました。退館の時間です。続きはまた明日。

(天野)

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

就職活動で人と差がつく「自己紹介文」(その2)

(その1からの続き)

3.「自己紹介文」を書くためのチェックシート

●まずは、箇条書きで書き出してみましょう

(1)あなたの障がい(病気)は何ですか?

(2)現在のコンデションは企業で働く状態にありますか?

①体調は安定していますか? ⇒  

②気力は充実していますか? ⇒

③1日に何時間、週に何日働けそうですか? ⇒

④主治医や家族、支援機関の後押しはありますか? ⇒

(3)あなたの「得意なこと」を3つ以上挙げてください。

  ①

  ②

  ③

(4)あなたの「苦手なこと」を3つ以上挙げてください。

  ①

  ②

  ③

(5)「苦手なこと」を克服するために、どんなことをしていますか? または、どんな工夫をすれば良いと思いますか?

  ①

  ②

  ③

(6)あなたの趣味(特技も含む)は何ですか? 3つ以上挙げてください。

  ①

  ②

  ③

(7)あなたをサポートしてくれる支援機関を全て挙げてください。

●次のA先輩の「自己紹介文」を参考にして、実際にチェックシートの内容を文章にまとめてみましょう。

(参考資料:A先輩の自己紹介文)

自己紹介文

1.私の病状について

私の障がいは、軽度の統合失調症です。現在の症状は安定しており、定期的な通院と服薬を継続している限り、日常生活に特に支障はありません。

主治医の先生からも「就労は十分に可能である」と言われています。障がい者雇用の枠で就職活動を進めてみたいと考え、精神障害者保健福祉手帳(2級)を取得しています。

2.私の苦手なこと・私の長所について

〔苦手なこととその対応〕

(1)複数の方から指示を出されることや一度に複数の仕事を頼まれたときの対応

⇒ ひとりの方から、優先順位も含めた指示をいただければ、落ち着いて、対応できます。私自身もメモや質問をすることで、指示を理解し、できるかぎり迅速かつ正確に業務を遂行するよう心掛けます。

(2)複雑な電話応対やクレームへの対応

⇒ 職場に電話がかかってきたときに、「自分がとるべきか、他の方にお任せするべきか」迷ってしまいます。電話応対のマニュアルや指示(たとえば、「ベルが3回鳴るまでに取る」など)があれば助かります。通常の電話応対は問題ありませんが、あまりに口調が強い方、なかなか電話を終えるタイミングをつかみにくい方との対応は苦手なので、ご配慮をいただけるとありがたいです。

(3)業務に集中しすぎてしまったときの周囲の状況把握

⇒ 自分の業務に集中してしまうと、時々、「今、社内がどんな動きになっているか」が把握できなくなることがあります。自分でも、できるかぎり、周囲の様子に注意を払いながら、仕事をするよう心掛けますが、万が一、気づいていない時は、教えていただけるとありがたいです。

〔得意なことと私の長所〕

(1)任された仕事は、最後まで真面目に責任感を持ってとりく みます。

(2)几帳面で慎重な性格ですが、たまにおっちょこちょいな面もあります。

(3)普段から、時間や約束を守り、コミュニケーションを大切にして、常にお互いが気持ちよく仕事や生活ができるように心掛けています。

3.私の趣味について

(1)読書:

 好きな作家は、重松清さんです。友人が『その日のまえに』を読んで、「読書をして初めて泣いた作品で、とても良かった」と、勧めてくれたのが、きっかけで、重松さんの作品を読むようになりました。読後には、いつも優しく、温かい気持ちになります。

(2)音楽鑑賞:

 主にJ-POPを聴いていますが、クラシックでは、自分が過去に約10年間ピアノを習っていたこともあり、ピアノ曲に興味があります。中でも、フジコ・ヘミングさんの演奏は心に響きますし、彼女のあらゆる困難にもめげず、人への思いやりを忘れない生き方にも惹かれます。是非、コンサートに行って、生演奏を聴いてみたいものです。

(3)散歩:

 近所でも遠方でも四季折々の風景を見ながら、歩くのがとても好きです。自然の中なら、木々の緑やきれいな花に心惹かれ、都会ならば、自分で発見したお店が実は雑誌に載るような有名店だったというようなことがあると、とても嬉しくなります。

4.私の支援体制について

(1)医療機関:●●●クリニック / 主治医:●● ●● 先生

週1回水曜日に通院、薬を処方して頂いています。

診察は、土曜日にもありますので、診察日の変更は可能です。

主治医からも、就職活動に向けての励ましや助言をいただいています。

(2)就労支援機関:

町田市

障がい者就労・生活支援センター らいむ 

ハローワークや企業面接への同行等のサポートをして下さる機関です。担当の方は、時に厳しく、時に温かく、社会復帰に向けての色々な助言を下さるので、とても心強く、有効な支援になっています。

以上

この「自己紹介文」をもって、企業面接に臨んだAさん。

結果は、見事に採用!

皆さんも、ぜひ一度、「自己紹介文」の作成にとりくんでみられてはいかがでしょうか?

(天野)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

就職活動で人と差がつく「自己紹介文」(その1)

 今週初めの8月4日から、社会福祉法人ウィズ町田で受託する「就労にむけての委託訓練」が始まった。

 3名の受講生がこれから2ヶ月間、ウィズ町田の各事業所で就労に向けての訓練を積む予定となっている。

 最初の9日間は、らいむで、ビジネスマナーや履歴書の書き方、面接の受け方、ハローワークの利用法や、事務作業の実習などをおこなう。

 4日目となる今日の午後は、天野が講師となり、履歴書に添付する「自己紹介文」の書き方について勉強した。

 現在、らいむでは、特に精神障がいの登録者の方を中心に、履歴書や職務経歴書に加えて、この「自己紹介文」を書くことをお勧めしている。

 「どうしてか?」という理由については、今日の講義のレジメ(下記)をご覧になってください。 

(就労にむけての委託訓練プログラム 4日目

●今日の課題 履歴書に添付する「自己紹介文」(自己PR)を書く

1.どうして「自己紹介文」(自己PR)が必要なのか?

障がいのある人を雇用したいと考えている企業は、履歴書の学歴や職歴、資格や免許の項目だけを見て、採否を決定するわけではありません。

どんなに学歴が高くても、過去に一流の企業で働いていた経験があっても、たくさんの資格や免許を持っていても、その人に人間的な魅力が乏しければ、採用につながることは難しくなってしまいます。

「自己紹介文」は、採用につながるように、あなた自身の人間的な魅力(元気さ、明るさ、素直さ、幅の広さなど)や、あなたの就職にかける意気込み(志望動機)を、企業にしっかりと伝えるために必要な書類です。

最近では、面接の前段階で、書類選考をおこなう企業が増えています。応募者が多い場合には、履歴書などの応募書類で「ふるい」にかけられてしまうこともあります。

履歴書にキラリと光る「自己紹介文」を添えることで、企業の採用担当者の目に留まる確率が高まり、きっと「この人と直接、会って、話をしてみたい」という気持ちを持っていただけるはずです。

「自己紹介文」を書くためには、まず、自分自身をしっかりと見つめなおすことが必要になります。(難しい言葉で、こうした行為を「自己分析」といいます)

時間をかけて、「自己分析」することで、今までに気づかなかった自分自身の長所や短所がはっきりとしてくるはずです。(長所は更に伸ばしていけるように、短所はその改善をはかっていくようにという今後の方向性を確認してください)また、自分自身が企業で働く姿もはっきりとイメージできるようになるはずです。

 「自己紹介文」を書いておくことで、面接にも余裕をもって臨むことができます。面接の場では、誰でも緊張してしまい、後で振り返ってみると、自分が言いたかったことの半分も言えていなかったということがしばしばあります。

 面接には、「自己紹介文」の控えを持参しても構いません。そうでなくても、苦心して、「自己紹介文」を書いている段階で、自分が伝えたいことは、もう、しっかりと記憶に残っているはずです。「自己紹介文」に書いた内容を、今度はあなた自身の口で明るく、元気よく、そして、自信をもって、企業の採用担当者に伝えてください。

2.「自己紹介文」には、どんなことを書けばよいか?

(1)あなた自身の障がいや病気について

 障がいのある人を雇用したいと考えている企業の採用担当者が一番知りたいと思っていることは、現在のあなた自身の「コンデション(体調や意欲)」が、企業で働くために十分な状態であるかどうかということです。

 また、初めて障がいのある人を雇用する企業の場合には、そもそも、あなたの障がいや病気がどのようなもので、雇用するにあたって、企業としては、どんなことに気をつければよいかということを知っておきたいと考えています。

 履歴書や職務経歴書だけでは、こうした情報を十分に読み取ることはできません。あなたの障がいや病気の状況、現在のコンデションを「自己紹介文」の冒頭に書いてください。

 特に精神障がいのある人の場合には、主治医の意見など客観的な評価も併せて記入することで、企業の安心感もより高まります。

(2)あなたが得意なことと苦手なこと

 人間には誰でも、得意なことと苦手なことがあります。苦手なことをすべて障がいや病気のせいにして、そのまま何の手も打たないということでは、採用につながる可能性は低くなってしまいます。

 自己分析で明らかになった「苦手なこと」については、「~ができない」「~が苦手」と否定的な表現で終わってしまうと、「何も努力しない人」「あきらめの早い人」と評価されてしまいます。「~が苦手だけれど、自分自身でこうした工夫をして補っている」「このような配慮を少ししてもらえれば、きっとやりきることができると思う」といった肯定的な表現で、「苦手なこと」の対する対応策や代償法まで含めて、「自己紹介文」に書くことが大事です。

 「得意なこと」については、あまり「自慢」めいた表現にならないように注意してください。「自慢」と「自信」とでは大きく違います。「~は完璧」と自分では思っていても、結局は、周りが見えておらず、独りよがりに過ぎなかったということが多々あります。「自信」をもつことは大事ですが、あなたの「得意なこと」が実際の仕事の中で活きるかどうかはまだまだ未知の世界なので、できる限り、「謙虚」な表現を心がけることが大切です。

(3)あなたの趣味や特技について

 趣味や特技は、直接、業務に関係することはないかもしれませんが、あなたの人間的な魅力や幅を知ってもらうために、「自己紹介文」に書くことを勧めます。

 履歴書の用紙にも趣味や特技を書く欄がありますが、通常はあまり大きくなく、十分なアピールをすることができません。

 また、趣味や特技の欄に「特になし」と書く人もいますが、そうすると、人間的な魅力の乏しい人と評価されてしまうこともあります。

 趣味は、仕事上のストレスを発散する役割も果たしていますから、「趣味のない人は、ストレスを溜め込みやすい人」という評価をされてしまうこともあります。

 誰にでも、きっと自分の好きなこと、興味があること、他の人に負けないことがあるはずです。無理に背伸びして、「高尚な趣味」や「超人的な特技」を書くことはありません。

 自己分析をしっかりとおこなう中で、あなたの好きなこと、興味があること、ささやかに自慢したいことを探してみてください。

 「読書」や「音楽鑑賞」、「スポーツ」というように、「体言止め」で終わってしまっては、良い意味で他の人との「差別化」を図ることができません。趣味の中身をできるだけ詳しく、また、趣味を通じて味わうことのできた感動や学んだことなど、自分自身の経験を重ねて書くことでよりインパクトが強まります。

(4)あなたを支援する体制について

 最近では、障がいのある人を雇用するにあたって、その人を支援する機関の有無を問う企業が増えています。せっかくの縁があって、雇用した人ですから、できる限り、長く安心して働いてもらいたいと企業も考えています。そのため、万が一、仕事の中で困りごとや悩みごとだ生じたときに、相談に乗ってくれたり、アドバイスしてくれたりする人や機関がその人の周りにたくさんあることで、企業の安心感も高まります。

 就労支援や生活支援の機関、医療機関、福祉施設など、あなたの就労生活をサポートしてくれる機関について、「自己紹介文」の中に書いてください。

 (その2に続く)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »